通学中の交通安全

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大阪府豊中市の小学校に子供を通わせていたころ、交通安全の見守り係(PTA)は一番に大変で嫌がられた役職でした。在校中に一家族につき一回はやらねばならん、という係。

豪州では10歳くらいまでは親が通学に付き添うようなガイドラインがあります。法律上は曖昧で、12歳以下の子供を適切な監督なしに放置してはいけないことになっています。ただ、どのくらいの期間、どういった環境で、子供の状態を総合的に見て、不適切である場合、となっています。通学中もしかりで、警察のガイドラインとしては10歳以下は親が送迎すべしとのこと。

が、現実的には子供達だけで通学するケースも当然に(かなり)あり、流石に4・5歳児(プレップ)は親か監督者が学校で先生との受け渡しが必要ですが、小学1年からは、グレーゾーン扱いとなります。子供によってはプレップの2学期目からOK。親の判断で子供達だけで通わせても良いが、場合によっては違法になります。例えば、6歳児が2.5km離れた学校に一人で徒歩通学していた件では親に違法の判断が出ています。

で、上記の写真が小さな町のフェイスブックページに投稿された。この写真に写っている子供は誰なのか?!親はどこなんだ?!交通安全についていくつか言いたいことがある!と責任感に溢れた母親からの投稿だった。

当初、なんて無責任な親なんだ!!出てこい!このバカタレ!といった投稿が続いていた。また投稿者もここに写っている子供達は私の子供達が全員知っているけどみんなプレップ〜3年生なのに(要は間違いなく10歳以下)、親が誰もいない!と吠えていた。(実際は1年生〜5年生の間違い)

投稿後約10分くらいで、母親その1がバシっ!と古風なコメントをいれる。「フェースブックで教えてくれてどうもありがとう!!このうちど真ん中3人はうちの子供たち!お尻をぶったたくところよ!何回も言い聞かせたし信頼してたのに、なーんてこった。交通安全の大事さが分かるまで明日から学校まで徒歩通学させるわ!」と意気のいいコメントが。

しばらく、母親その1を称賛するコメントが続いたが、並行して相変わらず学校が交通安全教室をやるべきだとか、どんな親なんだ顔が見たいとか、バカな子供達だというコメントが入る。

ところが3時間くらい立った頃から風向きが変わり始める・・・子供達なんてそんなものでしょう、町全体で子育てしなくっちゃ。ここに今コメントを書いてるやつは家に鏡がないに違いない、みんな一度は通った道やろう・・・といった書き込みが入り始め、そのうち事態を知った母親その1の夫が個人中傷を行った個人に対し反撃を始める。「貴様、俺の嫁と子供達をロクデナシって言ったな?あぁ?」夫、プロフィール写真をガチンコ闘争のギャング風に変更。どうも喧嘩っ早い人たちだったみたい。・・・

管理者の介入もあったのかもしれないが、親の管理不行き届きを責める投稿が尽く削除された。。さすが人口1万人前後の町。個人誹謗中傷は実力行使の復讐になりかねない。冗談抜きで・・

その後も、母親その1の投稿にはいいね!がつきまくり、現在145。投稿そのものへは50いいね!なので、約3倍。


実は写真の中には私の子供達二人も写っている あちゃーと思ったし、知り合いに(彼女はアスペだと思う・・)Tag付けされてしまったので、「はい、二人写っとります。話しておきます。とりあえず歩道欲しいワ」的にさらっと流しました。さて、また今後どうなるかドキドキ。チョクチョクと親の無責任に怒る投稿があるんですが、なんかすかさず批判を諫める投稿があるか、すぐに削除されている・・やっぱギャング父のおかげ?!

Facebookの性質上、反論しないけど、うちのキッズの交通安全としては70点くらいちゃうかなと。車道に広がりすぎてはいるけど、普段は車がほとんど走ってない信号すらない住宅街の3時前、かつ道も広いし、子供がいたら減速したってくれ、、て感じ。交通条例では、歩行者やスクーターの類は道路の左端を通行すべしなんですが、左側にはやったらめったら中型・大型の車が停車していて、また下校の送迎車が結構くるので逆に危ない。右側をみんなで固まって下校しているのは逆に安全ちゃうかと思うわけです。またT字の交差点を渡ってる瞬間の写真ですしね。このT字の先は道がすぐに曲がっていて、車が飛び出してくると怖いのです。

豪州では学校へは送迎が当たり前なので、瞬間的に送迎をしない他の親に怒りを覚える親の気持ちも分からんではないですが、こんな人口の少ない信号すらない田舎の町で目と鼻の先の距離を車で送迎ってちょっと過保護すぎるやろ・・、と思うわけです。自転車で付き添いをすればいいじゃないか、って言いますけどね。3歳児と一緒にそんなことしてたら別の事故起こしますからね。明日はちょっと時間とって見送りにいって、帰りもちょっと覗きに行こうと思います。


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