SEOにおける「対策クエリ」の探し方の一方法について

201☓年、わたしはとてつもない虚無感に襲われていた。
数カ月間の大仕事に取り組んだ結果、自分が責任者を行っているサイトにおいて、重要クエリはほぼ1位に表示されていた。そしてCTAのABテスト、あるいはLP改善を繰り返し、集客とCVRは半年前から上昇をつづけ、売上は過去最高を記録。営業利益率は90%を超えるありさま(人件費や家賃光熱費などを含む)だった。

すばらしいことである。

すばらしいことではあるが、その結果、成長上限が迫っているのは明らかだった。少しずつ売上は上がっている、けれど集客の効率性は落ちているし、CVRの改善率は頭打ちが見えてきていた。

「ここからどのように伸ばすのか」
「現状はすばらしいと思っている。利益率は十分ではないか。むしろこの状態をキープするために時間を使うべきものと思われる」
現状維持は死だ。成長しようと藻掻いて、ようやく現状維持できるものなのである」
「はぁ。
では、ジャンルを大きく広げていきましょうか」
「いや、そういうのはちょっと違う」
「そうですか。ではジャンルも送客先(※自社サービスへの送客であった)も変えず、対策クエリを改めて考えてみますね。ただ送客効率自体はどうしたって落ちますよ、落ちますけど、少しでもマシなものを見つけてきます」

思えば牧歌的な時代であった。「贅を極めた悩み」といってもいいだろう。わたしにはそれが懐かしい。懐かしさにつられ、そのとき整理したことをメモしておきたい。

当然ながら、いわゆる誰でも知っている「ビッグキーワード」よりは集客効率は落ちるし、CVRも敵わない。でも、新たに対策クエリを発掘しようとしている方、競合性が強いジャンルで闘っていて「ニッチクエリ」に勝機を見出したい方には、いくぶんか参考になるところもあるかもしれない。

前提

たとえば、あなたの会社はキャットフードを売っている。あなたの役割はオウンドメディアで、自社製品のキャットフードの売上促進を行うことだ。通常、webマーケティング/SEOにおいては自然検索で上位表示させたい対策クエリを設定するはずだ。

あなたは「キャットフード」のサジェストを拾い、検索ボリュームを調査する。いちおう目視でも確認するだろう。「キャットフード おすすめ」「キャットフード 比較」「キャットフード 評判」あたりが優先度が高そうだ。

「ビッグキーワード」に厳密な定義はないが、こういうのはそう呼んでも良さそうだ。しかし、このようなキーワードを取りきってしまうか、あるいは競合にどうしたって勝てそうにない、もっと対策クエリを広げていく必要がある……といった状況は、遅かれ早かれ訪れる(たぶん)。そのときにどのような発想でもって対策クエリを探していくのか、これがこの記事のテーマである。

CVにつながる対策クエリの見つけ方の発想3つ

まずは結論から書く。わたしは対策クエリを発掘するために、次の3つに分けて考えることにした。

  • 時間的近接性

  • 代替サービス

  • 欲望の近接性

字面だけ見ると、難しそうな印象を与えるかもしれない。でも具体例をもって解説するので、安心してほしい。

想像するより、ずっと単純で、簡単なはずだ。

「時間的近接性」で対策クエリを探す

人が商品を購入したりサービスを利用したりするときは、一連の流れがある。超ザックリと書いてみよう。

(購入・サービス利用以前)→購入・サービス利用→(購入・サービス利用以降)

狙いたいのは「購入・サービス利用」の直前(もしくはちょっと前)だ。そして特定の商品の購入・サービス利用の直前に検索するクエリは必ず存在する

最初に挙げたキャットフードの例でいうと「キャットフード 評判」も、たしかにキャットフードの購入前の検討層かもしれないが、ここらへんの対策クエリはすでに見つけているはずだ。

だから、もう少しだけ時間軸を前に倒してみよう。たとえば「猫 飼い方」「猫 育て方」などが候補に上がるだろう。このような記事をつくれば、必然的にキャットフードについても触れることになる。

また別の例。あなたが「結婚式場」に勤めているなら、結婚式を実際に使うことになる前のユーザーの検索しそうな言葉や状態を想像してみよう。たとえば「結納」「同棲」関連の対策クエリを拾うのは有効かもしれない。

なお、CVだけを考えるのであれば「商品購入」「サービス利用」の直前の状態・検索クエリを探すのが効率的だが、先を見越したアフターフォローを行うのもサイト全体の信頼性を担保するうえでは重要だ(サイト全体でのトピックの網羅性を上げることにもつながる)。

優先度は落ちるかもしれないが、商品購入後のユーザーが抱くかもしれない疑問や不安についてもフォローできるコンテンツをつくるのも考えたい。

代替サービス

(あとで気が向いたら書く)

欲望の近接性

(あとで気が向いたら書く)

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