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お兄さんになるということ

今日は最近私の保育園で実際にあった話を取り上げたいと思います。


どんな内容かと言うと↓

A君の家庭にはもうすぐ妹が生まれるので、A君はお兄さんになる。
それなのに、何度言っても小さい子に優しくしたり気を遣ったりする事ができない。
だから、保育園でも小さなお友だちと一緒に遊ぶ時は、おもちゃを譲ってあげたり優しくしてあげる練習をさせてください。


簡単にまとめるとこんな話でした。
なので、私はお母さんに
「練習なんかしなくても、妹さんがいると言う新しい環境に置かれれば、そこからA君は少しずつ変わってきますよ」とお話をしました。

今日はみなさんともこのことについてお話したいと思います。

まずはこのお母さんの思っていたようにA君と関わり続けたとしましょう。
お兄ちゃんとしてどうなるのでしょうか。

↓ ↓ ↓

結構よくある話なんですが、お兄ちゃんは妹を嫌いになり、「いなくなればいい」
そんなふうに考え始めます。
だって、妹がいなければ自分はそんな事言われなくて済みますもんね。

これは、下の子が生まれたことでお父さんお母さんをとられたような感覚にもなり、
「今までのように自分に気を遣ってもらえない。」
「今まで自分が1番の存在であったのに、そうではなくなった。」
そんなふうに思ってしまうのが原因です。

そして、これは弟さんのことをいじめる事にも繋がりますし、A君自身はどんどんお父さんお母さんに壁を作っていく。

こうなってしまいます。
なので、こういった考えてはあまり良くないと言えるでしょう。

これは責任感の強いお母さんほどそうなってしまう事が多いです。

では、そうならないためにどうすればいいか。


それはいかなる場面でもお兄ちゃんを優先させてあげることです。

つまり、
「あなたは1番大切な存在であり、大切にしている存在だ」
ということを示してあげるのです。

そうすることで弟のことを妬んだりいじめたりするような事はなくなります。
これは決して兄弟に上下関係や順列をつける。
と言うことではありません。

「でもそんなことをしていたら、わがままなお兄さんになってしまうのではないか。」
そう思われる方も多いかと思います。

しかし、実際のところはご両親がお兄さんを大切にすることによって、お兄さんにとっても妹が大切な存在になっていきます。
これは私の家庭でも積極的に取り組んだことです。

まぁ始めて兄が妹を見るのは生まれたばかりなので、おもちゃの取り合いになるような事は絶対にないと思います。

この頃から上に書いたようにお兄ちゃんのことを優先させてあげるようにすることで、妹にはを大切に思う気持ちを育てておきます。

そうする事で、おもちゃを取り合うような歳になったとしても、自分から「どうぞ。」と言ってあげるようになるのです。

つまり、おもちゃを譲ってあげるとか優しくしてあげるとか言うのは親から学ぶものではなく、環境を通して学んでいくものなのです。
なので、お父さんお母さんが考えるように、下の子が生まれるからといって準備は必要ありません。
必要ないというか、上の子に必要な準備はほぼありません。

まぁ強いて言うならば、街中で見かけた小さな子どもを通りすがりにあの子かわいいねと話題にあげるぐらいで良いでしょう。
そうする事で、小さな子に興味が出るかもしれません。


ただ、中には「ぼく赤ちゃんいらないよ。」なんて言うような子もいます。

いるんですが、生まれてきてからも同じことを言い続けた子どもは私は今までは見たことありません。

でも、子どものそんな言葉を聞いてしまうと、親としてはお兄ちゃんになる自覚を持たせなきゃと思ってしまう人は多いようです。

でも、あまりそういったことは心配しなくて大丈夫です。


いかがでしょうか?
1人目の子が生まれる時も心配になるものですが、2人目の時はまた違った不安がたくさんありますよね。
いいねと思ったところは少しでも取り入れていただけたらと思います。

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