並進運動と回転運動(スマッシュを打つ)
バドミントンプレイヤーの皆さん。
フットワーク中やシャトルを打つ際に並進運動と回転運動を意識してプレーをできていますか?
この2つの動きはバドミントンの動きにおいて、試合の勝ち負けやパフォーマンスを最大限に発揮為に重要な運動といえます。
今回はこの2つの動きを知り、具体的にどの様に使われているかの例を出しながら話していきたいと思います。
⭐︎並進運動とは
並進運動とは、物体の各点が等しい速度で同じ方向に動く運動のことを指します。
アイススケート選手を例に出すと、
脚の力を使い、スーと氷の上を滑っていく様な動きになります。
ーバドミントンでの並進運動
・ホームポジションからネット前へヘアピンショットをしに行く際の前の動き。
・相手のサイドスマッシュをレシーブの際の横にずれる動き。
・高く飛んでいるシャトルを目掛けて、地面から上にジャンプする動き。などなど…
⭐︎回転運動とは
回転運動とは、物体がある軸を中心に回転する運動です。
アイススケート選手を例に出すと、
氷の上でジャンプした後の空中でぐるぐると回る動きのことを指します。
ーバドミントンでの回転運動
主に並進運動の前後に行う動きになります。
・クリアを打つ前の半身になる動き。
・ホームポジションで足を入れ替える動き。
・後ろに下がる際に肩を引く動き。などなど…
「バドミントンで動く」という行為には並進運動と回転運動があるのを理解できましたでしょうか。
どちらの動作もパワーを発揮させるための準備だと捉えてもらえるとわかりやすいと思います。
では、この2つの動きを捉えて、スマッシュの現状を見ていきましょう。
⭐︎並進運動と回転運動の混ざり合い
「最大限にジャンプスマッシュを打つ」を解説します。
1→後に下がった後、ジャンプする為の上への並進運動を開始します。
2→空中で重心を前へ移し、上への並進運動を前への並進運動へと切り替え、シャトルへ体重を乗せる準備をします。
2→利き腕の肘と肩を引き、逆の腕を突き上げ回転運動の準備をします。
3→上半身の重心をより前にさせながら、体幹部の並進運動を肩甲骨へ伝えます。
4→逆の手の肘と肩を一気に引き、回転運動を開始します。
5、身体が回転し、腕を振り下ろすスピードとパワーが最大になったところでインパクトさせます。
(パワー=力(N)×速度(スピード))
(パワー=トルク×速度(角速度))
が最大値。
6、全てのパワーを一気にラケットとシャトルへと伝えスマッシュが放たれます。
これが、スマッシュを打つ際に起こっている並進運動と回転運動の現状となります。
実際にラケットを持ち動作をしながら文章を読んでみると良いでしょう。
インパクトの際はシャトルは身体が貯めた並進運動と回転運動が一気に解放される場所だと捉えてください。
⭐︎まとめ
バドミントンに限らず、世界ランキングに載る様な選手達はこの2つの動作がとてつもなく上手い人達だと言えるでしょう。
並進運動と回転運動があると理解するだけでも、十分プレーは変わってくると思います。フットワーク中やシャトルを打つ際に並進運動と回転運動を意識していきましょう。
僕も頑張ります。
今回は以上です。