雨がちょっとだけ好きになる方法

「雨は神様のバルトリッヒ氏腺液ですわ。ネバネバしてえげつない・・・」

これは、寺山修司の戯曲『毛皮のマリー』でのマリーさんの台詞です。だいぶ昔に読んだ本なので、微妙に台詞が違う可能性がありますが。


ところで、皆さんは雨はお好きですか?

おそらくほとんどの方が「嫌い」と答えるのではないでしょうか。通勤・通学が面倒。週末のお出かけができない。洗濯物が乾かない。天パが爆発etc。

私はそこまで雨が嫌いではありません。

今回は、私自身が経験して、雨がちょっと好きになる方法を3つお伝えします。皆さんが感じる、梅雨の季節や雨の日の億劫さが1㎎でも少なくなることを祈って。


10年ほど前、妻と群馬県の谷川岳に登山に行った時のこと。

山の天気と女性の機嫌は変わりやすいとは言ったもので、途中で雨が降ってきました。

緑の木々たちが、灰色の空を隠しても、雨粒は意思を持つかのように一直線に降り落ちてくる。空に一番近い葉に当たり、それがまた流れて下々の葉に。葉に当たって滴って、それはまるでビロードのように上品。天から降り注ぐ自然の調和音。

「ザァー」とも「サァー」とも違う、言葉にするにはもったいない、ただ感じていたいだけの心地よい音。それはまるで、森の静寂と雨音のマリアージュ・・

書いていて気持ち悪くなったのでここらへんで。

何が言いたいかというと、「山の中で雨を感じると、雨の感じ方が違ってくるよ」ということです。

近所の森でも良いかも。耳を澄ませてみてほしいです。

山と言っても富士山、赤岳、瑞牆山なんかはダメよ。

雨を感じるどころではなく、自分との戦いになりますからw


雨がちょっと好きになる方法。あと二つ。

小谷美紗子の歌を聴く。雨の日のお薦めは「儚い紫陽花」「Off you go」

知らない方はググってみてください。

個人的にはとても雨の日に合うと思っていますが、なぜかを言語化しようと試みてもできない・・・

詩でもない。ピアノでもない。歌われる詩とピアノの音の間(あいだ)とも言うべきか。小谷美沙子の世界観が雨に寄り添っている。DARKとPOPとせつなさと愛しさと心強さと・・・

ちょっと何言ってるかわからないので、ここらへんで。

何が言いたいかというと、自分に合う「雨と音楽のマリアージュ」を探してみるといいよ、ということです。

雨がちょっと好きになる方法。3つ目。

最後は、方法ではなく、ボブ・マーリーの名言で今回の記事を締めくくろうと思います(ご存じの方もいるかと)。雨の日には必ずこの言葉を思い出す。明日は雨予想。明日も仕事をしながら、この言葉を思い出すはず、きっと。

雨を感じられる人間もいれば、ただ濡れるだけの奴らもいる。

Some people feel the rain. Others just get wet.






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