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にじさんじ麻雀杯 花鳥風月戦 大会を通してのハイライト

5月22日(土)12時より、にじさんじライバーによる麻雀大会が行われました。
過去2大会では舞元啓介さんが主催を務めておりましたが、本大会では前回のエンディングで彼が宣言した通り、ルイス・キャミ―さんが主催を務めました。
司会進行及び解説は、前回大会に引き続き、ルイスさん・舞元さんに加え、社築さん、ジョー・力一さんの4人が行いました。

本大会は初の団体戦でした。
司会の4人が大将となり、過去の麻雀大会で結果を残してきた12名がそれぞれ先鋒・次鋒・中堅として選抜されました。
精鋭揃いということもあり、大方の予想通り高度な駆け引きが繰り広げられました。
それでは、本大会のハイライトを振り返っていきましょう。

先鋒戦2半荘目 南4局(一本場)

花チーム:リゼ・ヘルエスタ(以下リゼ)
鳥チーム:文野環(以下たまちゃん)
風チーム:グウェル・オス・ガール(以下グウェル)
月チーム:星空きらめ(以下きらめちゃん)

1半荘目は互いが互いを削り合ったこともあり、ほとんど差がつかないまま終了しました。
満を持して行われた2半荘目、開始直後からリゼ・きらめちゃん・グウェルが実力を発揮し、たまちゃんを一気に突き放します。

南入後も、たまちゃんにとって厳しい時間が続きます。
そして迎えたオーラス、ようやくツモに恵まれたたまちゃんは、なんと四暗刻にイーシャンテンまで迫ったのです。
あと少しで役満・・・しかし結末は残酷でした。

きらめちゃんがテンパイ(しかもダマ)、待ちは47p。
4pはたまちゃんの手の中にあり、孤立牌。
この段階で四暗刻は絶望的だったのですが、その後引いてきた牌は7p。
どちらを出してもロンされるという状況に、司会陣、そしてリスナーも悲鳴を上げました。

ちなみに当事者のたまちゃんは、緊張のためかイーシャンテンの時点で喋ることが出来なくなっておりました。
きらめちゃんに阻止され、終局した瞬間の悔しさは言うまでもないでしょう。
真剣勝負の真骨頂ともいうべきシーンでした(該当箇所は1:26:00~)。

次鋒戦2半荘目 南1局(二本場)

花チーム:天宮こころ(以下あまみゃ)
鳥チーム:郡道美玲(以下先生)
風チーム:甲斐田晴(以下甲斐田)
月チーム:でびでび・でびる(以下でびちゃん)

1半荘目で大きく点数を伸ばしたあみゃみゃ・でびちゃんと、それに追随する甲斐田、そしてガツンと凹まされた先生。
2半荘目ではあまみゃと先生が持ち前の火力を見せつけ、逆にでびちゃんが凹まされる形となりました。
全体を通して、それぞれが高打点を意識する派手なやり取りでした。

注目すべきは2半荘目南1局二本場。
一本場で親の満貫をアガり、勢いに乗る甲斐田。
そこに待ったをかけたのは、かつて大会での敗戦時に悔し涙を見せたドラゴンガールでした。
9巡目でリーチしたあまみゃは、その後すぐに自ら当たり牌を引き当て、三暗刻をアガりました(当然のようにドラ1)。
ここで大差をつけたあまみゃ、そのまま最後まで逃げ切り、結果1位の成績で次鋒戦を切り抜けました。

この局の4人の攻防は、手に汗握るものとなりました。
自らツモったあみゃみゃはもちろんのこと、追っかけリーチをしたでびちゃん、放銃を回避した先生と甲斐田・・・各々が勝つために考え抜いた末の満貫でした(該当箇所は1:29:00~)。

中堅戦2半荘目 南2局(一本場)

花チーム:叶(以下かなかな)
鳥チーム:渋谷ハジメ(以下ハジキ)
風チーム:不破湊(以下ふわっち)
月チーム:剣持刀也(以下剣ちゃん)

