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西粟倉村に教育移住した1年間の記録‐用意された機会だけでなく、0から創る機会がある‐

村に移住して1年。
振り返ってみると、色んな経験をさせてもらいました。
学校のプロジェクト、学校外の子供向け企画、お店や企業との繋がりで偶然体験させてもらえていることなど、記録として残していきます。

<一般社団法人NESTさん>

西粟倉村にはNestさんという教育体験を企画してくれる組織があります。

学校の総合学習(学校×Nestさん)

5年生は総合学習の授業で村の養蜂場へ勉強をしに行き、米粉と蜂蜜を使ったクッキーを作り、カフェで販売するという取り組みをしました。
販売開始前からズラッと購入者が並び、開始10分で完売するという売れ行きだったようで、「秒だったわ!!」と嬉しそうに帰ってきました。

3年生は村のパンフレット作り。村のお店や施設を見学に行き、インタビューして、PCで素敵なデザインを作り、実際に観光客などに配布していました。「受け取ってもらえたの!!」と嬉しそうに帰ってきました。

子ども発案のプロジェクト(Nestさん企画、他)

Nestさんは(学校とは関係なく)村の子どもたちが「やってみたい」ということを形にしてくれます。料理人になりたい小学6年生の料理店に行きましたが、レシピから料理、配膳まで全て6年生が考えて行っています。クオリティがものすごく高くて、猪汁もデザートも、ものすごくおいしかったです。

猪汁の定食

今年は劇団をやりたい子がいたようで、4月から劇団員の募集が始まりました。息子と娘も参加しています。「裏方がカッコいい」と照明と大道具づくりにワクワクしています。

他にも天体観測やイグルー(雪の家)作りもさせていただきました。

雪でブロックを作り、かまくらを完成させる。

村民講師イベント(Nestの職員さんが個人的に企画されたもの)で和菓子作り体験も。

桜の和菓子づくり

など色々な企画をしてくれています。

次に村の企業やお店の方との繋がりで経験させてもらっているものを紹介します。

<株式会社百森さん>

西粟倉村には百森さんという森林活用事業をしている会社があります。

自然や動物に触れる体験

罠のかけ方を教わったり、冷凍保存された死んだ動物を見せてもらったりしています。今後も色々教えてもらう予定です!

罠の構造について教えてもらった。
チェンソーを持たせてもらった。

<Base101%>

西粟倉村にはBase101%という素敵なカフェ&木材&苺つみができる場所があります。

実践体験

学校の授業に対しても実践の場を用意してくださり、たくさん協力してくださっていますし、プライベートでも我が子の可能性とチャレンジをいつも全力で受け止めてくれています。

<西粟倉村むらまるごと研究所>

西粟倉村には『人×テクドロジー×村の願い』を実現する研究所があります。

ものづくり体験

レーザーカッターやアクリル板の型づくりなど、色んなモノづくりができます。

レーザーカッターに興味津々
天才ごっこ展にむけて、お土産づくり

最後に、我が家の取り組みを1つ。

<我が家>

かなたはるか保育園

移住者が集まる住宅に、今年二人のベイビーが誕生しました。
私の息子と娘はとにかく赤ちゃんが好きなので、なんとか「預かれる方法」はないかと考え、はるかななた保育園を開園しました。
看板を作り、まずはお母さんと仲良くなる。親からの信頼を得て、赤ちゃんたちに慣れてもらって、少しずつ距離を縮めています。
「お母さんって大変なんだね」「赤ちゃんてこういうのが好きなんだね」と心と体で学びながら時間を過ごしています。
スタートさせて約3か月、今日は子どもだけで8か月の赤ちゃんを1時間預かりました。「お母さんたちがゆっくり寝たいときはいつでもお預けください!!!」とグイグイ攻めに行っています。

<あとがき>
教育移住は「用意された体験・完成された機会」があることだけではなく、「体験や機会を自ら作っていくことができる環境(人)」があることが大切なんだと改めて感じています。

「やりたい」という好奇心、「できる」という自信、「やろうよ!」と仲間を作る勇気はどんな未来が来ようが、幸せに生きるために必要だと思っています。だから、3つの全てを磨ける「自ら体験を作り出す環境」は何ものにも変えがたいです。

「こんなことをやりたい」と子どもたちが言った時に動いてくれて、失敗も含めて楽しんでくれて、信じてくれる地域の人たちがいることがいるので、私は移住して良かったと思っています。

2年目に入り、子どもたちも村のつながりが増え、色んな活動に興味を持ってきたので、今後も子どもたちと一緒に新しい体験をどんどん作っていきたいと思います。

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