優先すべきこと

　自助グループに参加することが大切なのか、話すことが大切なのか、話を聞くことが大切なのか？おそらく自分と自助グループのつながりを強く感じることが大切なことだと思う。「何を話そう」「何を言えば聞いてくれるだろうか？」と考えてしまうこともあったが、もっと単純かつ素直な気持ちで参加すればいいのだ。今日うまく話せなくても、また明日話せばいい。そう考えると気持ちが楽になった。

　ありがたいことに自助グループは毎日開催されている。人生も日々の積み重ね。どこかでうまくいかなくても、どこかで必ず挽回のチャンスがあり、それはやってきた。しかし、それを何らかの形で拒んだり、抵抗したりしたから、その機会を自分で奪っていた。当時の私は解決するための手段や助言をもらうという選択が出来なかった。一人で物事を解決しようと考えないように努力する。私が起こした事件も、私の考えが甘かったために、大切な人を巻き込んでしまった。自分一人で物事を決めるクセがあったのは、報酬や手柄を独り占めしたいわけでもなかった。人に頼るのは責任感がないとか、他者に話すとその人を巻き込んでしまうとか…今でも時々、そんなことを考えることがある。

　しかし、今は自分の悩みや問題を話せる場所がある。それでもときどきひとりになりたいと思うのは、私が孤立していないからそう感じるのだろう。

2015 4/17

悲観主義者は、風にうらみを言う
楽観主義者は、風が変わるのを待つ
現実主義者は、帆を動かす

ウィリアム・アーサー・ウォード