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ICT授業作家「未来メガネ」

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面白い授業の種になることをワクワクしながら書いていきたいと思います。
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#西粟倉村

村で用意されていたのは「自然体験」ではなく「体験を作る体験」〜人の少なさが主体性と多様性を加速させる〜

村に教育移住したというと「自然体験」「自然学習」を思い浮かべる人が多い。 西粟倉村に移住してそろそろ2年。 我が子はここで何を体験したのだろうか? 本題に入る前に。 私は仕事でも地域活動でも「体験」をかなり作ってきた。 子育てにおいても、我が家は大学という「未来の学歴」を一旦手放し、「今の体験」に全振りしている。(選択肢として大学進学はあるが、行くことを前提とはしていない。) 私自身もお笑い養成所、兼業公務員、芸術家、落語家など思ったことは全実践、全体験をしながら生きてい

♪ある日、森の中、元軍人に出会った。そんなチェーンソー講座のぉー、話を聞きたいかい♪

株式会社百森さんが企画するファミリーLOGGINツアーに参加してきた。 村の森でチェーンソーを使って木を切るツアー。 簡単なレクチャー(チェーンソーの構造、木の性質、伐倒の方法など)の後、早々に山に入り、防護服とヘルメットをかぶる。 これが、すんごいテンションが上がる。 森のどこにいても居場所を確認できるような派手なさし色、 チェーンソーが体に当たっても、ケガをしない構造の服。 木を切った時に出る木くずと爆音から目と耳を守るヘルメット。 何をどう見てもかっこいい。 「次

1年間を経て、なぜ私は村で事業家でも教育家でもなく、芸術家として活動することにしたのか?

2023年6月17日。 私にとっては村デビューであり、芸術家デビューである記念すべき日を無事終えた。 むlaboのオープンデーを使って20作品を展示させてもらった。 西粟倉村に移住して今日までの約1年間、私は何も動かなかった。 私の名前すら知らない人がほとんどで、「2人の子の母親」としか認識していない。 それで良かった。 それが良かった。 その理由を、今、振り返る。 2022年1月29日、地域おこし協力隊に落選。移住が濃厚になった2022年1月、地域おこし協力隊(起

西粟倉村に教育移住した1年間の記録‐用意された機会だけでなく、0から創る機会がある‐

村に移住して1年。 振り返ってみると、色んな経験をさせてもらいました。 学校のプロジェクト、学校外の子供向け企画、お店や企業との繋がりで偶然体験させてもらえていることなど、記録として残していきます。 <一般社団法人NESTさん>西粟倉村にはNestさんという教育体験を企画してくれる組織があります。 学校の総合学習(学校×Nestさん)5年生は総合学習の授業で村の養蜂場へ勉強をしに行き、米粉と蜂蜜を使ったクッキーを作り、カフェで販売するという取り組みをしました。 販売開始前

【ゲスト尾崎とインタビュアー尾崎のlong対談】「芸術家になったワケ」「作品について」「天才とは?」「個展後の展開」

インタビュースタート。今日はお時間をいただき、ありがとうございます。「凡人と天才ごっこ展」についてご質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 <ゲスト尾崎> よろしくお願いします。なんだか照れますね。 <インタビュアー尾崎> 早速、インタビューに入りますね。 そもそも、なぜ今回個展を開こうとおもったのですか? 芸大生にも、芸大の先生にもなれない。だから、芸術家になろうと思いました。38年間、アートや美術には全く興味がありませんでした。むしろ苦手でした。中

尾崎の視点ズラしを体験化した個展を開催!5月6日(土)西粟倉村の山奥にて!

