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ダブルバインド(二重拘束)

ダブルバインドとは

 ダブルバインド(二重拘束)とは、人間関係におけるパワーの差や上下関係の差が伝わるコミュニケーションの場で見受けられます。

 例えば、親子関係や会社の上司・部下の関係では「矛盾する2つの命令」を受けた側(子・部下)が、相手(親・上司)には矛盾を指摘できないので、自分(子・部下)は相手(親・上司)に応えざるを得ない状況が発生します。

 それにより、相手(親・上司)の顔色をうかがう仕組みが生まれ、感情の鬱積やストレスにつながります。

 メッセージとメタメッセージのように、メッセージにメッセージが重なるので複雑に折り重なる情報伝達となります。

 コミュニケーションには、言葉によるメッセージだけでなく、ボディランゲージ(身体表現)や表情も含まれるため、受け手は「何が適切か」をピンポイントで判断する必要があります。

 私の場合、自我を通して情報を明確に処理できない幼少期から夫婦喧嘩を見て育ったので、自分に関係あるのかないのかわからないまま、わかる言葉や目に見える情報だけで情報を処理していたようです。

 もともと自分の気質に物事を突き止めたいという強い衝動が背景にあるので、メッセージとメタメッセージの互換性に悩んだのだと思います。

その過程で「自分が悪い」と考えれば、「誰も傷つかない」ということに気がついて、自分にそう言い聞かせる事を自然に選ぶようになっていました。

そうしているうちに、自分が他者に「どのように思われているか?」ということを前提に思考を組み立てることが習慣になり、自分にウソをつくことが増えていったのです。


自分が伝えたいメッセージが伝えられない
自分が感じているものに目を当てられない
状況と自分の気持ちの整合性をつけることができない


 自分が見ている整合性もない幻想にむりやり理性と理屈を当てはめていくので、矛盾するのも仕方がないと思います。

 関係性を構築するための言語的メッセージと非言語メッセージ。このやりとりが親子関係で二重拘束を生み出していたのは事実だったと思います。

 それを理解するには幼すぎました。親子関係は、その後の人間関係の構築方法に影響するので、注意が必要だと強く思います。

 認知の歪みや愛執を愛と錯覚するなど、特に日本語は主語を省いても会話が成立することが多いので、コミュニケーションに矛盾が多いなかで生活を送ると、メッセージの意味を正確に判断する事が難しくなってしまいます。

 これは、受け取り方だけではなく受け取った後の感情にも影響していました。時系列で要約します。



二重思考に至るプロセス

もともとその怒りは
相手のなかにあるものなのか
受け取ったことで自分に怒りが沸いたのか
その境界が分からないため
自分に判断を迫れば迫るほど
強迫的な衝動に拍車がかかってしまう

二元論的思考の性質が
二重拘束と袋小路の状況を作り出す

割り切ろうとすると
どんどん自分が苦しくなる

受け入れるために
無理やり正当化したり理由をつける

これが逆に
不誠実や不正確な自分を
演出する事になってしまう

いつの間にか
自分も他者に対しメッセージと
メタメッセージを利用して
相手の信用や態度を試してしまう

この負のループを抜け出すために、日常生活で気をつけているコミュニケーション方法を以下にまとめました。



大切に心がけている事

  • 必ず主語を相手に伝える

  • 自分を主語にした場合、人を巻き込まない

  • 同じ意見が先に出ていても主語を加えて話をする

  • そのように思った理由を必ず説明する

  • その理由が相手の意にそぐわない可能性があっても誤摩化さない


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