複雑な世界とシンプルなルール
私は、この世の中はとても複雑でその全て(ほんの一部でさえ)を理解することは不可能なのだと、無力感を感じたことが多々ありました。
しかし、様々な人々の偉業や、功績の軌跡を見ていると、
その人たちは案外シンプルなルールで機能しているような感覚もありました。
それは、フラクタル構造のように、見た目はとても複雑で細かいようでも、それは原初の形の繰り返しの増幅であり、その集合体であるだけだったりするような感覚です。
具体的に言うと、
私が事業を成すとき、その原初の原動力は大して複雑な想いや、複雑な仕事を完璧にこなした事が全ての要因であったとは思えないからです。
実際には、そんなことより、シンプルな幾つかの理念に基づいて動いてきたことが大きな要因ではないかと感じる。
目的(将来の理想の状態)が具体的であればあるほど、具体的なプロンプトが必要となるが、目的の抽象度をあげるとプロンプトも抽象度があがり、よりシンプルなルールの設定だけによって目的へ近づくことができるのではないだろうか、とも考える。
この複雑怪奇に見える世界のシステムも、実はかなりシンプルなルール(真理)によって成り立っているのではないか、と考えざるを得ない感覚がある。
より抽象的に、よりシンプルに、より感覚的に、行く事が何かを成すことの近道になるのかもしれない。