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【リンカーン】もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう。

今回は、アメリカの政治家、弁護士、元大統領と、さまざまな活動を行ったリンカーンの名言を紹介します!

もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう。

【解釈】

名言はその奥深さゆえ、読み手の数だけ解釈が存在します。僕は今回、リンカーンの名言を下記の2パターンに解釈しました。

設計図を作る重要性

まず「作業に取りかかる前に全体を俯瞰し、大まかな設計図に沿って行動しよう!」というメッセージを汲み取りました。

リンカーンに与えられたタスクは、「木を切ること」。
そのために必要なのは、実際に木を切る作業と、斧という道具です。

設計図がなければ、木を切るという目の前のタスクと格闘するしかありません。それではそもそも、斧を磨く発想すら出てきませんね。

しかし事前に全体を俯瞰すれば、斧を磨けば効率よく木を切れる事実に気づけます

これを実際の仕事に落とし込んでみると

  • 文章を書くときは構成を作りこむ

  • 資料を作るときは先にアウトラインを作る

  • リサーチするときは何らかの仮説に基づいて情報を集める

のように、事前準備に手間をかけることで、その後の作業を迷いなく進められるわけです。

実際18万部を達成したベストセラー「コンサル一年目が学ぶこと」の著者である大石哲之さんも、仕事に取りかかる前に全体像を描く重要性を語っています。

ほかにも人生という広い観点で捉えると、自分の価値観を軸として持っておくことで、人生の選択も迷いづらくなるとも解釈できます。就職、パートナー選び、転職などの大きなライフイベントから、日々の食事、友人との付き合い、時間の使い方などのあらゆる選択は、価値観によって導かれます。

あなたもぜひ、ゴールから逆算した設計図に沿って、行動してみてください!

将来への投資の重要性

さらに、この名言は「目の前のタスクに追われるばかりではなく、将来につながる行動を優先しよう!」と訴えている気もします。

8時間ぶっ続けで木を切ったとしても、手に入るのは対価となる賃金だけ。次の日も、その次の日もボロボロの斧で木を切り続けなければならず、まさにその日暮らしの生活です。

一方6時間斧を研ぐことに使えばどうでしょうか?作業効率が高まるのはもちろんのこと、鋭い切れ味の斧が手に入ります

たとえば1日に切る木の量が決められているのなら、短い時間で仕事を終わらせ、残った時間はのんびりと過ごせますね。あるいは木を切った量に応じた報酬をもらえるのなら、切って切って稼ぎまくるのもいいでしょう。

いいずれにせよ、一度作業を止めて斧を磨くことで、将来の自分がハッピーになるわけです。

実際僕も、1日4〜8時間くらい働いて日銭を稼ぎ、残りをブログや自己投資の時間に充てています。これらはすぐに結果として返ってくるものではありませんが、将来の自分が笑顔でいることを信じ、日々努力を続けています。

【名言から学ぶ文章の型】相手に気づきを促したいときに

続いては一歩踏み込んで、文章で生計を立てる僕が「もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう。」を分析し、文章の型に落とし込んでみます。

名言が語り継がれるのは、その内容もさることながら、人に伝わりやすい構造、リズムで書かれていることも理由のひとつです。

ぜひ人の心を動かす構文を学び、部下を指導するときやクライアントと交渉するときに活かしてみてください。
では、今回の名言の構造を、下記に示します。

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