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離乳食の調理器具おすすめ10選はこれだ!【ポイントは家族形態】

赤ちゃんが5~6か月になると、いよいよ離乳食が始まります。
離乳食を調理する器具はどんなものを揃えておけばよいのでしょうか。

ベビストック編集部では核家族・親同居の立場のパパ・ママにヒアリングを実施したところ、離乳食づくりにもさまざまな形態があり、便利な器具もそれぞれ違うことが分かりました。

本記事では、その意見を集約したうえでおすすめ器具をランキング形式でお薦めします。

【核家族・第一子】おすすめ離乳食調理器具はブレンダー!

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パパ、ママ、赤ちゃんの3人家族ではじめての離乳食調理に挑んだAさんは、当初、ベビー用品専門店ではりきって離乳食調理セットを購入したそうです。

当初はおかゆや野菜を丁寧にやわらかく茹でて、付属の裏ごし器やすり鉢でなめらかな食感にし、娘さんに与えていたAさん。しかし、夫の仕事が忙しく毎日の育児はワンオペ。なかなか調理の時間を捻出するのは大変だったそう。

しばらくして調理に疲れたAさんはブレンダーが便利だという話を聞き、ブレンダーを購入。野菜を茹でた後は、ブレンダーで一気にすりつぶし、小分けにして冷凍するようになりました。

Aさんのように離乳食調理セットを購入したものの、結局ブレンダーばかり使うようになったという声は多く聞きます。なかには、離乳食開始前に情報を入手し、最初から調理セットは購入しなかったという人も。

核家族でママやパパが一人で赤ちゃんのお世話をしている場合は、家事の合間を縫って調理するのは大変です。

ブレンダーなどの便利器具でまとめて調理したり、冷凍しておいた離乳食、購入した既製品を使って毎日の離乳食づくりの時間が短縮できると、育児が楽になりそうですね。

便利と噂の調理器具「ブレンダー」はどんなもの?

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離乳食期にあると便利な「ブレンダー」は、ミキサーと同じ意味の調理器具です。回転する歯を使って食材を攪拌しながらすりつぶす機能があります。

このため、既にミキサーを持っている方は新しく「ブレンダー」を買う必要がないかもしれません。

多くの人が離乳食づくりに活用しているのはブレンダーのなかでも「ハンドブレンダー」です。

ハンドブレンダーはスティックミキサーとも呼ばれ、片手で持ちながらボウルや鍋の中に直接入れて食材をすりつぶします。付属しているアタッチメントによっては食材を泡立てたり刻んだりすることもできます。

多くの人が「ハンドブレンダー」を使う理由は、離乳食の調理に使い勝手がいいからでしょう。

離乳食は多くの量を一度に調理しません。大人の一食分の分量でも赤ちゃんの何食分にもなってしまいます。そのため、お皿や鍋にハンドブレンダーを入れて少量をさっとすりつぶすのです。先端だけ洗えばいいので、洗い物が少ない点もハンドブレンダーが好まれる要因かもしれません。

離乳食初期でも序盤は、ブレンダーで細かくすり潰した食材をさらに茶こしなどでこしておくと、赤ちゃんも食べやすいでしょう。赤ちゃんがきめの粗さを気にしていないようであれば、ブレンダーのみにしても問題ありません。

「ブレンダー」は離乳食初期にしか使えない器具なのでは?

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ブレンダーについては、細かくすりおろす器具であるため、離乳食初期にしか使えないのではないかと危惧するパパやママも多くいます。

確かに、離乳食が進むにしたがい、包丁などで細かく刻んだりする必要があり、ブレンダーのみでは調理ができなくなります。

しかし、離乳食が進んだからといってまったくブレンダーを使ってはいけないわけではありません。赤ちゃんが好きな野菜や果物などをブレンダーですり下ろして冷凍しておけば、一度に与える品数が増えてきたときにサッとスープやソースにして活用することができます

また、月齢が上がった際には毎日複数の料理を赤ちゃんに与えなければならなくなります。「野菜の種類が足りないな」と感じるときは、冷凍ストックしておいたすりおろし野菜を電子レンジで解凍し、牛乳などを足してポタージュ風にすればあっと言う間に一品増やすこともできるのです。

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また、このポタージュの材料となるすりおろし野菜は冷凍保存に適しています。水分によるコーティングで保存中に食感や味が変化しにくいため、少し長めに保存しておいても劣化しにくいのです。

さらに年齢が進んだときでも活躍する場はあります。夏場に流行する手足口病にかかると、口内炎ができて食事がとりにくくなります。そんなときは、食事をブレンダーですりおろすと口内炎に固形の食品が当らないため、食べやすくなるのです。

