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好きな音楽〜私立恵比寿中学(エビ中)「バンドのみんなと大学芸会2020 エビ中とニューガムラッド」〜

結局のところ「初登校」は果たせず、次回以降にお預け。たまたま前日の夜に有楽町にいたという。。。

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18日の感想をTwitterで読んで翌日にはフジテレビTwoに契約。もういい大人なんで!

というわけで結局受像機を通したところでの感想、というかぐっと来たポイントを書いていきたいと思います。

リアルタイムでは間にいろいろなことがあって飛び飛びにしか見られなかったのだけれど、冬休みに入って少しまとまった時間が取れたので、じっくり見てみました。なんなら、気になったところは止めて何度でも的な。

飛び飛びで見ていた時の感想は、真山さんのパッションが画面から零(こぼ)れ出してきてるなと思ったのと、中山さんの圧が一段と強いな、ということでした。

そして、通してじっくり見ると、いろいろなところが見えてきました。

星名さんの指先から爪先まで最初から最後までステージの隅から隅まで途切れることなく神経の通った(かよった)ありよう(在り様)にすごいなと思いました。なるほど「360度どこからみてもアイドル!」とはこういうことだなと腹落ちしたのでした。個人的には革命ガールの方が素敵だとは思うのですが。

バンドも含めプッシュプッシュで隙がない中で、溜まった圧力をすっと逃す小林さん。でも、いざというときには小林さんらしいやり方でいちばんの圧をかけてくるところがいいです。

柏木さんはキャリブレーション。いろんなものをその瞬間その瞬間のど真ん中に戻す軸になっていると思いました。こちらは音楽的な意味あいだけでなく、テンションというか気持ちというか、あるべき感情の置き所というか、なかなかいい言葉が見つからないのですが、そういうものをスッとあるべきところに置いてくれているような、そんな感覚。

こういうのが感じられたのも、カメラワークのおかげ。寄りすぎずカット割が早すぎず、全体として他のメンバーの動きも見えてステージ全体を見られている気持ちになったなかで、必要なところは躊躇なく寄るところがよかったです。歌詞に合わせて指先足先にジャストなサイズでスパーンとあわせていくのは、すごいなぁと思いました。

それから立体的なステージもよかった。作り物が大きいとコストを気にして、もっとシンプルでいいから儲けられるときに儲けといてよ、という気持ちにもなりますが、東京国際フォーラムもガーデンシアターも高さのある観客席にうまくマッチしていることに加えて、演出が3次元になってものすごいバリエーションが生まれるんだなと思いました。

それから、今回のキモは、バンド。ギター、ベース、ドラムの表のビートが強いロックバンド。特にドラムのビートが重いので、会場のオーディエンスが気持ちよくノレる気がしました。ヘッドホンにして大音量で聴くと、どこかへ行ってしまう気がします。

それでは、ここから個別の感想を。大きなものは皆さん書かれているので、ちょっと違ったものだけを取り上げてみたいと思います。

まずはちょっと不思議な「ebiture」からスタート。

最後の「スーパーヒーロー」の作詞の方なので、サンドイッチ状態。

「Family Complex」
柏木さんの出だし、持久走のところ下からグーっと上がっていくところが始まりを感じさせて鳥肌が立つ。みんなが回ったところを上から撮影していたシーンがあって、スカートのふわっと感がとてもよかった。

「キャンディロッガー」
柏木さん、ロデオライダーのRが全部巻き舌。
こういう抑制されていてビートの効いたロック、現場だとトランスする感じで一気にテンションが駆け上がるんだよな、と思いながら聴いていました。

「ラブリースマイリーベイビー」
ホーンアレンジがよかった。若干、勢いと思いが溢れちゃってる感じ。それがいいといえる曲。

「ハイタテキ!」
勢いとパフォーマンスとのバランスが調和してきた感じ。星名さんのジャンプをちゃんと抜くカメラワーク。正しさを感じました。

「Go!Go!Here We Go!ロック・リー」
本当にファミリーの方が好きなんだなーと思いました。ロックバンドにもマッチ。

「SHAKE! SHAKE!」
少しゆっくり目?の印象。もともとのファンキーさに比べて、表のビートが強めでミディアムロック感が出ていて、ロックバンド感が強まっている感じがします。

「EBINOMICS」
オープニングの中山さんのダンスにいつも目がいってしまう。途中のブレークでホーンセクションがスカッガードでないところがカッコよかった。

「I'll be here」
エレクトリックピアノの前奏がよかった。これもR&Bよりもアコースティックギターをフィーチャしたロックテイストになった「ジャンプ」に通じるところがあるアレンジ。柏木さんのパートはR&B寄り、真山さんのパートがロック寄り?なんとなくそんな感じがしました。

