映画日記その5

いつ読んでいるか分かりませんが夜に書いているのでこんばんは。

今回は「孤狼の血」の続編である「孤狼の血 LEVEL2」の感想です。

以下まだ公開中でありますがネタバレを含む感想ですのでネタバレを避けたい方は読むのをご遠慮ください。また前作のネタバレも多少含んでいるため前作のネタバレを避けたい方もご遠慮ください。


前作同様今作もR-15指定だったんだけど、予想以上にグロかった。殺人のシーンがそれはそれはリアル。上林が殺す人間たちがみんな眼球をくりぬかれて殺されて、そのシーンが特にグロかった。血みどろなのは前作同様だし元々それなりに耐性があったから大丈夫だったんだけど、まさか眼球くりぬかれた後が神経まで出てるところまで再現されていると思わなくてかなり衝撃だった。しかも映画中にこの方法で殺されている人間が何人かいたんだけど全部ちゃんと神経まで出てた。正直R-15ってこんなグロくて良いんだ…。と思いました。そしてリアリティでいうとさらに極道たちの刺青がものすごくリアルだった。本当に入れているわけではもちろんないけれど、あんな本物みたいに肌に馴染んでいたのがかなり驚きだった。作中で上林が刺青を追加で入れるシーンがあったんですが、その彫り師の方も堅気でない雰囲気だかつ刺青を機械彫りではない筆のようなもので彫っていたのも印象的だった。。私自身タトゥーを入れているんですが、彫ってもらったときは機械彫りだったし作中で登場したような厳かな感じではなくもっとラフだったのでそのシーンもかなり印象的だった。

前作で大神(役所広司)が死んで日岡(松坂桃李)が後を引き継いだあとの話が今作の話なんですが、松坂桃李が演技上手いのはもちろん上林の凶悪性を見事に演じきった鈴木亮平の演技力が本当に大迫力だった。松坂桃李が主演ではあるんだけど、個人的には鈴木亮平が主演を食ってた。それくらい上林にしか見えなかったし、映画の中での存在感がすさまじかった。正直日岡がまた鈴木亮平みたいな絶対悪に立ち向かったり、抗争を上手く諫めるのを見たいので同じくらいのクオリティだったらぜひとも続編やってほしい。でも日岡は左遷されたしそもそもR-15指定だからさすがにもう続編は出来ないんだろうな。

前作と今作を比較すると、前作は極道の中でも仁義があって面子があってそれを守るために抗争が繰り広げられてたが、今作ではそもそも上林は極道としての仁義とか面子がないに等しかったので作品の中で絶対悪として存在していたのであの迫力だったんだと思う。しかも組同士の争いではなく対上林だったのが前作とはかなり異なっていた。さらに日岡は警察官なので極道たちを堅気に手を出さないように諫めるもしくは逮捕する役割なんですがそれを途中で忘れてたのがやっぱり前作の大神さんには及ばないなあ、と日岡の未熟さが感じられて完璧でないところがとても良かった。そして未熟な点で言うと大神の役割があまりにも大きかったために日岡は全部自分でやらなければ、という感情を持っているのですがそれを嵯峨(滝藤賢一)に「治安を守ってるのはてめえだけじゃねえんだよ!!!!」と怒鳴られているところもハッとして嵯峨良いことも言うじゃん…と思ったんですがもちろん日岡を助けてくれるわけではなかったです。しかし治安を守るという根本の目的を忘れかけていた日岡我に返すにはとても効き目があったのではないかと思う。そして今作では前作の最後に大神が残した上層部の弱みが書き残されていたノートのおかげで公安にも狙われていて、それが分かりやすい裏切りの展開だったのが残念までいかないけれど、うーん…という微妙な気持ちになった。でもそれ以外はもう非の打ちどころのない展開でとても面白かったです。最後のシーンでは日岡と上林が一騎打ちになるのですが、上林が目にこだわりがあることをふまえて、日岡、上林どちらも片目が潰れていて最後までちゃんとその役の人間の性格や特徴を表現していて圧巻でした。

グロ耐性があり、前作も見ている方はぜひとも見てほしいです。前作はNetflixで観れる(私はNetflixで履修した)ので今からでも気になる方は前作履修して続編見てください。

以上映画日記でした

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