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井の中の蛙は不幸なのか?

「井の中の蛙大海を知らず」ということわざがあります。

小さな世界にとらわれて広い世界があることに気づかず、得意になっている人のこと。

という意味なんですが、蛙がちょっとバカにされている感がありますよね。
でも、よく考えてみると蛙は幸せなんじゃないかと思うんですね。
第三者が蛙の生き方を勝手に批判してるだけで、蛙が井戸でよろしくやっているんだったら「よけいなお世話」です。

あ、別にことわざに文句が言いたいわけではないです。何でも噛みつくクレーマーじゃないので安心してください。

なんでそんなことを思ったかと言うとですね、インターネットって実は分断化された世界なんじゃないかと感じたんです。

今まではネットやSNSはいつでも、どこでも、誰とでも自由につながることができるツールだと思っていたんですね。ネットには距離という概念はありません。世界と自由につながれるということは国境という分断された壁を溶かしてしまったということになります。

また、政治は国民のインフラを維持する役割ですが、GoogleやFacebookなどの企業は既に私たちのインフラを担っています。そういう意味では政治と企業いう壁もネットが溶かしていると考えることができます。

つまりネットはリアル社会の様々な分断された壁を無くしていったんです。

でも様々な壁と無くしていった今はどうなっているかというと、ネット上で新たな壁が出来てきているということです。それもかなり細分化された壁が大量にできています。

例えば、SNSでは趣味嗜好や価値観が似ている人とつながりやすくなります。アニメが好きな人は「アニメ好き」という共通の嗜好でつながります。またアニメにもいろんなジャンルがあるので「アニメ好き」よりも「戦闘アニメ好き」の方がより濃くつながります。さらに「ガンダム好き」「アムロ好き」など細かいほど深いつながりとなります。このつながりのコミュニティが壁です。

ガンダム好きのコミュニティにガンダムを知らない人は入れません。というよりその存在すら知りません。ネットは壁をなくしましたが、情報があふれ過ぎて、自分に関連する情報にしかアクセスできないようになってしまいました。

だからSNSでは日々様々なトレンドや情報が行き来していますが、知らないジャンルの情報はあなたのタイムラインには出現しません。

そんなことを考えていた時に、ふと思いました。

「これって井の中の蛙じゃない?」

ということで今回の記事を書いてみました。

蛙は幸せ


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