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正直な心を養う

 正直にすべてを話したつもりでも、心の声が残っていることに気がつくようになり、「心の声に耳を澄ます」という静寂の時間を受け入れることが出来るようになってきた。自分の気持ちに正直になることに抵抗感が薄れてきたものの、それに合わせた行動に違和感やもどかしさを今も感じてしまう。「言い訳している」とか「怠けている」というワードが脳裏にすぐ浮かぶクセが、いまだに治らない。「どうすれば、最善の選択が出来るのだろう」というのは今後の課題だろう。 

 自分の気持ちに正直になり、その気持ちをしっかりと認めて受け入れる。今までのように気持ちにフタをして難を逃れないようにする。自分の気持ちを人に伝える前に、この過程を丁寧にしていきたい。なぜなら、感情は自分から発せられるものだから。まだ、どうしても受け入れられないことがあると、状況や他者のせいにしたくなる。病棟生活も終盤を迎えるに至ったが、医療という名の矯正的行為に、ずっと心を忍ばせて耐えてきた。何度もくじけそうになりながら恐怖心との戦ってきた。何よりこの病棟生活で憎しみを抱きたくなかった。心の成長に憎しみの感情と無関心は相性がとても悪く、保身のためにウソをつくことが、やっぱりできないことがわかった。

2015 4/6


正直であろうとするのは言ってみれば一万人にひとりの人間になることだ。     

ウィリアム・シェイクスピア

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