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文意を読み解くコツ 一段落の主題は一番短い文

どうも、AKiRAです。

今回は少し趣向を変えて、私が日頃行っている文章を読みとくコツをご紹介します。

これは受験における国語の読解にも使えるテクニックですが、勿論仕事における資料の読み解きやプライベートで調べ物をしたときに短時間で題意を知りたいときにも応用が効くと思います。

全ての文章に利用できるテクニックではありませんが、文章がしっかりしていればしているほど効果はでます。

前提として…。

文章は複数の段落から構成されていることがほとんどです。
ここでは文章の読み解きを段落に当てて考えます。

では順を追って説明します。


段落は意味のある文の集合体

まず段落、Paragraphとは何かということを考えます。

Wikipediaから引用。

段落(だんらく、希: παράγραφος、独: Paragraf、仏: paragraphe、英: paragraph)とは、文章において見やすくまとめられた文の塊(ブロック)。通常は複数の文によって構成される。

(中略)

日本語における段落には、次の2種類があるといわれる。
意味段落(いみだんらく)
 ひとつの意味をもった塊。
形式段落(けいしきだんらく)
 ある意味を表す複数の段落のうちの一つとなっている、表記上の段落。
通常は、複数の形式段落をまとめて意味段落とする。


ここでいう「段落」はWikipediaでいうところの「形式段落」です。

簡単にいうと縦書きの本における一字下げの段落ですね。

Wikipedia に書いてあるとおり、ある意味を表す段落です。

ということは何かしらその段落は意味を持つことになります。

すごく当たり前のことですが、段落を形成するのはそれたりうる意味があるからです。

段落には意味があります。ではその意味はどこから来るのでしょうか?


段落には核となる一文が必ず存在する

皆さんは文章を書くときには何を注意していますでしょうか?もっというと文章を書くときに事前に構成を考えてから書いていますでしょうか?

論文や公的文書は当然ですが、論評やエッセイやブログなど、人に読ませることを目的とした文章は事前に練られて書かれているはずです。

なぜなら人に伝える内容が存在し、それを分かりやすく伝える意図があるからです。

そして伝えたいことは突き詰めていくと1つに集約されるはずです。

それが主に文書や本のタイトルになります。


逆に分解していくとどうなるか。

文章は何気なくそして日常に溢れていますが実はかなりシステマチックに分解できるのです。

文章(≒文書)は複数の段落によって構築され、その段落は一文以上から構成されています。

ここでの最小構成単位は文に限定します。

そして段落には核となる文が必ず存在します。

これは核となる文章がないとそもそも段落が構築できないからです。

例をあげましょう。

自分が好きな食べ物、ここではラーメンとしましょう。これについて1つの段落で説明したいとき、とりあえず入れたい文は何でしょうか?

おそらくほとんどの人が「私の好きな食べ物はラーメンです。」のような文を必ず入れると思います。
※ここでは文表現については触れません

一番に伝えたいこと(ここではラーメンが好き)がまず始めに頭に浮かぶはずです。

これが核となる文です。

段落には意味があります。その意味を表しているのは1つの文(=核となる文)です。

これさえ見つかれば文章読解はかなり楽になります。

では核となる文をみつけるには何に注意すればよいでしょうか。


核となる文はその段落で一番短い文

結論は副題にあるように一番短い文です。

これはなぜかというと先程の考えで言うと一番伝えたいことというのは結局短くなりがちだからです。

私は○○が好き。今日は疲れた。お寿司が食べたい。環境問題は大切だ。政治に若者は参加すべき。お金欲しい。

適当にあげましたが何か人に伝える時は結局ほとんど単語に近い短い文になると思います。

何故短くなるかはきちんと説明はできないのが申し訳ないのですが…。

とかく一番短い文が核となる場合が多く、それがその段落で一番いいたい意味のある文です。勿論例外もありますが、ほとんどがこれで解決できます。

ちなみに核となる文以外の文章は何の役目を果たしているかと言うと、その核となる文を説明する装飾文としての役割を果たしています。

より読み手に分かりやすいように文を添えて肉付けしていくのです。

例をあげます。

先程の「私の好きな食べ物はラーメンです。」を核として段落として構成してみます。

 私の好きな食べ物はラーメンです。ラーメンとは皆さんご存知のように今や国民食とも呼べる大衆料理の代表格といっても差し支えないでしょう。そんな身近なラーメンですが近年は多種多様な進化をとげています。例えばラーメンの肝とも言えるスープについては、醤油、豚骨、塩といった他に鶏白湯とよばれる第四のスープの台頭があったり、系統でくくると家系や二郎系といったいわゆる暖簾分けがある一定の共通な特徴をもったラーメン群があったり、富山のブラックラーメンといった地方独自のラーメンがあったり、挙げれば枚挙に暇がありません。加えて企業努力の結晶ともいえるインスタントラーメンはコンビニの一角を占めるほど需要があることは言わずもがなでしょう。一口にラーメンといってもさっと思い浮かべただけでこれほどまで語ることができます。ではそんな魅力あふれるラーメンの起源はどこなのか何故これほどにまで多様化したかについて考察していきましょう。

なんかセンター国語っぽくなりました…。

それをおいといて、グダグダと付け足しましたが、結局は「こいつはラーメンが好きなんだな」ということです。

説明文というのはやはり長くなりがちです。それは説明するには十分に言葉を尽くす必要があるからです。

核となる文はその段落で一番短い文。これが定石です。


文章を読むときは各段落で一番短い文に着目

いかがでしたでしょうか。

まとめると次のようになります。

○ 段落には意味がある
○ 段落には核となる文がある
○ 核となる文は一番短い文

これを押さえれば大抵の文章の文意は分かると思います。

核となる文さえわかれば理解が早くなります。

逆に核となる文が見つからない場合、それは文章として意味をなしていないので無視していいです。

そして自分が文章を作成するときも核となる文を決めてから執筆するとすんなりと意味が通る文章になりやすくなると思います。

今回は以上です。

次回以降は私の失敗談系を載せていこうかと思います。


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