昨日見た夢とお寺であった不思議な出来事
※2023年08月25日(金)執筆
私が高校三年生の時、小・中学が一緒だった同級生の男友達が亡くなりました。
その男の子をA君と呼びますね。
A君がどのようにして亡くなったかは不明。というより、いろいろとウワサで耳に入ってくる話はありましたが、本当のところはご家族に伺ったわけでもありませんし、ずうずうしく理由を伺うこともしたくなかったので、「詳しい理由は不明」とします。
私が今41歳の年なので、23年前の話です。
昨日の夜、久々にA君の夢をみました。
A君が亡くなってから現在まで、たまに夢にA君がでてくることがありました。
いつもはA君が出てきていたのですが、昨日の夢はちょっと違いました。
A君のお母様らしき方(私はお会いしたことがないのでお顔は存じ上げません)が出てきて、A君の部屋らしき場所で私に、彼の思い出話をしているのです。
つまり、今回の夢にA君という「人物」は出てきませんでした。ですがA君についての夢なのです。
この夢での現れ方がなぜかとても気になってしまったので、意を決してA君のお家のお墓を探し、お線香をあげて手を合わせてこよう。
そう思い立ち、今日行ってまいりました。
お墓(お寺)で何があったかを書く前に、今日はA君のことをひたすら思い出してみようと思います。
こんなに事細かく誰かに話したりこのように記すのは初めてですが、20年以上の時が経ち、まだ私の記憶がはっきりしている今、書き綴ってみます。
・・・・・
A君と小・中学校が一緒ということは、9年間同じ学び舎で子供時代を過ごした仲間ということです。
同じクラスになったことも、9年間をとおして何度かありました。
高校に進学してからは、私は女子高、A君は男子校、私たち町民が利用する駅からそれぞれ反対方向にある学校であったため、中学卒業後は接点がなかった・・・かというとそうでもなくて。
町民である私たちが利用する駅には学校帰りの学生たちが集まったりもしていましたし、駅から程違いところに町立図書館があり、テスト期間はそこで勉強する子たちも少なくありませんでした。
中学校時代からテスト勉強に町立図書館を利用していた子たちも意外と多く、私もA君もその一人であったように記憶しています。
私が当時住んでいた町は本当に小さな町で、どこかに行けば誰かに会うという狭いコミュニティでした。
そういう環境の中で、私とA君は卒業後であっても交流はあったわけです。
具体的に何がキッカケだったかはよく覚えていませんが、特に仲が良くなったのは高校二年生の時。
A君と同じ部活で仲良しのB君という子がいて、その子を私に紹介されてから三人でいることが一時期増えましたし、私の家に二人が勉強という名目で遊びに来たこともありました。
当時住んでいた私の家は、小学校や中学校の登下校の途中に位置し、いろんな友達が立ち寄ったり、遊びに来たり、夕ご飯を家で食べて帰ったり、そんな風に人が集う家でした。
そんな我が家も、私が高校生の時は両親がほぼ家庭内別居状態で家族の雰囲気がよくありませんでしたし、私も少しスレがちというか、夜遊びしがちになっていきました。
当時の夜遊び友達の一人にA君がいました。
夜遊びといっても、何人かで会うということはほとんどなく、私が夜に家をこっそり抜け出して誰かに会いに行くときはその友達と二人で、ということがほとんどでした。
それに遊びといっても、夜中ラーメンしにいったり、語りあったり…そんな程度の遊びです。
車を持っている年上のお兄さんと会う時もありましたし、その場合は単にドライブしたり、夜景を見にいったり、そんな感じなので「遊び」という言い方はちょっと語弊があるかもしれませんね。
また、私の方から友達を誘うことはなく、誰かから誘いがあった時に応じて出ていくかんじでした。
A君と昼だけでなく夜も一緒にいるようになった一番最初の出来事は・・・確かA君と友達のC君が一緒にいて、C君の原チャリで二人乗りをして私の家近くの公園に来ているから出てこないか、という誘いだったような気がします。
そのうちにA君とC君と私の三人でなく、A君がC君に原チャリを借りて、公園に来るようになりました。その公園がいつの間にか待ち合わせ場所となりました。私も、自宅の近くの公園なので安心といえば安心です。
だいたい公園で二人でいろいろと語り合って終わるのですが、ある時、原チャリに二人乗りでラーメンを食べに行こう!と言い出すのです。
ヘルメットをどうしていたかはちょっと記憶にないのですが、後ろはノーヘルだったのかなぁ…
真夜中にラーメンを食べに隣町まで原チャリ二人乗りで行くのですが、途中でパトカーを私たちが先に発見して、やべー!!って言って見つかる前に逃げた記憶があります。
そしてラーメンのあとに川沿いを二人乗りで走り、土手に寝転がりながら二人でちょっと深い話をしたことを覚えてます。
思春期特有の内容だったと思います。
その後、A君と夜に会うことはなくなるのですが、その理由ははっきりとは覚えていないのですがいくつかあり、夜出歩くことを私が両親に禁じられたこと、それからA君に気になる女の子ができたか、彼女ができたか、そんな感じだったかなと思います。
あとは、ちょっと今思い出しましたが、私に人生初めての彼氏ができたのも高校二年生の時でした。その辺の時系列はちょっと曖昧です。
A君と頻繁に会うことが少なくなってから、当然ながら連絡も少なくなりました。
ですが高校三年生の年のある時、久しぶりにA君からケータイに着信があったのです。
夜中だったので私は寝ていたか何かで気づかず、出ることができませんでした。
その次の日だったか定かではありませんが、着信があった日からまもなく、A君が亡くなったという知らせをB君から受けるのでした。
