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過去の価値

 薬物使用で多くのものを失い、依存症になって後悔している人は多いと思う。自分もそんな中のひとりだ。自己責任だといいながら、人生で関わってくれた人たちに悲しみと失望を与えてしまい、ことの重大さがわかって絶望し、そして生きる価値を失い、ただ食べ、そして寝るという、目的のない生活をするところまで堕ちた。「薬物を使用しなければ良かった」という単純な話ではなく、自分の人生を振り返り、見直しをする機会が与えられた。

 「自分の内面に目を向けることに希望がある」なんて考えることも出来なかった。そこに気がつくまでに遠回りをしてきたし、ごまかし続けてきた。そして抵抗した分、余計苦しんだ。薬物を使用できない苛立ちなど比べ物にならないほどの苦痛だった。今は人生の踊り場のような環境から自分を見ることができる状況にあるから、そう考えることが出来るのだろう。

2015 4/7


私が知りうる最も美しい人とは、もがき、苦しみ、敗北を知り、苦労が水の泡になっても、なお自分の力で道を切り拓いた人だ。彼らは繊細で、感謝を忘れない。その人生は、理解や親切心、愛情深さで溢れている。美しい人の存在は、偶然ではない。 

エリザベス・キューブラー=ロス

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