移住からちょうど1年。 ようやく、尾崎が動き出す。 流山市では起業家、生駒市では公務員。 そして、西粟倉村では芸術家。 究極の半端者である。 3月2日、個展を開こうと思い立つ。(この日まで全く考えたことなかった) 3月8日、西粟倉村の百森さんに「個展を開きたいのですが、借りれる山はありますか?」と簡単な企画を持って相談。すぐ候補地が見つかる。 3月9日、デザイナーにポスターの依頼 3月12日、ポスター完成。 3月13日、canvaで自作のイベントWEBページ完成 ざっと2

移住した小学3年生と5年生が手がけた「西粟倉村のお土産」。20枚の写真で綴る完成までの4ヶ月の物語。

以上、スペースブラザーズのお土産はここで買えます!ご飯も美味しいし、人も最高だし、空間もオシャレだし、西粟倉村の職人さんたちの作品が一同に集まっています!

「学校がつまらない」という我が子と1年半、自由を求め、村に移住し、夏にサバイバル野宿に行き、たどり着いた先は「いつもの教室」だった。

小学校4年生の頃からだろうか。 息子が「学校がつまらない」と毎日言いながら帰ってきていた。 良い友達に恵まれ、勉強もうまくいっているのに、なぜ? これは「どうしたら学校が楽しくなるのか?」について、私と息子との自由を求めた人生の旅行記である。 自己決定権のなさを息子は「自由ではない」と感じていた。最初、息子はよく「自由がない」と言っていた。 それをもう少し要素分解してみたくて、色々質問をしてみた。 習い事もしていないし、放課後は自由に時間を使える。自分でお金を稼ぐことも、何

【TV出演】9月1日(関西は4日)にサラメシに登場します!

7月1日と7月4日の二日間NHKの「サラメシ」の密着取材を受けました。社長兼公務員がテーマなので、1日目は村で社長の仕事とランチとプライベートを。2日目は朝4時半に家から出るところから、電車の中、そして生駒で公務員の仕事とランチを。 目立ちたがり屋の私にとっては密着取材をしてもらうのが夢でした。なので、かなり気合いを入れて挑みました。しかし、今回の取材で一度も良いコメントを言えませんでした。私が答えるたびにディレクターが「?」となってるのがわかって、さらに補足しようとすると

3分で出来るものを、あえて30分かける。手軽なものを、あえて汗をかかす。それが尾崎のガッツヌードル屋さん。

無駄と、アホを愛そう。 お湯を沸かしたら3分で食べられる安藤百福の世紀の大発明。 カップヌードル。 これを30分かけて食べるお店を出すのが尾崎えり子の今年度のアホ事業。 ガッツヌードル。 食べるためのお湯を自転車(人力で)沸かします。 食べるお箸は木を削ります。 食べる味はガチャガチャで決まります。 食べた後はカップでクリエイティブなことしてもらいます。 ポットでお湯を沸かしたかったら、+100円。 出来上がった割り箸を使いたかったら+100円 食べる味を選びたかったら

村に移住して1ヶ月。「自然の多い場所で想像力は高まるのか?」を結論づけるため、私は衝動的に電車に飛び乗り、六本木へ向かった。

千葉県流山市から岡山県西粟倉村に移住して約1か月。 私は今、東京にいる。朝起きて急に「私の想像力は高まったのか?」を試してみたくなって、勢いのまま無計画に電車に飛び乗った。 まず、村に移住してからの1か月を振り返りたい自然しかない場所にいると空白の時間ができ、妄想をせざるを得なくなる。 村にきて、仕事がすごく早く終わるようになった。 仕事量は減らしてない。減ったのはコミュニケーション量だ。誰とも話さないから、思考を中断されない。ゆえに、企画がメインの私はめっちゃ仕事が進む

【転出エントリー】日本一人気のある流山市からコンビニもスーパーもない人口1500人の西粟倉村に引っ越します。

2010年11月、第一子の妊娠を機に新宿区から千葉県流山市に引っ越した。2022年3月末、約12年お世話になった流山市から転出する。 企業の退職エントリーはよく見るが、自治体からの転出エントリーは見たことがないので、書いてみようと思う。 12年前「トトロがいるベンチャー感」に一目ぼれ私は香川県の自然いっぱいの場所で幼少期を過ごした。本気でトトロに会えると思って家の床下に潜ってまで探したのになぜか出会えなかった。我が子には絶対にトトロに出会って欲しい。だから、どうしても森は