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掌編「背景妄想」225文字

日曜の昼近く。
パン屋の会計は長蛇の列だった。

目の前のオジサンオバサン3人が、無言で順番争奪戦を繰り広げている。

あるんだ~、実際。

急遽、妄想発動。何をそんなに急いでいるんだろう。どれどれ。

寿命があと15分しかないオジサンと、これが3日ぶりの食事となるオバサン、外の車に産気付いた妊婦さんを待たせているオジサン。

それならしょうがないよな~、みんな退っ引きならないよな~。

と、背中に感覚。

私の後ろのオバサンのトレイが、繰り返し私の背中に当たる。

アンタもか。

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