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個人開発における多言語対応の難しさ

趣味でAndroidアプリを作っています。そこから得られた経験を記事にしていくシリーズ。

現在進行形で悩んでいるのは、多言語対応ってどうやったら上手くいくんだろう、ということ。個人でアプリ開発を始めて早幾年。全く解決の気配がありません。

ツール系アプリは言語にあまり依存しないと思っているので、日本語に加えて英語にも対応するようにしています。アプリ自体もストアの掲載情報も日英対応です。

が、全然上手くいきません。ダウンロード数も広告収入も日本のユーザーさんに完全依存しています。

技術的には難しくない

Androidは標準で多言語対応の仕組みが備わっているので、文字列リソースを string.xml にちゃんと切り出しておいて、ひとつずつ英語に置き換えるだけです。

気を付けるとしたら、日本語よりも英語のほうが文字数が多くなりがちなので、文字が見切れたり変な改行が入ったりしないように確認すること、くらいでしょうか。

iOSなら Localizable.strings で同じようなことができます。Web系でもポピュラーなフレームワークならi18nの仕組みが提供されているはず。

プログラミングという観点だと大した障壁にはなりません。

翻訳も英語ならまあなんとかなる

受験科目の中でも英語は苦手の部類でしたが、それでも一応勉強はしたので、あとは機械翻訳や辞書に頼れば最低限は形になります。

大枠をGoogle 翻訳に任せて、しっくりこないところを英辞郎 on the WEBWeblio辞書なんかの辞書サービスを使って手直しする、という感じでやっています。最近はDeepL翻訳がめちゃくちゃいいのでGoogle翻訳から徐々に移行中。DeepLはマジ凄い。

お金をかけていいなら翻訳サービスもありますしね。自分もGoogle Play Consoleで提供されている有料の翻訳サービスを試したことがあります。

Google Play Consoleの翻訳サービスを試してみた | backport

費用対効果や追加修正の手間を考えて常用するには至りませんでしたが、時間をお金で買う、という意味では十分アリな選択肢です。

よしあしを判断できないのがキツい

じゃあなにが難しいのか、というと、翻訳した英語がイケてるのかどうか判断がつかない、というところかな、と。

怪しい日本語訳のアプリってちょっと敬遠するじゃないですか。あれと同じことが起きてるんじゃないかと思っています。他に変わりがない!というアプリなら我慢して使うかもしれませんが、ツール系は選択肢がたくさんあるのでなかなかそうもいきません。

ストアの掲載情報はこれがもっと顕著で、機械翻訳頼りの英文が英語としてイケているのかどうか、ASO的にイケているのかどうか、どちらも判断できないんです。

ダウンロードされた後の継続利用率は国内・国外でそれほど差がないので、ストアの掲載情報が一番のネックなんだろうなー、と思っています。

よしあしの判断がつかないから、当てずっぽうの改善策しか打てないのですよね。個人開発は時間が限られているので、ヤマ勘の施策を打つくらいなら機能追加とか新アプリ作成とかに逃げたくなっちゃうのです…

多少は勉強した英語ですらこれなので、英語以外はとてもじゃないけど手が出せないなー、と思っています。

サポートも地味にキツい

これはアプリの保守を続けていて気付かされたこと。

レビューコメントや問い合わせのメールに書かれている英語って必ずしも綺麗な英語じゃないんです。なので、機械翻訳の精度が出なくて、相手が何を言おうとしているのか理解できないことが結構あります。これが地味に辛い。

せっかくのユーザーさんだから問題解決してあげたいし、レビューだったらサポートすることで星を増やしてくれるかも、という思惑もあるしで、なるべく回答するようにしているのですが、意図を把握しきれない問い合わせに回答するのはなかなか大変な作業です。

問い合わせ対応自体がそこそこ時間かかる作業なので、輪をかけて時間を取られるのは個人開発的にはシビアです。

それでもやったほうがいいよね

ということで、多言語対応は労力の割には結果が出ていなくてツラいところなのですが、いつか花開くことを信じてこれからも地道に続けていこうと思っています。

少ないとは言え、使ってくれるユーザーさんがいることは確かですし。

※ 今回の見出し画像は Steve Buissinne @ Pixabay から拝借しました。


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IT系の開発エンジニアをしながら趣味でAndroidのアプリを作っています。

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Androidメインで個人開発をしています。そこから得られたノウハウや雑感をまとめています。

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