一瞬、B君がマジで冗談を言ってるのかと信じなかったのですが、電話の向こうで泣いてるB君を感じて、あぁ本当なんだなと思いました。
B君はこのあと、A君の家に行くということだったので、私も向かうことにしました。
A君の家は、たくさんの人でいっぱいでした。
A君は、小・中学と人気者でした。勉強もできたし、運動神経もよかった。それに、何かと頼れるタイプの男の子でした。
そんな彼に人望があるのは納得ですし、彼の訃報を聞いてたくさんの友達が家に押し寄せるのは理解できます。
それまではこれといって特にそこまで親しいとは言えない間柄でしたが、高校二年生の当時、私はA君と二人でいろいろな話をしました。夜に私を呼び出すことが多かったのには理由があったはずだと考えます。
男ではなく女でないといけなかった理由もあったのでしょう。
A君と私がふたりで話をする時のスタンスについてですが、彼のネガティブな発言、例えばちょっと弱気な言動が多かった印象は結構強くて、それを私がお姉さん役のような感じで聞いている、といった構図です。
私が彼を見てて思った推測でしかないのですが、A君の基本はしっかりしていて真面目でいい子。いろいろな人の期待に応えたい。男友達の間でも頼れるヤツ。そういった、いわゆるソトヅラをなかなか崩せない。もしくは崩せる場所があまりない。たまには弱音を吐いたりもしたい。
ただ、小学校・中学校では学校でもヤンチャな面は多々目にすることはあったかな。目立つ子でしたからね。
高校になって当然学校も違うし通学する方面も違う私に、自分の弱音を言ったとして、私のその時交流のあった友人たちとA君に接点のある子はあまりいなかったので少なくとも自分の近しい人に伝わったりすることはない。しかもお姉さんのような私は適役だった。
・・・勝手ながら、そんな気がしています。
連絡をとることがだんだん減っていってからは、その後のA君を取り巻く環境がどうだったのかわかりません。
でも、A君が亡くなった知らせを聞いてから、あの夜のA君の電話に出ることができなかったことをずっと悔やんでいました。
その後10年以上、携帯電話の電話帳からA君の番号を消すことができないでいたのです。
もちろん、単に電話をしてきただけかもしれません。
私だけに電話をしたわけではないかもしれません。
あるいは間違ってかけちゃっただけの電話だったかもしれません。
それでも「もしあの電話に出ていれば何か違ったかもしれない」を私はずっと引きずってしまっています。
時々A君が高校生の時の姿のままで私の夢に出てくるのは、私がそれを気にしすぎてしまっているからなのでしょうか。
そういう意味では、今回みた夢がキッカケとはいえ、お墓参りできたことで、他人から見れば「考えすぎだ」と思われる部分が少し軽くなったかもしれません。
・・・
それで、今日お寺で何があったのかについて。
当時お葬式を執り行ったお寺がどこだったかを覚えていたので、まずそのお寺に行ってみました。
で、おぼろげながらお墓のだいたいの場所を覚えているつもりでしたが探しても見つからず、端から端までひとつづつ見ていきますが、なかなか見つけ出すことができませんでした。
そして気づきました。
「お寺の住職さんに教えてもらえるかもしれない」
社務所に行き、お寺の方(女性でした)を呼ばせていただきました。
「分かることであればお教えできますよ」といっていただいたので「○○さんのお墓なんですが」と尋ねると、
え?
というような表情を一瞬されたあと、A君のことをとても詳しく知っておられて、もう20年以上も経っているのに、ここのお墓を利用されてるお家のことをそんなにも細かく記憶されてるなんてすごいなー、なんてこの時は思っていました。
あとから息子さんらしき方が出てきてくださり、「案内しますね」と私が探しているA君とそのご先祖様のお墓へ案内してくださいました。
無事ちゃんとA君の名前のあるお墓を見つけることができました、感謝です。
御線香を持参していた私は、A君の分とそのご先祖様の分のお線香をあげさせていただき、手を合わせてきました。
「忘れてないよ」とお墓に向かって言葉を置いてきました。
お寺を後にする前に、再度先ほど応対していただいた女性の方、たぶんお寺の奥さんだと思いますが、ありがとうございました、とお礼を言いに行った際に伺った言葉。
ちょうどね、○○さん(A君の家)にお手紙を書いていたんですけど、そしたらあなたが訪ねてきて、お墓を探してるって。不思議なことが起こるんだなぁと思ったんですよ。
そう、おっしゃったんです。
お手紙というのはおそらく、来月の9月というのがA君の命日の月、もしくはお彼岸の月なので、それに関するお手紙を出そうとされていたのだろうと思います。
謎は深まるばかりですが、A君が私をお墓に呼んだということなのでしょうか。
あるいは「忘れないでいてくれ」というメッセージとも受け取れるかなと思いました。
こればかりは自分で意味付けをして納得するしかないです。
でも、A君。
私は君のことについてこれだけ書き綴ることができたよ。
私は23年以上も前のことを、一部曖昧なところもあったりするとはいえ、これだけ鮮明に君との出来事を文章にすることができたよ。
その点は安心してくれたまえ。
もしそれ以外に私に何か伝えたいことがあるのであれば
何かしら発せられるサインを私自身が感じ取るしか方法はないので
諦めずになにかしらのサインを送り続けてほしい。
受け取れるように頑張ってみるよ!
・・・
って、何の話をしてるんだって(笑)
とりあえず、お墓の場所はわかったから、来月もう一度お彼岸の日に会いにいくからね。
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