「愛のレンタル」
セットの壁を背にする小林さんが、肩甲骨のコリをとっているのかと思いました。

「自由へ道連れ」
上手の高くなるステージに飛び乗る真山さんがかっこよかった。

「曇天」
吉澤嘉代子さん参加ブロック。この間リリースされた「サービスエリア」と「曇天」を繰り返し聴いていたので(お風呂では聴いていないけれど)、うれしいパート。
今回はロッカバラード調になっていて、サビのリズム部隊がロックしていました。真山さんの気持ちの入り方がすごくいい。

「ねぇ中学生」
みんな歌い方を吉澤嘉代子さんに寄せている気がします。特に真山さん。ハモリのところがいい。

「面皰」
小林さんが吉澤さんの隣で、慣れないダンスをする吉澤さんに気を使っている感じがよかったです。あと、顔力強い。中学生感ある。

「PLAYBACK」
公演最後の「ジャンプ」「スーパーヒーロー」は別格として、今回かなり良かったと思いました。オンビートがハマって、 気持ちいいーっていう感じ。スーッと心のつかえが取れる感じ。

インタールード。ロックど直球の「紅の詩」をメンバー歌唱で聴きたかったかも。あと、このバンドだと「春の嵐」がどうなるか、も楽しみ。

「幸せの貼り紙はいつも背中に」
衣装チェンジして再登場。一人ひとりに照明が当たる感じが、ああ花が咲くイメージだなあ、と思っていたら舞台上に花がたくさん。そのイメージであっていたんだと思いました。ステージ背面のディスプレイに赤い風船が出てきて、それが本物に変わったみたい。ちょっとしたところで、手を抜かない演出。

「大人はわかってくれない」
ここからたむらぱんさんゾーン。あまりエモいということばは使わないのですが、まあエモい。感情が滾(たぎ)っているなあ、迸(ほとばし)ってるなあ、と思いました。
ここで、キーボードの横にキーボード向きにカメラがついていることに気づきました。放映の中であのカメラからのカットがなかったので、ラインではつながっていないもの。後編集版もある?と思いました。

「ポップコーントーン」
ポップコーンの弾ける感じを表現しているようなスネアがシンコペーションではなく、ロールみたいになっていて、ディズニーランドのポップコーン屋さんのようにすごい量出てくる感じ。勢いがある。みんな嬉しそうなところがいいなと思いました。

「イエローライト」
新曲。メロディがすごい難しいな、と思いました。「足踏みする」の歌詞で足元映すのがとても素敵でした。

「仮契約のシンデレラ」
結果、小林さんがずっと歌っているこの曲。小林さんの「私と契約してください」のドラムが、前へ前へっていう感じがこの曲の今の勢いを象徴している感じ。それから星名さん足上がりすぎ。「シャルウィーダンス」のとき、小指で約束するところのアップ。ちゃんと抑えるところを抑えるカメラワーク。
この曲、小林さんの歌い方で「好きな気持ちもう隠しきれないよ。」の「よ」を「お」に近く発音するときがあって、今回は「お」寄りの「よ」。ちなみに、MUSiCフェスの時が「お」でした。

「YELL」
ちょっと早い?こういう勢いのある曲と、このバンドの勢いがうまい具合にかみ合ってとても気持ちいい。「込み上げてくる思いが」のバスドラ最高。ここから一気にクライマックスへなだれ込む、その先陣としては間違いない一曲。

「オメカシ・フィーバー」
ワウギターがたまらない。バンドメンバー紹介の後、よく曲に戻れるなと思いました。いつもそうだけど。最後の中山さんの問いかけ。あえて問いかけという言葉を使いますが、問いかけ。そのうち「歯ー磨いたか?」「宿題やれよ」とかがはいってくるんじゃないか、とヒヤヒヤしてました。

「HOT UP!!!」
思いビートがドンズバ。中山さんの圧が引き続き強い。真山さんのフェイクがハマってました。

「ジャンプ」
Aメロ4つ打ち。アコギの入ったビートの強いロックがすごい。サビ4拍目のクラッシュシンバル?がとても印象的。「今だ」の前のドラム、ドッチードッチードッチードッチーが好き。

「スーパーヒーロー」
真山さんのパートが多いから、真山さんのパッションが強く出ていた印象です。サビ前4つ打ちからのサビの重いリズムがその思いの強さを表現している気がしました。これはほんとに名曲ですね。

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そして、この、滾り迸り溢れ零れるエビ中の皆さんのパッションは、withでありalongであり続ける、「寄りそう」ことを続けていくことの矜持だ、ということがよくわかりました。

アイドル=象徴として「国民」に寄りそうという、うん、なんというか畏れ多いことまで思ってしまいましたが、それはさておき、引っ張っていくでも支えるでもなく寄りそっていくことが、今の時代にあっているような気がしていて、納得感を得たのでした。

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