宅配レンタルできるおすすめCD12選(邦楽編)
レンタル方式そのものが終わりかけている昨今ですが、うるせえしらねえよということで通算1,000枚くらいアレしている私が閉店ラッシュ真っ只中のTSUTAYAさん応援の意味も込めて唐突に宅配レンタルできるおすすめCDを紹介していきます。
おすすめを書いていくまえに、まずは宅配レンタル界の二本柱「TSUTAYA」さんと「ゲオ」の宅配レンタルについて利点と注意点を挙げていきます。
TSUTAYA(TSUTAYA DISCAS)のここが良い
他レンタルサービスと比べ品揃えが抜群に良い
たまにセールをやっている。旧作セールを月イチくらいで開催
定額プランは返却期限なし
TSUTAYA(TSUTAYA DISCAS)のここに気をつけろ
単品レンタルの発送ボタンがクソわかりにくい
定額プランだと全然届かない。心配になってくるレベル
お気に入りリストが定額プランでしか使えない。単品はカート直
ゲオ(ゲオ宅配レンタル)のここが良い
単品レンタル(スポットレンタル)で最大100枚レンタル可能
頻繁にセールをやっている。旧作50円、たまに準新作80円になる
セール時はレンタル期間が20日間に延長される(通常時は10日間)
ゲオ(ゲオ宅配レンタル)のここに気をつけろ
なぜかカタカナで登録されている洋楽CDが大量にある
新作と準新作の設定期間がクッソ長い
複数盤のセットレンタルがなくdisc 2だけ借りられてたり地味に困る
総評
定額プランのレスポンスがマジ最悪なので基本的には単品レンタル推奨
ゲオに無かったらTSUTAYAという流れに自然となってくる。価格破壊すぎ
セールは木曜午後からはじまることが多いので要チェック
洋楽をカタカナで登録するな問題がどちらもあるので根気よく検索すること
DMM宅配レンタルはやめとけ。後にも先にも中身が間違ってたのはDMMだけ
はい。ここからはおすすめCDを書いていきます。
全体的に私の主観ではありますが、特にレンタルして聴く価値のある物を紹介していく所存です。今回は邦楽編。ゲオとTSUTAYAさんのリンクも貼っていきます。
【1】 羅針盤 『福音』
(TSUTAYA)
ボアダムスでギターを弾いていた山本精一が、そういうややこしいことは一切抜きにして正道のポップスをやるために結成した羅針盤。
近年ワーナー時代の音源のみサブスク解禁されましたが、本作も含めすべて廃盤になっている後期のリトルモア時代こそが真骨頂と個人的には考えます。穏やかさの中にも感情のうねりがある。
【2】 WE ARE ! 『HOLIDAY LAND』
(ゲオ)
WE ARE ! (ウィーアーエクスクラメーション)の1st。ゲオは何気にこの時代のインディーズ盤が結構ある。dOPPOの『毒ヘビはいそがない』とか。
フロントマンの板垣周平は荒削りながらも本物の詩人です。M7『たまゆら』の「いつか俺の部屋の世界地図を見に来てくれ」この歌詞には完全にやられた。こんな不器用な誘い文句あるのか。またバンドをやってくれ。
【3】割礼 『星を見る』
(TSUTAYA)
割礼の代表曲である長尺ナンバー『リボンの騎士』がはじめてメジャー音源として収録された溶脳アルバム。
ゆらゆら帝国解散の年に本作が発売されて日本のサイケはまだ死んでねえ!とみんな勇気をもらった気がする。
【4】bloodthirsty butchers 『kocorono【完全盤】』
(TSUTAYA)
長年欠番だった『1月 / January』をラストに持ってきたのは本当に英断。
ただし、未完成であり続けることがブッチャーズの美点といえばそうなので、うっかり付けた【完全盤】以外は何とか許容できますが、『kocorono 最終盤』テメーは駄目だ!そこまで行くとただのエゴでしかないんよ。
【5】原マスミ 『夜の幸+2』
(ゲオ)
原マスミの過去作に新録を加えてリイシュー。中でも、弾き語りの新録『夜の幸』は格別に良い。年齢とかまったく感じない。
再発盤『イマジネイション通信』と『夢の四倍』も語るまでもなく素晴らしいのであわせてどうぞ。
【6】Fishmans 『98.12.28 男達の別れ』
(TSUTAYA)
いまさら紹介するのも憚られますが、いつ見ても廃盤でユ◯オンにアホみたいな値段で売られているのは誰がどう考えてもおかしい。本来は国が金を出してでも常時流通させるべき宇宙的ライブ盤二枚組。
JAGATARA『君と踊り明かそう日の出を見るまで』と並ぶ、音楽が音楽以上のものになってしまった瞬間の記録。
【7】柴田聡子 『しばたさとこ島』
(TSUTAYA)
島は島でも孤島なんだよ!だけどダンスとダンス。繰り出してくる物語の強度、死生観の面ですでに他のSSWとは一線を画す柴田聡子の特異なデビュー盤。
そもそも俺らの狂った毎日に共感なんて必要ないんです。本作を聴いてあらためて「死」について考えるようになりました。
【8】突然段ボール 『D』
(TSUTAYA)
やっぱり突段はすごい。くるりより全然すごいだろ。
M1『もう学校には行かない』は、”学校”を別単語に差し替えても万物に突き刺さってくる屈指の名フレーズ。ECDを客演に、イオン建てすぎだろバカ!のシンプルな怒りをパッケージングしたM8『開発の跡地』も必聴とのことです。
【9】ECD 『失点 in the Park』
(TSUTAYA)
ザラつきまくった音質へのこだわりはギターウルフ『Wolf Rock』にも通底するアナログ文化に対する最上のリスペクト。
ラップという方法論に関わらず自分の中では常にPUNKの棚に余裕で入ってくる。同タイトルの小説を読んだ上で聴くと三倍増で”効き”ます。
【10】 プロジェクト・アンダーク 『ラジウム・ガールズ 2011』
(TSUTAYA)(ゲオ)
非業の死を遂げた米国ラジウム社の女工たち(=ラジウム・ガールズ)に捧げられたコンセプト・アルバム。
もはやイタコの域にすら達しつつあるPhewを触媒とした怨念が質量をともなって緑色に大発光。夜にひとりで聴くとマジで怖すぎる。
【11】あべのぼる 『あべのぼる LAST LIVE~何も考えない』
(TSUTAYA)(ゲオ)
あべのぼる氏が唯一残したライブ盤。
本作は、M2『この世で一番キレイなもの』このカバーに尽きます。オリジナルは言うまでもなく早川義夫ですが、本人以外の歌唱でうた本来の美しさが寸分の狂いなく発揮されている。
【12】佐藤奈々子+カメラ=万年筆 『old angel』
(TSUTAYA)(ゲオ)
佐藤奈々子のボーカル配置を完全に”わかってる”側の人間が作った傑作ミニ・アルバム。
表題曲 M3『old angel』すべてが完璧、最高。変にスカしたCity Popのコンピなんかより断然こっちですよ、奥さん。
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