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ヘッドフォン・イヤフォンを選ぶ時のリファレンス音源

ヘッドフォンとイヤフォンが大好きなのですが、必死に沼にはまらないようにしています。高いものはべらぼうに高いので、それに踏み込んでいくといくらお小遣いがあっても足りない状況になってしまいます。

そこで、安いのだけれどもその割には音が良いというものを探すという楽しみ方をしています。安いというのは10,000円以内が目安です。それはそれでちがう沼です。結局沼にはまっているわけです。

自分の好きな音を探すにあたって、同じ曲を聴いてどう違うかをわかった方が良いなと思ったところ、世の中そういうニーズがありそれを「リファレンス音源」と呼ぶことを知りました。

そこで、いろいろなところで紹介されているリファレンス音源を参考にしながら、自分にあうリファレンス音源リストを作ってみました。
・・・そもそもハイレゾ音源ではないSpotifyにリンクするというのはどうなの?という疑問はありますが、まあそこはあまり拘らずにお願いしたいと思います。

まずは定番です。

学生の頃に聴いてこだわりがすごいなと思ったのですが、リファレンスとしてはそのこだわりどころがどの程度こだわって聴こえるか、というところがポイントかなと思います。

続いてこちら。

こちらは、リファレンス音源を調べている中で初めて知った曲でした。レコーディングの質が非常に高いのですが、特にベースの立ち上がり、ストリングスの煌びやかさを聴いています。

ストリングスの煌びやかさという点では、こちらも聴いています。クラシックはほとんど聴かないのでポップミュージックのストリングスですが、このアルバムは無人島に持っていく10枚の中の1枚に必ず入ります。なかなか知っている人がいないのですが、名盤だと思っております。

左からバイオリン、バイオリン、ビオラ、チェロと並んでいるのですが、それがきちんと聴こえるか、という点と、特に右から聴こえるチェロの響きを確認しています。あとは、エルビス・コステロの息遣い。

それから、生っぽい録音としてこれを聴きます。

キューバの暑さと湿度(行ったことはないけれど)が感じられるかどうか、というのがポイント。

同じようにその生っぽさ、臨場感を感じるために聴くのはこちら。

食器の音やグラスの氷がからんからんとするところが聴きどころです。こちらはニューヨークの夜の空気を想像できるかどうか、です。遥か昔に一度行っただけなので、よくは知りません。想像通りのニューヨークっぽいと良いということにしています。

あとは学生の頃にもう死ぬほど聴いたこちら。

ひたすら聴いたことで自分の血肉となっていますが、その記憶との違いを確認することで、ヘッドフォン・イヤフォンの特性を認識するようにしています。

音の解像感というよりは、音圧を感じるにはこちら。

ヘッドフォン・イヤフォンが音の塊感をどのように表現するか、がこの曲のポイント。ウォール・オブ・サウンドです。さすがにフィル・スペクターの録音だと古すぎるので。。。

塊感ではなく様々な音の仕掛けを聴きわけられるか、というところではこちら。

いろいろな音がたくさんあります。そのいろいろな音が発見できるか、というところがポイントです。

そうやっていろいろな確認をするのですが、最終的には好みの音であるか、というところが大切です。こういう音が好み、というのはこちら。

これがどれくらいタイトに聴くことができるか、を確認します。ベースがあいまいだったり強くなりすぎず、ボーカルがしっかり聴こえ、ピアノの粒がたっていると嬉しくなります。

そして、あわせてこっちも聴くことで表現の幅を確認します。

こちらはDTM的ないろいろな音と仕掛けがいっぱいあるので、音数が少ないジャズとは随分違うものです。この2曲が両方ともバランスよく聴けるともう「買い」という感じです。

というわけで、いろいろ蘊蓄らしきものを書いてきましたが、結局のところ、気持ちよく聴けるかどうか、好きな音かどうかが重要なんだと思います。自分の好きな曲が、自分の好きな感じで聴こえてくることは幸せなことなので、好きでよく聴く曲を自分のリファレンスとするのが良いと思いました。

ヘッドフォン・イヤフォンを買いに行く時に、これらをプレイリストにいれて試聴するようにしてから、自分の好きではない音がするものを買うことがなくなりました。というわけで、自分なりのリファレンスプレイリスト作りはとてもおすすめです。


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