1半荘目で圧倒的な力の差を見せた剣ちゃんと、それに何とか追い付きたい3人という構図。
分水嶺は2半荘目南2局。
連続で振り込んでしまったこともあり、後がなくなったふわっちは、ここで七対子イーシャンテンとなり、先行リーチを仕掛けます。
対してハジキは3連鳴きでテンパイ、剣ちゃんも追っかけリーチ、かなかなは守りに徹します。

山は残り4枚、ふわっちがつかんだのは5p。
それは、ハジキと剣ちゃんの2人が待っていた牌でした。
無慈悲のダブロン
麻雀をやるにあたって、避けては通れないリーチ時の振り込み。
リーチの明暗が浮き彫りになった一局でした(該当箇所は1:28:20~)。

ここでの振り込みで、一度は心が折れてしまったふわっち。
もし引いたのが5pではなく8sだとしたら、展開は全く違ったものになっていたでしょう。
あまりにも悔しい放銃。
そんな彼が再び立ち上がり、反撃の狼煙を上げるのは、また別のお話・・・

大将戦2半荘目 東3局(二本場)

花チーム:ルイス・キャミ―(以下ルイス)
鳥チーム:舞元啓介(以下舞元)
風チーム:社築(以下やしきず)
月チーム:ジョー・力一(以下力ちゃん)

1半荘目では、チームとして大きく凹んでいた鳥チームの大将舞元が大暴れし、逆転に希望を繋げました。
この時点では、花チームが首位、それに追いすがるように月チーム、風チームと鳥チームは大逆転に賭ける構図。
しかしながら、大将戦2半荘目は得点が倍のため、まだまだ分からないという状況でした。

結論から言えば、ここのビタ止めが全てだったのでしょう。
2半荘目開始すぐに、力ちゃんが舞元から高打点をアガり一歩前進。
その後やしきずが細かく連荘し、3人にプレッシャーをかけます。
迎えた東3局二本場、親はやしきず。
ドラの白とダブ東を鳴いた時点で6翻確定、その後も手牌を整理して対々和にテンパイし、待ちは4sと西。
4sは舞元と力ちゃんがそれぞれ1枚ずつ手の内で面子にしていたので、残る可能性は実は西2枚のみ。

アガれば8翻、親の倍満24000点
大会ルールで得点が倍のため、やしきずは実質48000点に手をかけていたのです。
しかし、ここで魅せたのは、西を1枚だけ持っていたルイス
やしきずのテンパイを察知したルイスは、他2人と同様に降りを選択したのですが・・・
いかんせん字牌は数牌と比べて安全であることが多く、迷ったときに切ってしまいがちなのです。

しかしルイスは丁寧でした。
河に1枚も出ていないことから西を危険牌であると読み、流局まで握りつぶしたのです。
その結果、被害をノーテン罰符の1000点に留め、順位を維持するに至りました(該当箇所は1:05:30~)。
その後もキッチリ守り切ったルイスは、南3局で12000点をアガり、最終的には1位で終局を迎えました。
この鉄壁とも言うべき防御力は、多くのリスナーを震撼させました。
頭一つ抜けている・・・そう言っても遜色ないでしょう。

本大会のまとめ

にじさんじの麻雀といえば、脳死混一色やバカ明槓といった、攻め一辺倒の殴り合いを思い浮かべる人も多いでしょう。
しかしながら、にじさんじというグループは2度の大会を経て、今や実力者が何人も揃うようになりました。
例えば、元々実力者だったやしきずや舞元、剣ちゃん・・・
例えば、大会を機に猛勉強し力をつけたルイスや郡道先生、グウェル・・・

今大会は、言わばオールスターのようなイベントでした。
約9時間の長丁場でしたが、本当に楽しかったです。
主催のルイスを初め、ライバーの皆さんに感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

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