島のインじぃ言いたい砲台28 〜観音崎砲台 in 東京湾要塞〜 2023.3.20と7.14
日本最古の観音崎第1砲台
横須賀市三浦半島東南端、観音崎第1砲台は明治13年起工・明治17年竣工(完成)で、日本最初の砲台でもあり、自分が発掘準備のために砲台めぐりをはじめた最初の砲台で、個人的にもメモリアルな砲台です。ただ見方がわからなかったので肝心な写真がなかったりする。なので横須賀ストーリーをプレイバックpart2することにしました。昭和のじぃさん何言ってんのかわからん?百恵ちゃんでググって。
観音崎行きのバスに乗って終点で降りると、近くに弾薬本庫をリニューアルしたパークセンターがあります。お金が返ってくる無料のコインロッカーに荷物を預け、地図をもらって出発。リピーターだから手際が良いんです。
最初に第1砲台に行った時は、パークセンターの職員が「先日落書きされたんです(;_;)」と残念そうに言ってました。「ちょっと待って落書き!あとでプレイバック!して謝っても、あなたの罪はもう消せないのよ〜♪」みたいな看板(歌?)が必要やね。何言ってんのか、わからん?百恵ちゃんでググって。
第1砲台は口径24㎝カノン砲2門で、他でよく見るU字型の砲座と違って、胸墻(前壁)にドーンと花崗岩を置いて正八角形を半分にしたみたいな平面ちゅうか、なんちゅうか…まあ写真見て。
2つの砲座の真ん中に横墻(砲座間の土手)を兼ねた通路、由緒正しき?フランス積みです。天井まで執念の?フランス済みがすごい!
通路内は現在塞がれておりますが、地下弾薬庫へ揚弾井が通じております。(落書きすんな!)冒頭パノラマ写真(大分歪んでますが…)の中央の道路境目付近を見ていただくと、わずかに弾薬庫の天井アーチが👀
サイコの観音崎第2砲台
続いて第2砲台へ。第2砲台も第1砲台と同じ最古の明治13年起工・明治17年竣工で、口径24㎝カノン砲6門を備えます。最初の訪問時は土砂降りの後で、どこからか腐臭みたいな匂いも漂ってくるし、横のトンネルは気色悪いし、絶対ここは〇〇スポットだと思いましたが、2回目は何も感じません。慣れですね。人はこうやって歳とともに鈍くなっていくんです😂
口径24㎝カノン砲を設置したコンクリート台座片が残っていました。
砲座の後方に横墻の下の砲側弾薬庫へ入っていく半地下道があります。
第2砲台の突き当りにトンネルがあり、左手に砲側弾薬庫の入口が見えます。
初期砲台の構造的欠陥Part2
この問題については以前、下関要塞でも取り上げました。(言いたい砲台23〜25)
金比羅山堡塁砲台という後続の見本となるエポックメイキング砲台の出現以前は、試行錯誤で砲台がつくられたため、構造的欠陥があったり、後世から見れば規格外とも見える砲台がつくられたりします。
観音崎第1・2砲台についても、各砲座の方向が一定してないという構造的欠陥、第2砲台については段々畑のように高さも揃ってないという、規格化されていない一面もあったりします。
湯水のように旅行費を費やしても、歴史的事実にたどり着く喜びは他にかえがたい。大事なのはモノの外見だけじゃないんです。
あー、なんかイイこと言った感じなんで、今回はこれで終わりにします。