コーヒーの苦味を考える
コーヒーといえば、初めて飲む人や、若い人には「苦い」が先行してしまうものだと思います
私もそうでした
ビールもそうでしたし、ピーマン、そらまめの後味など、あらゆるものが苦いが思い出されるものです
でも、苦いと美味しい気がする
いや、年のせい?ほかの味のせい?なぜ?
そもそも苦いとか苦くないとかってなんなんでしょう
ここからは、科学的に何が正しいかではなく、私が付き合ってきた苦味とその考察を述べさせていただきます
苦いは「毒だから吐き出せ」の信号・・・?
すごく苦いものを食べると、「おぇー」とか「うぇ」とか言って、吐き出したくなったり、実際に子供は吐き出したりします。
おそらく、これは正しい生理反応なんじゃないかと思うのです
つまり、苦いというのは、多くの場合は「毒」であるはずです
身体がそうやって判断して、うぇっと吐き出すことでご先祖様は生き残ったのでしょう(知らんけど)
では「すごく」苦くなくて、「ちょっと」苦いものを口に入れた場合はどうでしょう
反射的に吐き出さずに、ちょっと考えたり、子供だと「ねー出していい?」と聞きます
(メカトロ的にいうと)舌で苦味は数値化された変数として脳に送信されていて、閾値を超えたときは、吐き出す反応になるように割り込みが入るわけです
(一般用語でいうと)苦いが度を超えると吐きますが、ある程度までなら「苦い」で脳みそが覚えるということです
苦いが本当に全部「毒」なら、100%吐き出さないとおかしい
でも実際は 吐くほど苦いものってそんなに多くないですよね
そして、苦いと言っているものほど、「おいしい」といって食べたり飲んだりする人が、結構いたりするのです
コーヒー、チョコレート、ビール、みょうが、ゴーヤ、サンマの内臓など・・・
これ、全部私が好きなものです(笑)
理由は、美味しいから。うまい!
てことは、きっと苦いは美味しいなんじゃないか、ということです
いや、これは飛びつきすぎです
■ただ苦いだけのもの → 吐き出したくなるし、吐く
■他の風味があるもの → 考えてから判断する → 美味 or 不味い
という感覚があるのです
よく、雑味、なんて言い方しますけど、いろいろな味のミックスになっていることを指すのかなと思っています
苦味が占める割合も、大切なんだとも思います
さて、ここでさっき、私が上で上げた食べ物を思い出してください
コーヒー、チョコレート、ビール、みょうが、ゴーヤ、サンマの内臓など・・・
全部、自然由来の、人間がコントロールしきれていない何かが含まれている食べ物なのです
つまり、それを雑味と呼ぶ(しかない、雑多なものなのだから)なら、
そこから美味しさをみつける宝探しに中毒性があるから、
マニアックな感覚も手伝って(私だけのとか、そういうやつも手伝って)、美味しい(し、楽しいし、ワクワクする)
匂い、飲み込んだ後の香り、ほのかな甘みや塩味、そして結構ある苦味。
この味の複雑さみたいなものを作ってくれる、でもインパクトが強めなのは全部覆っているベールのような苦味。
最初の感想も、噛んだあとの感想も「苦い」だけど、もうちょっとよく味わってみると「甘い」や「いい香り」などの、追いかけてくる風味がある。
それが 美味しい なんじゃないかと思うのです
先ほども言いましたが、
美味しい(し、楽しいし、ワクワクする)
これって、結構大切な感覚だと思うのです
発見する楽しさ、知らないものに出会うワクワク感、その先に見つける自分にとっての「美味しい」
そこにある宝探しの中毒性
ということで、
コーヒーはワクワクする宝探しみたいなもの
だと思うのです
そういうことで、コーヒーの苦味の考察とさせていただきます(え!)
あ~コーヒー飲みたくなってきた
(あ、苦味って慣れもあると思いますけどね)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?