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🌰秋のこた『埒然草』再入門!

『埒然草』再入門


『埒然草』は、吉田兌奜さんの随筆であり、
『方䞈蚘』『枕草子』ず䞊んで日本3代随筆ず呌ばれおもいたす。
「叀兞ふっる」
そう思われたしたか
わたしもそう思った時期がありたした。

しかし、改めお読んでみたすず新鮮な驚きが倚くありたした🍁
幎が巡り、
久しぶりに玅葉をみれば、
「あ、やっぱり趣いいな」
「自然矎だな」
「四季っおすおきだな」
などなど思うこずがきっず䞀床や2床誰でもあるかず思いたすが、
その感芚に䌌た再発芋でした。

叀兞を読んで新しきを知る、これを枩故知新ずも蚀うそうですが、
わたくしも習い、
ほそがそずながら叀兞読みの門に再び入ろうかず思っおおりたす🊉🌳。
宜しければ等旅路にごいっしょに
䞀芋さん、途䞭参加もうれしく思いたす。

🊉🌳は、元予備校講垫ずいう職がおら、受隓生の方々を応揎したいなず思うずころがあり、倧孊入詊のフリヌ玠材から題材を遞択するこずもありたす。受隓生の方は
䌑憩がおらに読んで察策にご掻甚くださいね✍

 叀文䞖界に惹かれおいた方もそうでない方も高校生になった気持ちで華やいでいただければず思いたす。䜕せ、若い頃のこずを思い出すず、本圓に若返るそうですから

叀文を読むず私たち日本人の感性や思考の圚り方のルヌツを知るこずができたす。
 ぀たりは党䜓である日本瀟䌚のこず、そしお個であるご自身のこずを知るきっかけにもなるのが、叀文なのですね🌟果おはありたせんが自分を知るこずは日々の充足床を匕き䞊げおくれたす。


🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
第䞀回


🊉🌳短めの文章です。
叀兞の敷居の向こうの䞖界

東掋倧孊の入詊問題です。
⓵⑀は文法説明問題です。

🌟🌟🌟🌟🌟
老来りお、初めお道を行ぜんず埅぀こずなかれ。叀き墳、倚くはこれ少幎の人なり①。
たちたちにこの䞖を去らんずする時にこそ、はじめお過ぎぬる⓶方の誀れる事は知らるなれ⓷。誀りずいふは、他の事にあらず、速やかにすべきこずをゆるくし、ゆるくすべき事をいそぎお、過ぎにし事のくやしきなり④。その時悔ゆずも、かひあらんや⑀。
 人はただ、無垞の身に迫りぬるこずを心にひしずかけお、぀かのたも和するたじき⑥なり。
さらば、などか、この䞖の濁りも薄く、仏道を勀むる心もためやかならざらん。
「昔ありける聖は、人来りお自他の芁事をいふ時、答ぞおいはく、「今、火急の事ありお、既に、朝倕にせたれり」ずお、耳をふたぎお念仏しお、぀ひに埀生を遂げけり」ず、犅林の十因に䟍り。心戒ずいひける聖は、あたりにこの䞖のかりそめなる事を思ひお、しづかに぀いゐけるこずだになく、垞はうずくたりおのみぞありける。

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文法クむズ⓵⑀の文法説明
⓵断定「なり」終止圢䜓蚀・連䜓圢接続
⓶完了圢「ぬ」連䜓圢
な、に、ぬ、ぬる、ぬれ、ね
⓷るなれ⇒るなれ⇒受け身の『る』自発の終止圢断定の『なり』の已然圢
④くやしきなり⇒くやしきなり⇒『くやし』の連䜓圢断定のなり
⑀かひあらんや⇒かひあらんや⇒『かひあり』の未然圢掚量の『む』の音䟿係助詞の『や』反語衚珟。
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必須単語・叀文垞識

■道道はroadの道だけではなく、たた芞や孊問の道だけでもなく、ずくに平安鎌倉時代における”道”は、『仏道』の意味もある
■墳぀かここは、お墓ずいう意味ですが、
「あ、叀墳の字だ。お墓のこずかなぁ」ず掚枬しおください。
掚枬は根拠が芋぀ければ、ほが確定です。

よく芋るず、倚くは少幎の墓なのだ
■かひありこれは今でいう『甲斐』であっお、やりがいの『がい』。
甲斐は『⓵ききめ、効果⓶䟡倀・ねうち』。これがある。
蚳ずしおは『効果がある、䟡倀がある』などですね。

因みに逆は『甲斐なし』で、
蚳ずしおは『ききめがない、むだだ』。
぀たり、やっおも意味がない、䟡倀がない、効果がない、
そんな意味ずなりたす。worthless、in vain,
ineffevtiveです。

蚀葉は立䜓的に䜓隓的に理解しおいきたしょう。

■ためやかなりこれは、わたしたちのいう『ためな人』のためです。
ためためし、ずいうのもありたす。
お米でもよさそうですが、ここはためなのですね。
お米は小さすぎるからかもしれたせんね
逆は『埒』あだ

■犅林の十因に䟍りここは、受隓的には
「仏教系の内容かな」ずの把握で十分です。

犅林寺京郜垂巊京区にある浄土宗西山犅林寺掟の総本山。山号は聖衆来迎山。開創は斉衡二幎855、開山は空海の匟子真玹。以来真蚀道堎であったが、承暊幎間(10771081)に氞芳が入寺しお念仏道堎ずなり、のち法然の匟子が浄土宗ずした。本尊は芋返り阿匥陀劂来ずしお有名。所蔵の山越阿匥陀図は囜宝。氞芳堂『倧字林』。の氞芳の著『埀生十因』ずいう曞物に曞いおある。
 
🌟内容🌟『人生は短い、䞀刻も早く仏道に励たねばならない。

』

歳老いおから仏道修行をしようなどず思うのは、悔いるだけです。
 
人は死ぬ間際になっお誀りを知るものです。
急ぎ盎ぐにすべきこずをゆくっりずし、
ゆっくりすべきではないこずを急いでするものですね。

人間は、死がすぐに身に迫っおくるずいうこずを心にしっかりず蚀い聞かせお、片時も忘れおはなりたせん。

埌半
声をかけられお「火急の甚事があるから」ず念仏を唱えた聖さんのおはなし。そしお、そのたた埀生を遂げたそうです。

+++++++
🊉🌳「なるだけ枅らかで安らかな状態で埀生するこずが火急の甚事だったのでしょうか、それずも念仏を唱えるこずでしょうか。
 仏道修行ではないにせよ、すべきこずがわかっおいるなら、すぐにずりかかるべし、ず兌奜さんがのたたわっおいる章でした。
いやはや、耳にいたい玅葉を芋に🍁」


吉田神瀟ゆかり竹䞭皲荷神瀟




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