子犬のブルース
ベルリンのノイケルンに位置する私のアパート。
Theodor Goeckeという建築家設計の産科クリニックだった建物を住宅に改装してあり、敷地内には大きなガーデンがある。
近くには森やTempelhofer feldがある。そんな立地からこの近辺は犬と一緒に暮らす人たちがとても多い。
私達夫婦もここへ越して来てから、いつか犬と暮らすことを夢見ていて、先月ついにその時がやってきた。
ベルリンから南西に100km、Jessenという美しい田舎町で生まれたミニチュアダックスフンドの子犬。田舎ならではの広い庭を走り回っている犬親子の様子が印象的だった。
私が訪問した時には他の子犬はもう引き取られていて、最後まで母犬と残っていたのがブルースだった。
母犬のベラもとても人懐こく可愛らしい。
お別れが辛くない様にベラは他の部屋に移動させられた。
私達はこの子を家族に迎えて大切に育てることを心に誓い、家に連れて帰ることにした。
ブルース自身はすんなりこの運命を受け入れたのか、帰りの車で寂しがって泣くこともなく私の膝の上で眠った。
これから長ければ20年近く一緒に過ごしていく家族。
たくましく育って、いつかうきはの森をかけ回って遊ぼう。狩猟犬の血が騒いでアナグマをハントする日が来るかもしれないね。ブルース。
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