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コロナ対策における政府のメッセージの伝え方と、自分の職場での業務指示におけるシチュエーションのダブり

二度目の緊急事態宣言発令

2021年、年が明けて早々に「緊急事態宣言」が発令されましたね。

テレビやSNSで結構取り上げられて話題になるのが、「二度目の緊急事態宣言、国民にただしく伝わっていない」ということ。

特に声高に言われているのが「20代〜30代の若者」にもっと伝わってほしい、などですが、まぁ「20代〜30代の若者」に限ったことではないことはいうまでもありません。なんでそんなに若者のせいにしたがるのかってかんじですが、高齢者を責めない言い回しにするあたり若干、政治的な匂いを感じたりしますね。

政府→国民へのメッセージ

今回、コロナウィルスに関する二度目の緊急事態宣言において、「不要不急」の外出ラインの断絶飲食におけるラインの断絶が主にメインとなる作戦だと思っているのですが、まず外出自粛のお願いについての「夜8時以降の自粛」というフレーズがまずいらないのではないかと。

・・・24時間自粛だろ。

この件は関係各所ではすでにいろいろ言われていることだとは思うのですがやはりコレ。国民の外出自粛の意識が薄いというより、これだと「夜8時までに外で用事を済ませればいい」「夜8時以降は外出しなければいい、それまではしてもいい」という理解になります。というか何より、私自身がそう受け取ったし、それが何よりの証拠でもあるのですよね。

夜8時以前の時間帯に人々の動きがスライドしただけであって、夜に分散していた動きの分も下手したらスライドした時間帯に加わり場所によっては「蜜度」が増すところだってあるのではないか。これでは意味がない。

※1/12現在、国民の意識に関するこのような記事もでてます。もう、間違いないですよね。

そして飲食店へのライン断絶(時短要請)については、一国民として本当に意味がわからない件。個人的に思うこととして、「家族間・各家庭内」よりも飲食店のほうが、ウィルス対策を万全にしていると思うのです。飲食業を生業としている方々にとってお店を営業することが大事で、客商売ですからそりゃお金もかけてウィルス対策をしっかりとやりますよ。安心してきてもらえるようにしなきゃいけないんだから。

不要不急の外出を自粛ということなので、当たり前ですが外に出ることがあります。仕事にも行きますし学校にも行きます。職場はok、学校もok、でも飲食店はNG・・・なんじゃそりゃ。というのが私の感想。そして家庭内での対策は、飲食店のそれとはやはりどこか重要性が低いというのか、もし誰かが感染しても、家族だから家族内でなんとかする、みたいな。でも部屋だってトイレだって風呂だって、感染者に充てられるほど余分にある家なんてそうありません。家族の誰かが感染して初めて、あたふたしはじめるのでしょう。(もちろん、しっかりやってるご家庭もあることはわかっていますが、していないご家庭の割合の方が多いのではないだろうか、という私の予想であります。)

要は、なんて中途半端なんだろうなぁ、という感じ。荒い感じに表現すると、一定期間で止めるなら一気に止めろや。と言いたいのです。どうしてほしいの?私たちに。って。

それでも、いろいろと察して理解のある国民はそれなりの行動をしていると思っていて。でもそれは、察することができ、協力的で、自分で考えて動ける人という、ハイスペックな国民に限ることだと私は思っていて。一方、何を求められているのかがよく理解できなくて、「外にでるな」「え、8時までならどこで何してたっていいんでしょ?飲食店さえいかなければ」という伝わりかたをしている人もいますよってことで。

これって、職場での業務指示の仕方とかにも重なってくるなぁって実感が沸いたんです。

上司→部下への業務指示

上司が部下に業務指示をする場合、上司の脳内イメージをそのまま部下が察することができる、もしくは読むことができる人と、細かく指示をされないと分からない人がいると思っています。

例えば私の場合、後者です。

だってそりゃそうでしょう。何年も仕事のパートナーであって、上司の仕事の仕方や考え方を理解している、という関係性であれば話が別なのですが、私たちは超能力者でもなんでもない。言わなくてもわかる、理解することを求められても無理です。

言葉による説明があったとしても、相手が理解出来た状態で初めて「伝わった」ことになるんですよ。「そういう意味で言ったんじゃない」となった場合は、「業務指示を正確に指示できていなかった(伝えられていなかった)」ということです。

そりゃ自分の思い通りに動いてくれる部下とかも中にはいるかもしれません。しかし少ない経験の中でそんなことが出来てしまう頭の回転の早い方はおそらくはとても少数で、それを上司サイドのベースにしてしまうと、その他はみんな出来ない奴扱いをしてしまうことになります。つまり、自分の伝え方ではなく、出来ない部下のせいにしがちになるということです。

仮に職場の例を元に考えると今後のコロナの感染状況は・・・

非常事態と日常のよくある職場問題を一緒にすんなって怒られそうですが、敢えてと強調させていただき、コロナ問題に重ね合わせるとすると・・・

上に書いたそういう国民性だってことを定義とさせていただくとすると、国民が政府の自粛要請を守らないのではなくって。

「正しく伝わってない」

単純に言えることはそれだけです。

飲食店もどんな理由があって時短要請する必要があるのか、その間の保証はこうするからなんとかお願いできないか、という、その意図(考え)と誠意(気持ち)が「正しく伝われば」飲食店側も納得できるかもしれないし、協力しようという気持ちにもなると思う。(このへん、飲食業ではない私が勝手に見解を述べてしまい恐縮です)

国民に伝わっていない今回二度目の「緊急事態宣言」は、私が感じるところ、全く意味のないただのポーズでしかなく、緊急性が伝わってない以上、国民の外出自粛は思ったより減ることはなく、感染状況は悪化していくと個人的に予想します。

いろいろなご事情があることはお察ししますが

政治の世界にかかわらず、いわゆる「君たちの知らないところ」ではいろいろあるのさ、という問題。どこの世界にもあると思います。そうは言っても、、、とどうにもならない事情が。

だけどね、単純に「こうしてほしい」ということがあった場合、対象に伝わる、伝わらないの問題はそういったご事情うんぬんに関係なく、なんとかできることでしょう。

いつの時代、どんなシチュエーションでも、大事なのはコミュニケーションですよ。

大変だけど、気持ちが伝わったから「よし、協力します!」と、私がトップなら言ってもらいたいです。

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