敬いからの反逆
学校で習ったのか、敬老の日に息子がじいちゃんとばあちゃんを敬いたいと言い出し、まずは妻の実家に電話をかけた。
普段電話など使わない子供だが、受話器を片手に
「もしもし、あ~、敬うよ、敬う、敬うから!」
と、なぜか上から目線でばあちゃんを敬っていた。
そして次にこっちの実家。
こっちのばあちゃんは手ごわいぞ。
なにせ、こっちは、うん、うんって言っているだけで、何十分も会話が成立するくらいたたみかけてくるからな。
案の定、受話器片手に、うん、うんしか言わせてもらえない。
あまりの勢いに怖かったのか、軽く受話器を耳から離していた。
その後、バトンタッチして、母と話したのだが自分もうん、うん、しか言わせてもらえない。
そんな会話の中、なんと先日の豪雨で、実家隣の畑が、7mにわたり崩落したことを知らされる。
大概のことは自分で何とかする父も、今度ばかりは自分じゃどうもできないとのことで、役場に助成金を活用した業者の手配に相談に行ったのだが、いろんな要項の書類が必要となり、とても年寄りにはまとめられないとのこと。
いい意味でも悪い意味でもお役所的なのは仕方ないのですが、弱者のために政治はあるのではないのですか?
今度、実家に帰った時には、ドラゴンスクリューからの四の字固めで、徹底的に膝を攻撃してやるからな。
とりあえず今は、どことは言わないが、瀬戸内にある町の首長たちよ!
今夜は震えて眠るがいい!
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