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相談のすゝめ③(どうやって弁護士をさがすの?)

相談のすゝめシリーズも本日で3回目です。
次回で完結ですので、今しばらくお付き合いください。

さて、今回のテーマは【どうやって弁護士を探せばよいの?】です。

私事ですが、以前、歯が痛くなり歯医者を探しました
痛い思いをしたくないし、医療ミスは怖いので良い歯医者を探そうと思いましたが、ネットで見てもどれが良いのか全く分かりませんでした。
きっと弁護士を探そうとするときも同じ思いをすると思います。
そこで、私が考える弁護士の探し方についてお話したいと思います。

【弁護士の探し方】

弁護士の探し方は、大きく分けて3つあると思います。
1つ1つメリットとデメリットをお伝えして、
お勧めの方法をお伝えしたいです。

1 紹介

1つめは、紹介です。
・友人や知人に弁護士がいる
・友人、知人が弁護士を知っている
・会社の顧問弁護士に相談できる
こうした人づての紹介で弁護士を探す方法です。

メリット

紹介のメリットとしては、相談に行く前にどんな弁護士か分かることです。
紹介者は、弁護士の事を知っているので、
「性格」「人柄」「事務所の対応」「得意分野」
などの情報を知った上で相談できます。

デメリット

弁護士を探していることを周囲に打ち明ける必要があるので、
知られたくない場合には使えません。
また、紹介者が良いと思っていても、自分と相性が合わなかった場合には断りにくいかもしれません。
(弁護士としては、ご依頼いただかなくても全然気にしません)

その他

紹介者が信頼できる人であれば、信頼できる弁護士を紹介してもらえる可能性が高くなります。
もっとも、紹介者との関係で遠慮が発生したり、人に言いたくない悩み事ではそもそも紹介を求めることができなかったりします。
なので、例えば、交通事故や会社の顧問弁護士を探すなど、公にしても良いと思える場合に利用しやすい方法かもしれません。

2 ネット

あえてここでお話するまでもなく誰もが検索する方法だと思います。
ネットには大きく2つの情報源があります。
・「弁護士ドットコム」や「〇〇弁護士ナビ」などのポータルサイト
・「Google」や「Yahoo」などで検索し個別の事務所のHPを探す
多分、両方を併用する方が多いのではないでしょうか

メリット

ほぼすべての弁護士を探すことが出来ます。
例えば、会社近くの事務所、自宅近くの事務所、無料相談を実施している事務所、土日対応している事務所など、希望に応じた事務所を見つけることが出来るでしょう。

デメリット

事務所のHPやポータルサイトの情報は、その事務所が作成していることなので、自己紹介に過ぎません。
また、どんな弁護士なのかは、会ってみないと分かりません。
(私のHPの写真も今とは髪型が違っています。すみません。)

その他

グーグル口コミなども参考にしますよね。
ただ、弁護士という仕事は、相手方(依頼者と争う人)がいますので、
依頼者のために全力を尽くすと、相手方から酷い人に思われることもあります。
口コミは、誰でも書き込めるので、依頼者か相手方のどちらが書くのかで評価がガラッと変わりかねません。。
(良いと思う事務所の口コミが荒れていたりすることがあります。)
なので、口コミで判断するのも難しいと思います。

3 弁護士会や自治体で実施する法律相談

最後は、ちょっとこれまでの2つとは異なります。
弁護士会や自治体で行っている法律相談を利用する方法です。
例えば、私が所属している東京弁護士会では、法律相談センターを運営して、法律相談に対応しています。
自治体でも無料相談を実施しているところがあるので、そうした場所で相談する方法があります。

メリット

自治体が実施しているところですと、無料相談も多いと思います。
また、相談に当たる弁護士は、研修や実務経験年数などの基準をクリアしているはずです。

デメリット

法律相談センターの場合ですが、事前にどんな弁護士が対応するのかは分かりません。
また、自治体の法律相談などでは、相談担当の弁護士に依頼できない場合もあります。

その他

いずれの場合も、弁護士は、当日、いきなり相談内容を知ることになります。
相談者の方も何を持参していいのか分からないことも多く、
少しでも複雑な問題は、当日に回答しきれないことも珍しくありません。

まとめ

どの方法も、一長一短があります。
次回にお話するつもりの【どの弁護士にお願いすればいいの?】にも通じることですが、1つの事務所にこだわる必要はないと思います。
仮に裁判になる可能性のある問題であれば、弁護士に依頼しても1年以上の付き合いになることも珍しくありません。
一度依頼してしまうと途中で弁護士を交代するのは費用的にも時間的にも大変なので、最初にきちんと選んでおいた方が良いと思います。
どの方法でも良いので、何人か弁護士に相談してみるのをオススメします。

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