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はじめまして! ハーレーダビッドソンのカスタムショップ : BADLAND ...です!!

この度、note proに登録をさせて頂きましたBADLAND : 主宰 クワイ ケイイチと申します。どうぞ、以後お見知りおきの程、何卒よろしくお願いを申し上げます。

まずは、何よりも [ BAD LAND ] のご説明を...

BAD LAND... 弊社はアメリカ製のオートバイ : HARLEY DAVIDSON専門のカスタムショップでありまして、2019年の10月 : 横浜は鶴見区獅子ケ谷と言う土地にSHOP & ファクトリーを移転しました。開業は1998年ですので、今年で23年目になります。国内では1990年の初頭の頃より、にわかにハーレーブームが巻き起こりまして、95年〜2000年頃が第一次のハーレーブーム。そして、そのまま間髪を入れずに2000年代に入りますと、そのブームの勢いはほぼ毎年垂直線状に伸び続けまして、とにかく寝ても覚めてもハーレー一色。あの部分をこう改造して、この部分はこんな風に改造。そして、ここにはこのパーツを取り付けてやるか等々。まるで熱病に侵されてしまったかの如くの野郎どもが、私的な感覚で申し上げれば、それこそ日本中に溢れ返っておりました。

弊社の様なハーレー専門のカスタムショップは、現在でも日本全国で500店舗近くは存在している事でありましょう。またハーレーの新車を販売する所謂正規代理店もかつては200店舗近くありまして、現在ではハーレー本社サイドの経営方針が変更となりM&Aが盛んに行われております故、その総数は若干減少気味かも知れませんが、それでも150店舗近くはあると事と思います。つまりはハーレーに特化したハーレー専門の販売店やカスタムショップが国内に650件近くあると言うこの事実。非常にディープでマニアックな世界にあって、この数の多さは驚かれる事では無いでしょうか。。。そう、それ程迄に、一大ブームであった訳であります。

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"CUSTOMIZING for EURO-STYLE ONLY!! : ユーロ・スタイルカスタムしかやりません!!"

私が開業を致しました23年ほど前。HARLEY DAVIDSONと言えば、それこそ大国アメリカを象徴するオートバイであります故、日本人のハーレー関係者、ハーレーユーザー、またハーレーに特化したメディア関係の人々の99.999%は、皆、当然の事ながら、アメリカだけを見ておりました。しかし... 私の場合、縁あって1995年の頃より、ヨーロッパ。これは主にドイツの事を示しますが、そのヨーロッパのハーレー・カスタムシーンを良く知る事となり、遂にはヨーロッパ仕様のハーレーカスタム専門店としてBAD LANDはスタートする事となりました。

元々ヨーロッパはオートバイの文化が非常に発達しており、ヨーロッパ全体でかなりのモーターサイクル愛好家が存在をしております。また、日本でこれ程のハーレーブームが巻き起こっている訳ですから、これはヨーロッパも然りでありまして、1980年頃よりドイツを中心にハーレーに関する様々なムーブメントが発生をし、1995年頃にはその勢いは遂に爆発! を致します。

"BAD LANDはヨーロッパスタイルのハーレーカスタムしかやりません!"と、そう言い切って起業した訳でありますが、そう言い切ってしまえる程、アメリカとヨーロッパでのハーレーカスタムのスタイルは異なっておりました。では、どの様な点が両者のスタイルでは異なるかと申しますと... 

( 1 ) ハーレーカスタム全体のデザイン性。
( 2 ) MADE IN EUROPE : そのクオリティーや精度の高さ。

[ ハーレーカスタム全体のデザイン性 ]
起業前より、ドイツから送られて来るハーレー専門の雑誌のかなりの量を私は見ていたのですが、ヨーロッパで製作されたカスタムハーレーは非常に優美で滑らかなボディーラインを身に纏い、もちろん元々がワイルドなオートバイではあるのですが、とにかくアメリカのカスタムでは見た事の無い美しさがそこには存在をしておりました。ただ、そんなヨーロッパのカスタムハーレーを見つつ、どこと無く馴染めない感覚や、消化しきれない感覚、特にボディーに対してのカラーリングに関しては全く理解する事の出来ない色使い ( 例えばガソリンタンクのカラーリングがグレーとオレンジのコンビネーション仕様で仕上がっていた) があったのも事実で、BAD LANDを開業するにあたっての心意気に水を差す案件も幾つか抱えておりました。が、そんな私の消化不良は、1999年11月後半。初めてドイツの地に立った瞬間に全て消えて無くなりました。

何故、ハーレーにあの様な優美なラインを与える事が出来るのだろうか? そして日本人としては変則感すら覚えてしまう、先にも記述を致しました例えばグレーとオレンジ色のカラーリングがどうして成立するのか.... 