【祖父母同居】調理時の負担が少ないなら離乳食調理セットがおすすめ

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一方、ブレンダーが必要ない場合もあります。

自身の父母と同居していて、料理は主に母が担当していたというBさんはブレンダーを購入しませんでした。離乳食調理セットのほうが使いやすかったそうです。

Bさんの場合、母親が毎日料理の合間に赤ちゃんの食事様に素材を柔らかく煮ておいてくれました。

Bさんはその素材を離乳食調理セットのすり鉢や裏ごし器ですりつぶして与えていたそうです。一度にたくさんの量を作るわけではないですし、自身は大人の食事を作る必要がないため、そこまで手間ではありません。

家庭に別に調理をしてくれる方がいる場合は、その日の料理の素材をすりつぶして与えれば、赤ちゃんに毎日多様な食品を食べさせることができます。

義両親が海外に住むBさんは、赤ちゃんを連れて行くこともしばしば。そんなときは、飛行機にも持ち込めるコンパクトな離乳食調理器具はとても便利だったそうです。

移動先や義両親宅で味付けの薄い素材を適度な大きさや硬さに切ったりすりおろしたり、裏ごしをすれば、たくさんのレトルトや瓶詰めを持ち歩く必要もありません。

離乳食調理器具の代名詞「離乳食調理セット」はどんなもの?

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上記の例にも登場した「離乳食調理セット」はどんなものなのでしょうか。

さまざまなメーカーから発売されており、少しずつ仕様が違うこともありますが、一般的に以下の器具がセットになっているものです。

・すり鉢とすり棒(すりこぎ)
・おろし器
・こし網
・果汁絞り

メーカーによっては、おかゆクッカーが付属していたり、カットプレートがついていたりするものもあります。

電子レンジ調理ができるものや、コンパクトに収納できるもの、さまざまな機能が付属しているものなど、各メーカーが工夫をこらしていて、数多くの商品があります。

長く使えるおすすめの離乳食調理器具はないのか?

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離乳食調理セットにしろ、ブレンダーにしろ、「離乳食を調理するための器具は初期にしか使わない」と言われます。せっかく購入するのですから、長く調理を助けてくれる器具はないのでしょうか。

この場合、おすすめの器具は「自動調理機」です。

有名な器具としては、フランスメーカーのBEAVA(ベアバ)のベビークックがあります。この器具は加熱と攪拌ができ、かつその度合いの調整も可能なため、1台で月齢に合わせた加熱と調理ができます。

ほかにも、加熱や刻み、まぜを自動で行ってくれる自動調理機は乳児用に限らずさまざまな種類が発売されていますので、それらを活用すれば月齢が進んだり、幼児食に移行したりしても使うことはできるでしょう。

しかし、これらの器具については、一度に調理できるのは一品のみという点には注意しておく必要があります。

離乳食初期の頃は食べる種類が少なく、アレルギーチェックを終えた食品であれば、材料を全て混ぜたおかゆでも一食が成り立ちます。
しかし、食べる量や品数が増えてくると、すべてを混ぜた一品で食事を終えるわけにはいかなくなるでしょう。

自動調理機が一品を作ってくれたとしても、他のメニューは自分で作らなければなりません。一度にたくさん調理して冷凍ストックを行い、解凍したものを組み合わせて食べさせるか、自動調理機が調理をしている間に自分が他の料理を作るかをする必要があります。

自動調理機は導入することで調理の手間が省けたり、料理に使う時間を短縮したりする効果があります。しかし、すべてを代行してくれるわけではないことを心に留めて導入を検討しましょう。

離乳食調理器具を選ぶポイントは「どこを楽にするか」

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現在、さまざまな離乳食を調理する器具が発売されていますが、すべての調理を代行でき、いつまでも使いやすいものはありません。それほど、離乳食を食べる赤ちゃんの成長は早く、食べるメニューも変わりやすいのです。

しかし、短い期間とはいえ、大人とは別メニューかつ手がかかる離乳食を毎日作るのはとても大変です。便利な器具を活用することで、離乳食づくりのモチベーションを失わないようにすることも大切です。

離乳食調理器具を選ぶポイントは、自分が「どこを効率化したいか」。煮込みの工程で火加減を見張ること、うらごしをすること、すり鉢ですりつぶすこと、包丁で刻むこと、器具を洗うことなど、離乳食づくりにはさまざまな工程があります。

