個人的2024年上半期 ベストアルバム

あっという間に上半期が終わってしまいましたね。

今年の上半期はBLANKEY JET CITYを始め、結構サブスク解禁で盛り上がった感じがします。
今回は新たに解禁されたアルバムも含めた個人的2024上半期ベストアルバムを紹介したいなと思います。

① Requiem for Innocence / ART-SCHOOL

6月19日にサブスクが解禁されたART-SCHOOLの1stアルバム。
これはアートの本当に凄い所だと思うのですが、1stから世界観や音楽性がほとんどブレていないのです。
グランジとオルタナを融合させて木下理樹のメロディーとして落とし込んでいる。
「欲望の翼」「アイリス」「乾いた花」は年単位で見ても上位で聴き込んだくらいだと思います。

「車輪の下」はこのアルバムの後も何回かrerecordingされて他のアルバムに収録されていますが、回を重ねるごとにグルーヴ感が増しているのでぜひ聴き比べてみてください。

② LAST DANCE (Live at 横浜アリーナ / 2000年7月8日) / BLANKEY JET CITY

上半期ベストを紹介するにあたって絶対に欠かせないアルバム。
私情でSNSを消していたのですが、友人達からブランキーの告知が送られてきた時はしばらく興奮が冷めませんでした。
YouTubeのプレミア公開で全国からお集まりの暴走族の皆さんと見ることができたのも嬉しかったな。

「おまえが欲しい」の達也さんの大砲みたいなドラムは何回聴いてもゾワゾワします。
「DERRINGER」の照井さんのウッドベース、良い音だなあ…
そして「SWEET DAYS」、「赤いタンバリン」やっぱりいつ聴いても良くって、気を抜くと泣いてしまう。

③ April / The Birthday

single扱いですが例外で紹介します。
個人的にチバさんの最後の作品だという事以外にも色々思い入れがあって、「サイダー」を聴くのは半年経っても込み上げてくるものがあります。
タイトルのApril は4月のキラキラした桃色の春、と言うよりかは、
いつの間にか冬を越えて暖かくなっていて、そのままぼんやりと5月になっていってしまったような、日常に限りなく近い4月のことを歌っているような気がしました。
S.P.Lは90年代のロック特有の"あの感じの音"でBirthdayらしくてかっこよかったな。

④ 12 hugs (like butterflies) / 羊文学

モエカちゃん……すごい……
Addictionはイントロのギターから度肝抜かれる程の歪みで、聴きたかった羊文学だ……となりました。
羊文学のメンバーもチームもセンス抜群な上に魅せ方がとてつもなく素敵なので、大きなタイアップが立て続けに決まっていったのは必然的だと思います。
新しいことに挑戦したバンドはアイデンティティを失いかけて迷走している感じが多数を占めているのが否めないのに羊文学は新しいことをやりつつバンドとしてグレードアップしていっているのが本当にすごいなあ。

個人的に歌詞が好きなのは Flower 、曲全体で見て好きなのは 人魚 です。羊文学の詩的な曲が好きです。

⑤ wind surfing school / cephalo

たまたまYouTubeで見かけたバンド。
マイブラ直系のシューゲサウンドに興奮しました。
決して、なんちゃってシューゲイザーバンドでは無いと言い切ることが出来ます。世界観もしっかり作り込まれているのでMVの方もオススメしたいです。

そしてめちゃくちゃにボーカルの歌が上手いです。
歪みまくったサウンドと相性が良く、上品かつ芯がある歌声で私は凄く好きです。

最近のバンドだと、kurayamisakaが好きな方なんかはきっとcephaloもお好きだと思います。

⑥ 終末 collection / lilbesh ramko

ハイパーポップを聴くようになったきっかけのアーティストです。
音の再構築によるノイズの莫大な情報量が脳内の処理機能を停止させて、単純に音楽だけの快感を味わえるようになるこの感覚はハイパーポップの病みつきポイントだと思います。
ほぼ薬物やサウナみたいなものです。

ちなみにご本人はハイパーポップについて、ジャンルというより現象に近いと仰られています。
是非この捉え方で純粋にミクスチャーなサウンドを楽しんでみてほしいなと思います。

おわりに

6アルバムでは流石にかなり偏りがあったので、下半期版をつくる際はもう少し多めに挙げられたらいいなと考えています。

共感して頂ける部分や新しい音楽との出会いがあれば嬉しい限りです。
体調にはお気を付けてよい半年をお送りください。

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