これは、簡単に申し上げれば、ヨーロッパに流れる重厚たる歴史の賜物でありまして、初めて訪れたドイツの古都 : ヴェルツブルグの街並みを目にした時、そう直感的に理解をする事が出来ました。『これは13世紀の建物です』『この教会は15世紀に建てられました』『そしてこっちの教会は16世紀の建物なんですよ』等々、私をドイツに招待してくれたこの街在住のハーレー関係者の説明を聞きつつ、ヨーロッパに暮らす方々は、皆、太古より、こうして脈々と続く歴史の中で生まれずっと暮らし、そして次の世代へと受け継いで行く訳ですから、これはもう遺伝子レベルでの感覚や表現の結果である事をヴェルツブルグの街の中を歩きつつ、大いに感じ納得をした次第です。カスタムハーレーとなりますと、ご想像が難しくなると思いますので、例えば日本の街中で見る緑色のメルセデス・ベンツや、真っ赤なポルシェはちょっと風景とは馴染んでいないと言いますか、際立った印象を受ける事がありあますが、それがドイツの街中でともなりますと、街の風景の中に完全に溶け込んでしまい、日本で感じる様な唐突な感じなどは一切無く、むしろその緑や赤のカラーリングは必然であると思えてしまう程でありまして。。。もし私がドイツに住む事があるとしたら、躊躇無く車の色は絶対に緑色を選ぶと事と思います。

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[ 製品精度や品質の高さ ]
ヨーロッパ全体、特にドイツでの工業製品全般に関する法律は非常に厳しく、殆どの分野でそれぞれ厳格な決まりや制度が適用されています。また技術に対する歴史的且つ伝統的な拘りにより、所謂マイスター制度が現在でも充実をしていて、科学技術全般や工業技術、そして更には芸術の分野とも大いに関係を共にする社会的に強い連携のシステムが機能しています。恒久的な製造分野はもちろんの事、たとえ革新的なプロダクトであっても常に高いレベルが基本軸となっています。例えハーレー専用のカスタムパーツであってもそうした法律の適用を完全に受ける為、今までのFROM USA的なパーツに多々見られた大雑把さは、ヨーロッパ製のパーツには一切存在しておりません。

ハーレーともなりますと少々アウトローチックな面 (これは世界共通なのでありますが、ハーレー関係者は大概は強面で一見するとワルそうな人が殆どです...... 笑)もありまして、強面のドイツ人ハーレープロダクトに関係する技術者 が、日本人の私が聞いてもかなりガチガチに聞こえる法律をキッチリと順守し、その法に則ってパーツをコツコツと製造している辺り、何故ライカのカメラやレンズ、ランゲ&ゾーネの時計、ゾーリンゲンの刃物、メルセデスやポルシェ等々のドイツを代表する工業製品のクオリティーが高いのか、良く理解をする事が出来ます。

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badland.net... 20年前に自社ホームページを立ち上げる

当時のヨーロッパのハーレーシーンでも、日本で起きているハーレーブームに関しては関係者一同ビジネスチャンス到来とばかりに大注目をしておりましたので、私が "ヨーロッパ専門のハーレーカスタムショップを立ち上げます!!" と宣言を致しますと、それはもう、日々たくさんのパンフレットやら雑誌がヨーロッパ中から送られて来ました。世の中ではインターネットやホームページと言う言葉がかなり浸透をしていた時期でもありますが、その当時は情報発信の術としてハーレー専門の雑誌を頼るしか無く、当時は4媒体程のハーレー雑誌が発刊されておりました。が、どれも毎月、或いは隔月発刊でありましたので、私の元に寄せられた最新のヨーロッパのハーレーに関する情報を広く、日本のハーレーユーザーにお届けをさせて頂くにはかなり困難な状況でありました。

そうこうしている内に、ヨーロッパで知り合う事となったカスタムショップやカスタムパーツメーカーはこぞって自社サイトを立ち上げる様になっておりまして... その様な訳で、私も2000年に自社サイトをオープン。これは日本のハーレーシーンの中では、ダントツに早いスタート・ダッシュであったと思います。

インターネット奮闘記 : ここで、私の人生が一変致します!!

◯ 自社サイトをオープン。
>> これは専門業者に作ってもらいました。
◯ そして、日々の情報の更新。
>> これも、専門業者に依頼をしておりました。

しかし、新たなページを作るだけなのに、依頼先のWEBサイト製作業者の都合やスケジュールが折り合わなかった等々の理由により、新規掲載まで1週間から時には2週間程の時間が掛かる事がザラとなり... 

そこで、遂に一念発起をした訳です。それまで、ワープロも叩いた事の無い私でありましたが、何としてでもホームページを更新する術を覚えてやろうと。。。その当時、私は36〜37歳。

購入をした最新 iMacのカラーはグラファイト。そいつに向かって、まずはカタカナ入力の練習から.... 続いて Dreamweaverを覚え、何とかページの更新が出来る様になった3年目。ホームページのリニューアルを勧められた私の前にはWordPressが登場。そうこうしている内に世間ではBlogなるモノが騒がれ出し、と同時にこれからは "SEOが重要です" と言う事をさんざ聞かされ、遂にはGoogleの軍門に下り。下った途端に、今度は Twitter ですと。。。その後、暫くは静かな時期があったと記憶をしていますが、しかし、遂に、遂に真打登場のfacebook!!