自分にとってどの工程が負担になりやすいかを想像し、その手間を省いてみましょう。

また、Bさんのように大人の食事からの取り分けをしたい人や、手間を省く必要がない人は無理に便利な器具を購入する必要はありません。

王道の離乳食調理器具や元からある調理グッズを使ってその都度ぴったりな状態に調理するほうが適している場合もあるのです。

離乳食づくりにおすすめの調理器具10選

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ここまでを踏まえて、ベビストック編集部がおすすめの調理器具を選定しました。
しかし、これはあくまで参考情報。ご自身の生活スタイルに合わせてぴったりな離乳食を調理する器具を探してみてくださいね。

10位
サーモス シャトルシェフ

魔法瓶メーカーのサーモスによる保温調理鍋です。最初火にかけて沸騰させたあとは、火から離し保温容器に入れておけば加熱ができます。
低温でじっくり加熱するため、野菜などは甘みを感じやすく、煮崩れも少なく仕上がるのが特徴です。
調理中に火を気にする必要がないので離乳食づくりの合間に赤ちゃんの相手もできます。

9位
シャープ ホットクック

自動調理鍋のなかでも最も有名といえるブランドでしょう。
材料を切って入れておけば料理が仕上がりまし、やわらかく煮ることが得意なため、離乳食の材料の煮込みに使えます。
幼児食に移行してからも家族の料理作りに重宝するほか、セットすればその場を離れられるので、調理中に子どもと外遊びに出かけることもできます。

8位
コンビ ベビーレーベル お肉も切れるフードカッター

煮込んだり炒めたりした食材を少量のみ刻む場合に重宝します。また、離乳食の後期や完了期には、外食などで食事を取り分ける際にも便利です。
このフードカッターはプラスチック製なので指を切る心配がなく、赤ちゃんの傍でも安心して使えます。

7位
リッチェル Richell おでかけランチくん サクッと切れる離乳食はさみ

ステンレス製のフードカッターなので、プラスチック製のものと比べると肉や野菜も楽に刻むことができます。おでかけの場合以外でも、毎日の食事の際に活用しやすい切れ味です。
取り分けが多くなる離乳食の後期・完了期以降に便利になってくるアイテムでしょう。

6位
ベビーブレッツァ フードメーカー

1cm角に切った材料を入れることで、離乳食初期のメニューを自動で作ることができます。
月齢別の大きさの刻みには対応していないため、中期以降は蒸した後で取り出して刻んだり、刻んだ後に蒸したりする工程が必要になります。

5位
BEAVA(ベアバ) ベビークック

中期にも対応できる自動離乳食調理器具です。刻みモードもあるため、粒の大きな食感の離乳食も作ることができます。
また、解凍やあたためのモードもあるため、失敗しやすい少量の解凍やあたためも上手にできることが特徴です。

4位
アイリスオーヤマ ハンドブレンダー HBL-200

低価格帯のハンドブレンダーでチョッパーも付属しているものです。
コード付きなので少し取り回しは不便ですが、コンパクトに収納できるうえ、さまざまなアタッチメントがついているため離乳食以外の調理にも便利に使えます。

3位
ティファール(T-FAL) ハンドブレンダーベビーマルチ

離乳食用のアタッチメントがついたハンドブレンダーです。
ブレンダーは少量の攪拌の場合は上手く刃に巻き込めずすり潰せないことがありますが、このブレンダーは少量でもうまくすり潰せるように設計されています。チョッパー付きで中期以降の刻みにも対応できる点も特徴です。

2位
エジソン(EDISON)  離乳食調理セット ママごはんつくって

王道の離乳食調理器具の中でもバランスがよいセットです。
カット、裏ごし、おろしができるほか、電子レンジによる蒸しにも対応しています。また、付属の皿はお食事ボウルにもなり、スプーンの練習が始まってからもすくいやすい工夫がされています。

1位
ピジョン(Pigeon)  はじめての調理セット

おかゆづくり、うらごし、すりつぶし、冷凍保存まですべてカバーされた離乳食調理器具です。
入手しやすい価格で過不足がありません。冷凍保存容器もついているので、離乳食を始める際はこれを買っておけば問題なく始められるでしょう。まずはこのセットで開始し、自分らしい方法を模索することもおすすめです。

「おすすめの器具」は自分の離乳食づくりのスタイルに合ったものを

ここまでさまざまなポイントやおすすめの商品を紹介してきましたが、離乳食づくりにおいて万人にぴったりの器具はありません。

自分がどんな風に離乳食づくりに取り組みたいと思っているか、サポート体制はどうか、赤ちゃんの性格はどんな風かなどそれぞれの要因によって最適なものは変わります。

始める前は不安になり、いろいろ情報を集めたくなりますが、まずは気負わずやってみましょう。少し続けていると、自分らしいスタイルや毎日の調理で困るポイント、効率化したい工程などが見えてきます。

そのうえで改めて離乳食の調理グッズを眺めてみましょう。自分にぴったりの器具が見つかるはずです。

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