アメリカのスポーツ実況をつまみに酒が飲める
この時期になると日本のプロ野球選手がアメリカのメジャーリーグに挑戦したいと表明するということは、やはり野球の最高峰はアメリカのメジャーリーグなのかなと思います。
いくら国際試合で日本や韓国が勝とうが、アメリカ代表は3Aの選手が中心だから、メジャーの舞台は別格なんだぜ~と言わんばかりです。
確かに体はゴツいし、球は速いし、パワーなんてすごいからプレーに迫力があっておもしろいです。
ただ嫌いな部分があって、『暗黙のルール』と『報復』です。
簡単に言えば、暗黙のルールを破るような空気の読めないやつは、球をぶつけられてお仕置きされるのです。
定められた規則の中でやっていても、暗黙のルールがあるだろと。
そして、仲間が球をぶつけられたらやり返す。
倍返しならぬまんま返し。
そしてお互いエキサイトして乱闘になる。
これさえなかったら、メジャーリーグという世界を純粋に楽しめるのですが、郷に入っては郷に従え。これもまた醍醐味として扱わなくてはいけないのでしょう。
その中で純粋に楽しめるのが実況です。
よくテレビのスポーツニュースでも取り上げられる
「イチロー!」だとか最近では「オオタニサーン!」
アメリカのスポーツ実況ほとんどですが、仕事を心底楽しみながら自分のものにしているのが、すごく伝わってきます。
たしかに日本の実況も事実を完璧にお伝えするプロらしさを感じますが、アメリカの実況のワクワク感とテンションが好きです。
今から15年前の2005年。
日本の競馬でその世代の牝馬(女の子のことです)でチャンピオンになったシーザリオが、海を渡りアメリカンオークスという大きなレースに挑戦しました。
普通に考えれば、わざわざ飛行機に乗って日本からアメリカに行って走るより、地元で待ち構えて走るほうが有利です。
しかしそのアドバンテージを跳ねのけて、シーザリオは抜群の手ごたえで、4コーナーをまわってきました。
最後の直線で勝ちを確信した時です。
実況が「ジャパニーズスーパースター!シーザリオ!」
英語が苦手な自分でもハッキリ聞き取れるくらいの絶叫と、シーザリオの強さにしびれました。
日本でもいまだに、相撲では外国人力士より日本人力士をひいきする風潮があるように、アメリカ人だって、強いアメリカが見たいはず。
でもチャンピオンは手放しでたたえてくれるように、どの実況を聞いても感じます。
そういうメジャーなところは見習いたいです。
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