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この短さが秀逸『点』

明日から旅行が控えているということで、今日は早めにレビューをあげます。
短編映画を観ようとしたところ、ネトフリにポッと出てきたので早速鑑賞。
30分以内だからまあ面白くなくてもいっかという感覚で悩まずに再生できるのは短編映画の良いところだよね。

あらすじ

田舎町で父から受け継いだ床屋を営む高志。
夏のある日、幼馴染で高校時代の恋人・ともえ(中村ゆり)がやって来る。
14年ぶりに再会した二人。あの頃と今が交錯して、会話はどこかぎこちない。「結婚式のためにうなじの毛を剃って」とお願いするともえ。高志は少し戸惑いながらも、ともえを店の中へ案内する。

感想

良い意味でとてもリアルな作品だと感じた。
元恋人というお互いの立場の気まずさ、足を組んだときの気になるあの感じ、繁盛していない理髪店ということもあり何が起こるか分からないあの雰囲気はとても良かったなー。
山田孝之の色気、すげーーと改めて実感した。
舞台が夏っていうのもとてもいい。
女優さんのサラサラな黒髪に赤いワンピース、季節とマッチしていてとても爽やかな印象を受け取った。
 14年前のことを思い出だすところがまた好き。
バームクーヘンの食べ方だったり、二人の学生時代の呼び名だったりを思い出すあの感じ。
最後のほうに、高志がうなじのホクロ好きだよってちょっと踏み込むところも、うわって思う人もいるかもしれないけどリアルさを感じた。
 そして、哀愁漂う別れと帰りの自転車での笑み。
短編映画だからこその深堀されずに観客に汲み取り方を自由に投げかけてる感じ、嫌いじゃなかった。
 特に余韻が残る映画でもないけど、夏の雰囲気、懐かしい感じをこんな短い時間で味わえるのは素晴らしいと思った。
僕はまだこのもどかしさを感じ取れるような歳でもないので、成熟した大人の方に見てもらって感想を聞きたいな~

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