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ニュートンの運動の法則をバドミントンに活かす

みなさんは「運動には法則がある」ことをご存知でしょうか?

アイザック・ニュートンという人が提唱した
運動の法則」はバドミントンにはもちろん、日常の動きまであらゆる運動に当てはまっていきます。

今回は、この運動の法則をバドミントンに当てはめたらどんな状況や場面があるのかを紹介していきます。

運動の三原則

1. 慣性の法則(第一法則)

「慣性の法則」とは、「外力が加わらない限り、物体はその運動状態を維持する」という法則です。

宇宙でボールを投げた時にずっと同じスピードで進んでいくのを見た事があると思います。

この法則をバドミントンに変換すると、次のように考えられます。

- フットワークとホームポジション
 ホームポジションから動き出した身体は慣性の法則に従い、他の力(重力や摩擦)が加わらない限り、一定の方向と速度で動き続けます

そこから「止まって切り返し」となると進んでいる方向とは真逆の同じ力を加えることにより身体が止まります。


- シャトルの飛び
 ラケットで打ったシャトルは、その瞬間から慣性の法則に従い、一定の方向と速度で飛び続けます。
向かってくるシャトルを打ち返すとなると、
慣性の法則で進んでいるシャトルが受ける空気抵抗重力の影響を予想してラケットを出しているという事になります。

2. 運動方程式(第二法則)

運動の方程式は、「物体の加速度は力に比例し、質量に反比例する」というものです。

簡単に説明すると、力いっぱいシャトルを打つとシャトルのスピードは早くなる。重いラケットを振るとスイングスピードが遅くなるという事です。

バドミントンでは、この法則を活用することで、ショットのパワーやスピードはもちろん、コントロールの修正もしやすくなるといえます。

- サービス
サーブを打つ時、ラケットでシャトルに力を加えることで、シャトルはネットを越えて飛んでいきます。サーブの種類(ロング、ショートなど)に応じて、加える力を調整しています。
シャトルの質量は一定ですので、加える力を変える事でシャトルの飛び方を調整していきます。

- スマッシュ
 スマッシュでは、シャトルを早く相手のコートに届けるため、ラケットを速く振る必要があります。
ラケットとシャトルの質量は常に同じであるため、より大きな力を加えることで、シャトルの加速度が増し、結果的にシャトルが速く相手コートに向かって飛んでいくのです。

この為、スマッシュを早くする為には筋力トレーニングが不可欠といえます。
力を効率的、かつ素早く伝えるための筋力トレーニングが重要です。

3. 作用・反作用の法則(第三法則)

作用・反作用の法則は、「すべての作用には、それと同等で反対の反作用がある」というものです。

- ジャンプスマッシュ
ジャンプスマッシュを打つ際、プレーヤーは地面を強く蹴ることでジャンプします。このとき、足が地面に力を加える(作用)と、地面が足に反対方向の力を加えます(反作用)。この反作用の力を利用してプレーヤーは高く跳び、より強力なスマッシュを打つことができます。

- スタートダッシュとブレーキング
急加速する際、足が地面を後ろに蹴る力(作用)を加えます。地面はその力に対して反作用の力を足に加え、プレーヤーは前方に加速します。逆に、急停止する際には、足が地面にブレーキをかける力(作用)を加え、地面はその力に対して反作用の力を足に加えてプレーヤーを止めます。

まとめ

この3つの法則は運動を行う上で、働いている基本中の基本の法則です。基本の法則を理解する事で、自分はどこに課題があるのか、どこを強化したら良いのか。どんなメニューを行なったら効果的か。が分かりやすくなります。

難しい、分かりにくい分野ではありますが、
野球やサッカー、テニスなどのトレーニングはこの三原則をかなり重要視している部分があります。
バドミントンの練習もただ闇雲にきつい練習をするのではなく、効率的かつ効果的な練習ができる様に試行錯誤していきましょう。

長くなりましたが、今回は以上です。

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