Androidアプリ開発の広告収入ってどんな感じ?
趣味でAndroidアプリを作っています。そこから得られた経験を記事にしていくシリーズ。
個人開発のどこに興味を持つかは人それぞれだと思いますが、お金の話は鉄板なはず。ということで今回は広告収入の話です。
使っている広告配信サービス
自作のAndroidアプリは広告収入がメイン。中でもAdMobが主軸です。
他の広告も試したことがあるんですが、AdMobの収益が一番安定しています。経験上、Androidの非ゲーム系で趣味レベルのユーザ数だったらAdMob一択でいいと思います。
アプリごとのインプレッション収益
Google Playで公開しているいくつかのアプリについて、AdMobのインプレッション収益(表示回数1000回当たりの収益額)がどれくらいなのかを公開してみます。
アプリA:バナー 約60円/インタースティシャル 約260円
・バナーとインタースティシャルの併用
・日常的に使われるツール系
・DAU(Daily Active User、一日当たりのアクティブユーザー数)は600前後
・最盛期は過ぎたが根強いユーザーがいるおかげで近年は安定傾向
・国内ユーザーがほとんど
アプリB:バナー 約130円
・スポットで使われるツール系
・DAUは50前後
・一定のニーズがあって安定傾向
・国外ユーザーがほとんど
アプリC:バナー 約30円
・日常的に使われるツール系
・DAUは600~700
・ユーザー数は徐々に増加中
・国内ユーザーメインだが、国外ユーザーが増えてきている
アプリD:バナー 約30円
・日常的に使われるツール系
・DAUは20前後
・旬が過ぎてしまってユーザは減少傾向(でも自分はめっちゃ使ってる)
・国内ユーザーがほとんど
アプリE:バナー 約20円/インタースティシャル 約430円
・バナーとインタースティシャルの併用
・ホビー・エンタメ要素のあるアプリ
・DAUは500~600
・一定のニーズがあってユーザー数は安定傾向
・国内ユーザーがほとんど
DAUを見れば分かるようにどれも弱小アプリなので一週間とか一か月だと数字がブレちゃうんですよね。今回は2019年の一年間の平均値を載せてあります。
広告種別と収益:バナー広告
インプレッション収益はイマイチです。クリック率がめちゃくちゃ低い。日本に限定すると余裕で1%を切ります。
ただ、何も考えずに画面下部に置いておくとそれなりの収益になる、という意味では未だ欠かせない存在です。
ユーザー目線だと、買い切りなり定期購読なりで広告非表示の選択肢を用意してあるとなおよし、という感じでしょうか。実際リクエストもらうこともありますが、その割にはそっちに流れてくれる割合はかなり低いですね。広告非表示以外のプラスアルファがないとダメなのかも。
広告種別と収益:インタースティシャル広告
収益考えるとめっちゃ頼りたくなるのですが、どこに組み込むかが結構難しいのと、アプリの使い心地が確実に損なわれるのが悩み。全アプリに導入というわけにはなかなかいきません。
AdMobはアプリ終了時のインタースティシャル広告表示がNGです。起動時か利用途中に挟み込むしかないのですが、ツール系アプリだといい感じで挟み込めるタイミングがないんですね。ムズい。
広告種別と収益:その他の広告
ネイティブ広告や動画リワードも試したことがありますが、ここに載せるに値するような数字は出せていません。どっちもツール系アプリにうまく組み込むのは難しいという印象です。
記事やコンテンツを読ませる系のアプリならネイティブ広告はアリだと思います。バナーより馴染ませやすいし。
傾向とか所感とか
今回は2019年の数字を載せましたが、それまでの数年間も似たような数字になっています。ネットで見かける数字とも大きくは乖離していないですし、日本向けのアプリなら大体こんな感じになるんじゃないかなー。
なので、「どんなアプリでも画面下部にバナーつけておけば広告表示1000回当たり30円くらいは稼げるよ」「インタースティシャルは組み込めるなら組み込んだほうがいいよ」というのが雑な結論です。
とは言え、表示回数が指標だからって短い時間でバンバン広告切り替えても意味がありません。収益を増やすには「ユーザー数を増やす」「ユーザーの滞在時間を伸ばす」の2択だと思います。小手先で広告そのもののチューニングをするよりも沢山使われるアプリを作れ、ということですねー。
余談
ちなみに、ネットの情報から推測するとiOSアプリは2~4倍くらいのインプレッション収益が出せるっぽい。羨ましいなあ…
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