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【テーマ編】生駒市の小中学校で2020年度に実施したICTを活用した授業

■キャリア教育

オンラインでキャリア教育をする一番の価値は「世界中の人の話が聞けること」。多様な生き方、職業、価値観を知ってもらうためにはオンラインと抜群に相性が良いテーマです。
生駒ではいくつかのパターンでオンラインキャリア教育を実施したので、簡単にご説明します。


①生徒がゲストを選んで話を聞くパターン
「教科書に載っていない生き方に出会おう」

オンラインゲスト8人の中から、自分と似ている価値観や興味のある考え方の人を2人選ぶ。そのゲストと繋がっている教室に生徒が移動。30分×2回話を聞く。

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※詳細は以下の記事に記載しています。

②対談パターン
「えり子の部屋」
徹子の部屋っぽいオープニングを流し、背景を徹子の部屋っぽい画像にして、私がゲストお2人に質問を振っていく。
1年生は「たくさんの職業があることを知る」、2年生は「多様性の大切さを知る」を目的にしてほしいという希望を事前に先生たちから聞いていたので、それに沿ってテーマを変えながらトークを進行。

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③ディスカッションパターン
「放課後までテレビ」
朝まで生テレビのような企画。事前に中学生たちからディスカッションしたいテーマを集めておいて、ゲスト4人でディスカッション。私は田原総一郎役。それを見ながら、子どもたちは質疑応答アプリで感想や質問をシェアをする。
子どもたちも大人たちの議論に入る時間も設ける。

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【子どもたちの感想】
「留学先での校則で『人を肌の色や宗教で差別したら即退学。それ以外は自由』という話を聞いて、すごく勉強になった」
「お金よりも家族が大切っていう話がとても印象に残っている。」
「好きなこと、得意なことを一生懸命やるのが良いって改めて思えた。薬剤師の夢に向かって進む自信がついた」


■修学旅行

コロナでなくても、事前に修学旅行に行く場所を学んでおく機会を持つことは非常に重要。リアルに修学旅行に行くことの代用ではなく、リアルをより素晴らしい機会にするための準備としてオンライン修学旅行は活用できます。また、通常授業でも普段いけない世界中の場所を訪問し、現地の人の話を聞くことで「生きた教材」として活用できます。文字の暗記ではなく、人の顔や映像として記憶されることで、子どもたちが好奇心が刺激され、さらに学ぶ意欲が高まります。



【子ども達の感想】
「完成した切符を広島電鉄さんに「いいね」と言ってもらえた時、僕はとても嬉しかったです。頑張って作った成果がありました。当日、とても緊張し、噛んだり答えを言い忘れたりしましたが、広電クイズが終わった後、とても気持ちの良い拍手をしてくれて、僕はこれまでに経験したことがないくらいみんなのやさしさに気が付きました。」
「広島に行けなかったという残念な気持ちから、やっぱり実際に広島に行ってみたいというワクワク感に変わった」「平和記念公園に行くの少し怖かったが、行きたくなった」
「やっぱり新しい視点ということから、海外の人から聞くのは重要です。このオンライン修学旅行を通して、平和の考え方が変わった。平和はまだまだ色々な見方があるんだなと思いました。」

■SNSの使い方授業

オンライン上の危機管理やリテラシー、上手な活用方法はオンラインの中で実際に手を動かしながら学んでもらった方が子どもたちにより多くの気づきをみつけてもらいやすい。

顔を隠して、3つのキーワードだけ出して、タブレットで私の個人情報を検索してもらう授業を実施。30分間、10問の「おざき個人情報クイズ」の答えを探して、記入。その後、SNSを使う際に気を付けるポイントを紹介。

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【子どもたちの感想】
「なぜ親がスマホを持つ時にすごく注意していたのかが分かった」
「メリットとデメリットがよく分かった。絶対に悪口は書かない」
「SNSをなんとなくやるんだろうな、って思ったけど、ちゃんと目的をもってやろうと思う」
「尾崎さんの情報を検索している時に、『インターネットで住所までわかるのか』と怖い気持ちになった。この体験ができて良かった。」

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