島のインじぃ言いたい砲台22 〜続々 深山・男良谷・加太砲台 in 由良要塞〜 2023.5.29
続 深山第1砲台
前回は口径28㎝榴弾砲(28H)の砲座だけで終わったので、続けて15㎝臼砲(15M)4門の砲座に行きます。
15Mの砲座は28Hの砲座の右端から山道を5分ほど上がった所にあります。石垣の入り口を入ると低い石積みが広い範囲を取り囲んでて、砦みたいになっていました。
写真①の向かい側は井戸と貯水槽がありました。ひきこもり戦になっても、とりあえず水は確保できます。
進んでいくと正面北方向に15M2門を置いた砲座があります。
間に横墻(言いたい砲台2参照)を挟んで石積みはありませんが、東方向の砲座と思われる方形の区画があります。
臼砲の写真がありました。カノン砲や榴弾砲に比べると短小ですね。榴弾砲よりもっと弾丸が山なりの軌道(言いたい砲台6参照)で飛んでいくそうで、近距離用らしいです。
この写真を見る限り、他の大砲みたいに台に設置して横に回転する感じではないですが、特定の位置に固定せず任意に置いたということでしょうか?
横墻の地下に砲側弾薬庫があります。奥壁上部にスリット状の通気孔があり、覗き込もうと近よるとコウモリが驚いて飛び出してきました。血い吸われる〜、ドキドキ(*_*)
男良谷砲台
標高約130mの山頂にある深山第1砲台から30分ほどかけて海まで歩きました。男良谷砲台は口径12㎝カノン砲(12K)4門を備えます。
隣接して海軍の魚雷発射施設があり、この施設を敵の攻撃から守るのが砲台の任務だったそうです。
砲座は半円形の突出部が2つあるタイプで、前がコンクリートで横が石積みになっています。
砲床の台はこれまで見てきた、円形に切れ込みのあるタイプでなく、帆立貝みたいな形をしてました。
横墻下の地上砲側庫の内部はドーム状になっていました。
12Kの左端には、魚雷発射施設に向かうトンネルがあります。
トンネルの中は真っ暗なので、懐中電灯必須です。怖い怖い😱
床の凹みに枕木を敷き、レールを通して、トロッコで魚雷を運んだそうです。トンネルは途中で崩れて行き止まりになっていました。
海岸に降りると船着き場があります。台風の影響で海が荒れてました。
深山第2砲台のあった休暇村へ戻ります。中のレストランで友ヶ島を見ながら、鯛のあら炊き定食をいただきました。和歌山遠征はこれにて終了です。