センシティブを、オープンにするにあたって
日本では1日に約450件行われている中絶手術。
これは、日本の出生数よりもかなり多い数字。7人に1人が経験しているはずなのに、周りで経験者を知る人は少ないはず。
こんなにも多くの女性、(そしてそのパートナー)が日々傷ついているのに、知られていない実情について、1経験者として経験談を共有できればと思い、私の「妊娠」から「中絶手術」そして「その後」について、少しでも多くの人に何かしらの形で助けになればと思い、綴ります。
私はこの経験をタブーと捉えられてしまう世間は問題視しますが、自分自身、センシティブとは感じています。
そしてこの経験は決して私1人では遭遇しなかったものです。もちろん、相手(パートナー)がいてのこと。
この経験をオープンにするにあたって、私はたくさん悩みました。
オープンに話してもっと助け合える社会にすべきと考えている一方で、周りの友達に嫌われないだろうか、とか、当時のパートナーに迷惑をかけてしまうのではないかとか、色んなことを考えました。
先程言った通り、中絶という経験は相手がいなければ起こらないことです。
でも、その事柄の受け止め方、乗り越え方、付き合い方、はそれぞれ違うし、個人に任されるべきと私は考えています。
色々悩みましたが、相手のプライバシーを1番に考えたかったので、当時のパートナー本人に相談し、同意を得た上で、今このようにオープンに話しています。
このトピックを取り上げる上で、やはり生物学的にも、実際に身体に変化を感じる(身籠る)女性の方が負担が大きいのは事実なので、女性が不利というイメージを持ちがちだし、そう映ってしまうかもしれません。
でも実際、自身で経験したり経験者の話を聞いていると、相手である男性にとっても精神的な負担が大きくてとても辛い経験となるということを学びました。
もちろん、レイプ等含めて様々なケースがあるので、一概にそうとは言えませんが、男性にとっても大きな負担があることも伝えたいです。
そして私は当時のパートナーを侮辱する意図は一切なく、このように私の活動を理解してくれている事実があり、1人の人間として尊敬し、感謝している、ということをこの場にも書いておきます。
ただただ、一刻も早く世間に伝えて早く社会を変えなければ、同じ思いをする人を減らさなければと思い、行動に移しました。
性トピックについては、関わる男女のみならず、男女に当てはまらないジェンダーの人まで、全ての人にとって、重要で考えなければならないことです。
正しく学ばなければ、自分はもちろん、誰かも傷つけてしまうこと。
これに賛同してくれたり、応援してくれたり、当時からも含めて、陰でたくさんの人たちのサポートがあって今の私があります。
ここでは、センシティブなことについてオープンに綴りますが、先ほど冒頭に書いた想いでみなさんに伝えたい、ということを頭の片隅に置いといてもらえればと思います。
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