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私立恵比寿中学「青春ゾンビィィズ」「新未来センセーション」

またもや、なかなか時間が取れない日々が続いておりましたが、ようやくかける状況となりましたので5月6月に配信された新曲について書いていきたいと思います。
結論からいうと、両方とも素晴らしい曲です。

今回は各所からの引用多めでいきたいと思います。

青春ゾンビィィズ

とても素敵なMVが公開されて、書きたいことはみなさんが書かれていたので、これだけ呟きました。
いやでも、まっすぐ真後ろに(本当にきれいに)ものすごい勢いでタンバリンを飛ばしているのが、気になって仕方ないのです。

そういうことではなくて。

複雑なコード進行と書いていますが、単に複雑なだけでなくて、テンションコードがとても多いと感じます。TAKUYAさんのこちらの動画をみていただければ、そのテンション感がよくわかると思います。

ものすごく複雑なフレーズ、かつ、多い音数のものを、とても自然体で弾いていて(そのように見えます)、いやー本当にすごいなと。

コメントされている通り、かなり隙間をついてこれだけの音をいれているので、かなり緻密に計算をされていると思いますし、弾いては聴きかえして繰り返しているので、音のぶつかりを丁寧に確認されているように見えます。

この動画を見て、ギターの音色とともに、2.3音で表現するテンション感と、ブロックコードで表現する勢いとが行ったり来たりしている上に、単音フレーズがものすごくメロディアスなところが、TAKUYAさんっぽいって思えるところなのではないか?と思いました。

それから。

この本でTAKUYAさんのこんなコメントがありました。

つらいことや嫌なこと、悲しいことがあっても、疲れていても、歳をとっても、何度だって立ち上がって夏にお祭りをしちゃう人。そんな”あなた”のことを「青春ゾンビ」、”あなたたち”のことを「青春ゾンビィィズ」と呼ぶと、2022年の僕が決めました(笑)。

"DIVE INTO EBICHU MUSIC" P.244

やはり、「終わらない青春」は、青春がずっと続いていくというよりは、青春が繰り返していく「サイクル」なのではないだろうか、と思います。

エビ中の「サイクル」と「終わらない青春」については、このnoteで書きました。

そのサイクルを「ゾンビ」で表現することに、ものすごい感銘を受けています。ポップでありながら、とても深い意味を持っているなと感じました。

それから。。。

この素晴らしい対談の再生回数が1万回に達していないのは、何かがおかしいと思います。皆さん、これは見るべきですよ!特に #エビ中楽曲本 を読まれた方は!

この中でも、1行目は最初から変わっていないということでしたので、「紅の詩」と同じ時期に、「立心偏と忽せが」という歌詞ができていたということになります。長く続くグループだからこそ、こういう素晴らしい歌詞がきちんと日の目を見るのだと思いました。


新世界センセーション

最初に聴いて思ったことは、はやいBPMでものすごいドラム。打ち込みなんだろうなあ、ということでした。

ということで、たにおさんはこんな方。

かほりこ世代の女性の方ようです。すごいですね。

もしかして「さよなら秘密基地」のドラマーも同じ方かな?と思い確認したら、川口千里さんでした。違いましたね。
川口千里さんといえばこちら。

川口さんは真山さん世代。本当に今の若い方々は素晴らしいと思います。

川口さんを知ったのはこの動画↓だったように思います。
これですごいなあと思ったのでした。

ちなみに、「さよなら秘密基地」のGuitarは、「新未来センセーション」と同じ杉村謙心さんで、Bassは安達貴史さんなのですが、「イエローライト」も安達さんでした。

一度どんな方がエビ中のレコーディングをされているのかまとめてみたいなあと思います。


Twitterでは書かなかったのですが、この呟きから一歩踏み込んで色々考えてみました。それは、エビ中の時間の流れにおいて、「ノスタルジー」の対義語が「センセーション」なのではないか、ということです。

「ノスタルジー」は過去を振り返り懐かしむという意味ですが、エビ中の世界線では、そこに「甘酸っぱさ」とか「はがゆさ」とか、あるいは「自信につながる確信」といったニュアンスが含まれていると思います。何しろ「終わらない青春」なので。

そのエビ中の世界線=「終わらない青春」における「未来」とは何か、を考えたときに、それは「なにか突飛なことが起こるわくわく感」なのだろうと思ったのでした。これを言い換えると「センセーション」。(大人の)期待通りにはならないという覚悟であり、世の中へのライオットであり、たむらぱんさんのいう「負けない」であり。

そして、「センセーション」が「ノスタルジー」になっていく、その様が「青春」であり、それを繰り返し続けるのがエビ中である、ということだと思ったのでした。

やはりここでも「サイクル」が出てきました。
青春の一時点をずっと続けていくのではなく、青春の時間経過を何度も何度も繰り返していく、それにより追体験をしていく、ということなのではないでしょうか?

そして、勝手に「さよなら秘密基地」と「新未来センセーション」を双子の曲だと思い込んだうえでの妄想です。


拡大版「私立恵比寿中学」

そんな、「青春ゾンビィィズ」と「新未来センセーション」の2曲ですが、アルバム「私立恵比寿中学(通称:ホワイトアルバム)」に混ぜ込んでいくととても良いのです。

つまりこんな感じです。

01. Anytime, Anywhere 
02. イエローライト
03. きゅるん
04. ハッピーエンドとそれから
<追加>青春ゾンビィィズ
05. トキメキ的週末論
06. シュガーグレーズ
<追加>新未来センセーション
07. さよなら秘密基地
08. ナガレボシ
09. 宇宙は砂時計
10. イヤフォン・ライオット

流れがとてもスムーズで、また、10曲40分で終わってしまうちょっとした物足りなさを解消でき、満足度が非常に高まります。

これからのリリースについても、こういうかたちで非常にうまく混ざりこんでいくのではないか、と勝手に期待をしています。

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