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島のインじぃ言いたい砲台27 〜猿島砲台に上陸せよ in 東京湾要塞〜  2023.3.20

 猿島は第2海堡のような人工島ではなく、まるまる要塞化された自然の島です。
 今は観光地化していて、島を訪れるのは軍事マニアだけでなく、浜辺でバーベキューしにきた学生や家族連れの観光客であふれています。猿は見かけませんでしたが、バーベキューの肉を狙うトンビの数が半端ないです。
 島の無料ガイドもありますが、有料ガイドなら鍵を開けて地下施設に入らせてくれるのでそちらの方で。

①猿島砲台の地上施設(猿島ビジターセンターの説明板)

 起工はこのシリーズで最も早い明治14年、竣工(完成)は明治17年ですが、明治25年に改変が行われ、第1砲台に口径27㎝カノン砲2門、第2砲台に口径24㎝カノン砲4門が配置されました。
 残念なのは大砲の設置された砲座には近寄ることも見ることもできないので、一ホーダイ研究者🔰としてはそこはなんとか改善してほしい所です。

②猿島砲台の地下施設(ビジターセンターの説明板)

発電所

 島に上陸して、まず目にするのは電気灯機関舎(①図一番下)、別に電気機関車の間違いではありません。よーするに砲台の発電所です。(言いたい砲台8・23参照)
 発電所の特徴は、石炭を燃やして蒸気の力で発電するので煙突があるのは当然ですが、石炭などを備蓄するストックヤードが横に付くことです。
 発電所は砲座より後の明治28年に完成したそうです。

③発電所

第2砲台へ

 発電所の横の坂道を上がると、山を削ったままの切り通しの道を経て、第2砲台背後の塁道るいどうへ出ます。塁道は地下施設を繋ぐ通路になっています。

④第2砲座背後の塁道へ続く素掘りの道

 記憶がちょっとおぼろげなんですが、塁道両側の石垣は東壁と西壁で少し時代が違うそうです。東壁は45㎝角の石を用いていて、石垣の裾は少し斜めで上の方は立っている、すなわち城の石垣みたいに反りのついた積み方をしている。西壁は35㎝角の石を直線的に壁のように積んでいる。前時代的な東壁の方が若干古いというような説明だったかと思います。

⑤塁道の石垣(右が東壁、左が西壁)

 塁道の最初の地下施設は掩蔽部えんぺいぶです。ガイドさんが鍵を開けてくれます。

⑥掩蔽部

 フランス積みの明るいオレンジ色のレンガが陰気臭くなくてステキです。

⑦掩蔽部内部

 掩蔽部内部は漆喰がすごくしっかりと塗られている印象で、天井や壁の下地が見えません。

⑧弾薬庫と石垣の上が第2砲台砲座

 掩蔽部の隣りは弾薬庫です。弾薬庫の火気対策として、壁を隔てた横にランプを置くための点灯室を設けてます。

⑨照明ランプ用の点灯室

 弾薬庫の左の小窓(点灯窓)から,点灯室の光を採り入れます。

⑩弾薬庫内部

 弾薬庫を入って右に、砲座へ弾丸を引き上げる揚弾井ようだんいがありました。

⑪弾薬庫内の揚弾井

 弾薬庫の向かいには、トイレがあります。レンガ壁の前の穴2つは…、大の場所?

⑫トイレ

 第2砲台の中程に来ると、掩蔽部と砲座にあがる階段がありました。

⑬掩蔽部と砲座に上がる階段

第1砲台へ

 第2砲台の終わりまで来ると、その先はトンネルになっています。壁はフランス積み、天井は小口積みの総レンガ造りです。

⑭トンネル

 トンネルの中に猿島砲台全体の弾薬を備蓄する弾薬元庫があります。一番攻撃の影響を受けにくい場所として、ここが選ばれたんでしょうか?ただ工事中に崩落がおきてやり直すなど、大変な工事だったようです。

⑮弾薬元庫

 総レンガの美しいトンネルを抜けるとそこは…、第1砲台だった。

⑯トンネルの向こうに第1砲台の弾薬庫

 弾薬庫の上に2砲座を繋ぐ高塁道があります。

⑰弾薬庫と高塁道

 トンネルを出て右に曲がると、第1砲台の掩蔽部がありました。

⑱第1砲台掩蔽部

ゲルショッカーの基地

 掩蔽部から山道を登り、砲台の電灯(サーチライト)があった展望台へ上がっていきます。
 展望台はむかし仮面ライダーのロケが行われた場所で、仮面ライダーとゲルショッカーが戦っていた場面をなんとなく覚えています。

⑲展望台

 では横須賀海軍カレーを食って帰ります。牛乳は要らないけど,セットになってます😠飲じぃはアルコールの入りのジンジャエールで🍻
 狙ってますよ、鳶の目がー!バルス!













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