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20240608-食い改める

 やはり自身に何か課していないと続かない。課していても多分理由をつけて書かないと思うので意味はないと思う。人様から金を取るまで行かないしなあ、と。でも日記って本来そういうものじゃないだろ。

 久々につけ麺を食べた。完全にオモコロチャンネル「やすべえ」の回に影響されている。これはやすべえではない。調子に乗って海苔と卵のトッピングを増やしたうえにチーズチャーシュー丼とか頼んでいる。塩分の過剰摂取。カツ丼とも迷った。理不尽に嫌いなものはあれどカツ丼は好き。嫌い3(加藤恐山永田):好き1(ARuFa)で嫌いな人間多いのには笑ったけど。

 昼食を食べて小雨の中歩く。少しじゃないな、結構離れた書店へ向かうためなのだけれど、どうも行き先へのルートがあまり普段歩かない地域なので意気揚々と歩いた。意気揚々ではないな。それは違った。
 教会や寺などが点在しつつ、警備会社のステッカーがあるようなでっかい家と昔からの住宅の更に合間に古びた(しかし営業はしていそうな)ラブホテルが雑多に並んでいる。妙に思考の癖が潔癖である自分だが、海外の統一された建物群よりこういう「ゴチャッ」としたもののほうに魅力を感じてしまう。なんか人間って感じがしませんか?
 もちろん景観として海外の整ったものも、好きではあるのだけど……こういうところにも例えば国民性などが出たりするんだろうか、と考える。

 最近の趣味に独立系書店を巡ることがひとつ加わっている。ある意味で大きい本棚とも言え、置いてある本のジャンルからそこの店主の趣味趣向や価値観が滲み出ている気がして面白い。人文学や社会学の色が強かったり、歌集やZINE、エッセイをメインに扱っていたり。
 今回足を運んだのも独立系書店のひとつで、実は県内の独立系書店のパイオニア的な存在……らしかったのだが、なかなか時間とタイミングが合わず。もしかすると一般的な書店よりも敷居が高いのでは、と感じがちな独立系書店だけれど、店頭の「無理して本を買わなくても良い、気になるものがあったら買ってほしい。見て出ていくだけでもよく、それは自分にとってはそよ風に等しい(うろ覚えの要約)」というメッセージで心が軽くなる。
 店内を見て回るとジャンルは結構幅広い。社会学、育児、絵本、小説などなど。今回はその中でどうしても目にとまって離れなかったこの本を購入。

 1973年〜1975年の間にとある人物が書いた日記をまとめたもの、らしい。誰が書いたのかわからない日記をまとめたもの。色とりどりの本たちの中にあっては結構異質な存在感で目を引いた。栞に編者のコメントが書いてあり、それがまた自分の興味を引いたので購入した。ちなみに本当は別の本を買う予定だった。その本はまた今度ね……。

 まだ途中までしか読んでいない。文学者を志した人物の日記であるのだけれど、最初のうちは「何を読んだ」「この本買った」などと書かれていた生活が、次第に本は読まなくなり、ギャンブルに興じ、酒をやめようと思いつつ次の日にはまた酒を飲んで……。間に彼の考える「生きていくことへの気持ち」「社会とは、生活とは、人生とは」といった精神的なものも垣間見える。劇的ではなく、普遍的。
 でも、自分もそうだよな。夢は持っていたけどいつの間にかその夢は風化して心の奥底に打ち捨てられている。打ち捨てたのは自分であり、他の誰でもないのだが、それを磨き上げる努力のできた人間が、夢を叶えているのだ。「今日はもういいや」とか「ダルいから酒飲んで寝よ」みたいなんじゃなく。でもどちらも人間的だよね。でも、そんな心の中でも「自分このままでいいんか?」「よかないけどさあ」っていうそういう。あるじゃん。
 でもこの本、見覚えあるかないかわからんところに留め置かれてるけど、あれ……もしかして……と思ったら恐山さんがこの本一年前くらいに読んでいらした。日記に書かれてた。外で変な声出した。そりゃあ記憶に留め置かれもするわね。

 あまりにすぐ読み始めたくて(なぜなら置いておくと積むし、読み始めたら続きを読むから)、カフェに入ってカフェオレとアップルパイを食べた。シナモンの風味のするアップルパイは美味しいですね……。ここのスペシャルティコーヒーは酸味が少なめで凄く好みなのでよく飲みます。コーヒーやチョコレートの酸味が苦手なので好きな味なのは嬉しい。別店舗のソフトクリームのパフェも美味しい。
 カロリー過多。

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