見出し画像

ヘルメット治療ベビーの保育園入園相談

こんにちは。
東京クリニックにて火曜日の診療を担当しております藤井貴子と申します。
今日は、年度末―4月にかけて多くなるヘルメット治療中ベビーの保育園入園についてのお悩みについてお話させていただきます。

ママにとっても赤ちゃんにとっても保育園入園は一大イベントですよね。
環境が大きく変わるので、なるべく事前に気になる点を知っておけると安心につながるかと思います。
まずは保育園でのヘルメット装着が可能かどうか、見学の際や入園のお知らせを受け取った際にヘルメットの装着状況などを実際に見て確認していただいてから、入園前に着脱(保育園での再装着)条件などをご相談していただくのが良いかもしれませんね。

ご両親からのご心配で多いのが
・保育園で装着許可が出るのかわからない
・保育園で装着できない場合帰宅後からの装着で効果が得られるのかどうか
・保育園入園で装着時間が確保できるか、きちんと装着できているかどうか心配
といった内容でした。
昨年などはヘルメット治療を行なっている赤ちゃんの増加に伴い、ヘルメット治療中のお子さまの入園対応をしていただいている保育園も多くなっている印象がありますが、もちろん保育園の体制などによっては難しいところもあるようです。
クリニックとしては、ヘルメット治療の重要時期は治療開始から3ヶ月と考えております。したがって、入園までにその時期を越えている場合は、保育園で装着できない場合や入園後の装着状況を気にする点が少なくて済む可能性がありますね。

装着可能な保育園の場合も、園内での生活は、お散歩や、夏などは水遊びやお着替えなどヘルメットの着脱を要する機会が多いので、保育園での着脱方法を先生方と確認していただけると良いですね。
クリニックからの注意事項としては真夏日などのお散歩時や夏のお外での水遊びなどの際にはヘルメットは外して体温調節を優先していただくようにお願いできればと思います。

今回は私の関係先の保育園2箇所で実際の保育を担当されている先生方のお話をうかがってみたため、保育園の先生目線でのヘルメットベビー受け入れの際に心配した点や逆に良かったところなどのご意見をいくつかお伝えしたいと思います。

<受け入れ前の心配点>
・ヘルメット装着での生活の制限(遊びやお着替えなど)がないのか
・ヘルメットが脱げたもしくは取ってしまった際に装着の仕方で治療に影響がないのか
・ご家族の装着のご希望と保育園での対応が合わせられるかどうか
<実際に受け入れ後の印象>
・ヘルメットの被り方について厳密ではないので対応できた
・寝返りやお昼寝でかなり外れる時があって頻回に装着を要した時が大変だった
・自分で外したり、装着を嫌がらない子だったので特に困らなかった
・夏場の蒸れが心配だった
・よく動くお子さんは頭をぶつけそうになることが多く、頭部の保護の意味で安心だったといったご意見をいただきました。

これらは極々一部のご意見になりますが、ヘルメット治療中のベビーもしくは治療をお考えのベビーの保育園入園にあたり参考になれば幸いです。
クリニックでの診療を通して、少しでも楽しく安心して子育てができる環境が広がればと思っております。ご心配な点などあれば、お気軽にご相談いただき、お子さまのより良い成長の一助となれば幸いです。

参考画像(炎天下では着用をお控えください)

東京クリニック 医師 藤井貴子


画像をクリックするとホームページに移動できます