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ヘルメット矯正治療に対する医療関係者の理解が進んでいます

 2022年4月から、0歳からの頭のかたちクリニックでヘルメット矯正治療に携わっております西巻です(月曜日に外来を担当)。
2022年3月に定年で退職するまでに大学病院で新生児や小児の診療をしておりました。診療の場に違いはありますが、新しい医療に関わることができ、嬉しく思います。
当クリニックでは頭蓋変形やヘルメット矯正治療に関する医学的なデータを学会など発表しています。それが責務だと考えているからです。そのような活動が医療関係者に届き、新しい知識として得てもらえることを願っております。それによって、例えば外来や健診の場で母親から相談を受けた医療関係者が適切に答え、指導できるようになることが可能になると信じています。

 さて、現状はどうでしょうか。正直に言いますと、まだまだ頭蓋変形についての小児科医をはじめとする医療関係者の理解は低いのではないかと感じざるを得ません。実際に数年前の私も「寝返りやハイハイをするようになると自然に軽快しますよ」と説明していました(では、「寝返りやハイハイをするようになった」頃に確認していたでしょうか?これは反省しなければいけません)。しかし、変化の兆しも感じます。保護者から頭蓋変形の相談を受けた小児科医が専門施設へ紹介する例が増えてきます(学会でのアンケートへの回答より)。これは嬉しいデータです。この新しい医療が広まる可能性を感じつつ、外来を担当してまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

東京クリニック 顧問・医師 西巻 滋