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女性活躍を叫ばれると息が詰まるのは女性が活躍できないルールの中で叫ばれるから

本を読まずに参加できる読書会(booked)に参加しました。昨日は安宅和人さんの「シン・ニホン」でした。
私の認識では安宅さんはデータの人(かなりばっくりとした認識でごめんなさい)で、あらゆるデータを元に日本まじでやばいよね、ということを延々と解いたあとで、解決策として、いくつか提言をしている。

本を読まずに参加できる読書会、ということなので実際には読んでないのですが(すいません)、日本まじやばい、の中に女性の活躍全然できてないよね、だからこそ、そこにポテンシャルあるよね、という部分があった。

女性活躍、である。
この言葉を聞くたびに私は胸が痛い。耳が痛い。
何をもって女性活躍というのだろうか。
日本の活躍をGDP基準で考えるとするならば、経済を回して稼ぐ金額がおおいほうが正義ということになる。
どんどんと女性が社会にでて、男性と同じぐらいの所得を得たらいい、と単純に考えると、これは相当苦しいことになる。
そもそも、今の社会のルールが女性が活躍しにくいものだから出ていかないと考えたほうがしっくり来る。
そして、稼ぐお金の額で能力を測られるようなことになったら、私なんか生きていけない。

子育てをし、家事をし、世の中のためになると信じて事業を起こし、仲間を集めて運営しているが、稼いでいる金額なんて吹けば飛ぶようなものである。
この2ヶ月は、ほぼ世界的に経済が止まっている非常事態ではあったけれども、活動していなかったわけではなく、どうしたらこの状況下で自分たちのできることがあるだろうかと考えて行動した。そうした結果生まれたオンラインカウンセリングやオンラインレッスンは、全て無料で行なっているので、経済価値としては無である。
ベーシックインカムをもらって続けたいとどれだけ思っただろうか。でも、そんなわけにはいかないし、経済が動き出そうとしている今、またあの数字の世界に戻っていかなければならない。

苦手だと思うことの大半は、乗り越えるための努力をしなくてはならないことが多い。
数字が苦手なのは数字を読む力、使いこなす力がないからであるが、きっとそれこそが、活躍するためのキーなのかなと思う。
しんどいなと思うことの元凶もその数字なのだけれど。

それと同時に、これまでのルールや常識を変えて、女性が生きやすいよう、苦しくないようなシステムに変えていくことも並行してやっていかなくちゃいけないと思う。
私の人生あと60年はあるよね(100歳まで生きる気満々)
しんどいな、って思うことはしんどくないように、変えていかなきゃいけない。今のルールのまま女性活躍を叫ばれるのは、本当に息苦しいのだ。

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