I STAND ALONE... 極論! 自らの足で立つべし。。。

冒頭、BAD LANDを起業してから23年目だと記載をさせて頂きましたが、私の場合、その期間のほぼ全てはまさにインターネットとの格闘であったと言っても決して過言ではありません。その間、表現の手段として写真を覚えなければならず、この数年では動画の編集も強要される始末。起業当時、こんな状況なんて想像すらする事は出来ませんでした。

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私の場合、ハーレー屋であると申し上げつつも、現場の作業は一切やらず、ただひたすらPCの前に座っております。現場でのカスタムの製作に関する仕事は弊社スタッフ達が行なってくれており、私は自社インターネット周辺事業に関する責任業務を執り行なっておりまして... 

正直、数年前ですが他社提供によりますオウンドメディアも運営を致しておりました。オウンドメディアに記事を書き、それを主にfacebookでシェアをして記事への流入を増やしましょう。そんな立て付けでありまして、当初は上手く行っておりました。が、突然のfacebookのレギュレーションの変更。『もうオーガニックでは、つまりは無料 : タダではお前の記事なんて流してやんないよ』。的な....

プラット・フォームに頼ってしまっていた事の後悔。これはかなり深いモノがありまして、特にfacebookに関しては、相当の恨みつらみの感情がありますが、やはり、インターネット : 自社サイトは、基本的には自分の足でしっかりと立っていなければならず、その事の重要性を痛感したこの数年間でありました。

note開始、その初投稿にあたり。。。

HARLEY DAVIDSON カスタムショップ : BAD LANDの起業の頃からのお話と、その間、実は社内IT関連の部長であった事をご披露させて頂きつつの note 初投稿となりました。

前回の他社オウンドメディアの失敗により、もう2度と人様のプラットフォームには世話にならず、と、そう硬く心に誓ったのでありますが、ここ暫く note の事が気になり出しまして、多々皆様がご投稿されておられる記事を拝見致しておりました。現状、正直に申し上げますと『よしっ! これで行こう!!』とまでの明確なビジョンは持てておりませんが、noteを通じて何か良き方向性を見出す事が出来そうな予感が致しております。新たなチャレンジはワクワクも致しますので、壁にぶつかりつつも、まずは第一歩を踏み出すべきだと、そう判断を致しました。

そうそう、そうは言いつつもなのですが、若い世代の皆様に、ハーレーのカッコの良さや、ハーレーと共にある生活の事や、ハーレーを通じての世界観などをお伝えさせて頂き、少しでもこの私が愛する世界に興味を持って頂けたら、と。そんな気持ちがnoteをやって見ようかと思った一番初めの動機でありましたっけ.....

風の中で....

"ハーレーに乗っていると自然といつのまにか多く人々と繋がりが出来、中には生涯の友とも呼べる人と巡りあえたりも致します。仲間が増える事は、それはそれで大変宜しい事であり、そんな仲間と共に走る事はとても楽しい。しかし、私が是非皆様に経験をして頂きたく思う事は、一人で走る事。ハーレーのシートの上に跨り、アクセルを開けます。まずは高速道路に向かいましょう。市街地を走っている時はエンジンの音が聞こえていますが、高速道路に入ると、もうエンジンの音やエキゾーストからの排気音は聞こえなくなり、ヘルメットを通じて風の音しか耳には入りません。そしてただ風の音を聞きつつ前方を見つめていると、だんだんと頭の中が、リセット、或いはリフレッシュされ、走りながらその時の心情に応じて、様々な想いを巡らしている自分に気が付くはずです。良い意味での孤独感とも呼ばれるこの独特な境地は格別です。走った距離が長ければ長いほど、その達成感は増しますし、寒ければ寒いほど、それに耐えて走り抜いた経験は、やはり後々の自信にも繋がります。走った距離だけ想い出は積み重なって行きますから... その想い出の中にいる相棒はいつもハーレー。ハーレーのエンジンの構造は独特なので、乗り手の心に直接響いてそんな想いをより一層強くしてくれるのだと思います。"

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以降はハーレーの事。また弊社が取り扱っております特殊な機能を有する数々の塗料の事。また、現在写真の機材全てをライカにしてしまっているので、ライカ独特の写真の世界の事。はたまた、只今私は、自宅では6匹の猫と暮らしておりますので、そんな彼等との生活の事、等々をお伝えさせて頂ければと思っております。そんな訳で、どうか皆様、今後ともよろしくお願い申し上げます!!

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