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四半世紀前にもらったバトンを手渡した夜
「今年はライターにチャレンジしてみたいなーと思ってて…」
「よし、今日から名乗ろう!」
「いいんですか?」
「いいんです!」
中野駅から徒歩5分の居酒屋「笑い上戸」。ギリギリまで近所のレンタル会議室でオンライン会議に参加していたので数分遅刻して、席についた途端に適当なことを言い始めてしまった。乾杯ぐらいはしていたかな。飲み始めと同時ぐらいに「いいじゃん、いいじゃん、名乗っちゃいなよ~~~」と、ライター業に興味がある女の子たちの背中を押しまくる。どーん。
いいんですか?
いいんですよ。
だって、わたしも先輩たちにそう言われたもん。
「アンタ、面白いからライターになりなさい」
「ライターになりたいなら、東京に来なさい」
「ていうか、さっさと決めないと編集者がみんな年下ばっかりになっちゃうわよ」
飲み会の席で、口々に言われ、そんなもんか~~と思って上京した。25歳の冬だった。
「ライターになりたかったら、名乗ればいい」
「ライターって名刺をつくったら、その日からライター」
当時、そう教わった。実際、そうだった。
「ライターはなるのは簡単。続けるのは大変」とも言われたけど、なんだかんだ続いてるもん。気づいたら50歳になっちゃったよ(小声)
「でも、商業媒体に書いたことがないんです……」
大丈夫、大丈夫。言わなきゃわかんないし。
だいたい、商業媒体に書いてたって、震えるほど原稿が書けない人なんて大勢いるから。その原稿、本当に書いたまま載ってるとは限らないから。編集者が泣きながら直してたりもする。直されて発奮するどころか、「好きなだけ直してください」って原稿確認送ってくる人もいるからね。大丈夫、大丈夫。
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「私でもライターって名乗っちゃっていいんですかね……」
大丈夫、大丈夫。名乗るだけならプライスレス。ただ、仕事の相談が来ちゃったら困る場合は書かないほうがいいよ。
好きな文章だけを、好きなように書いていきたい。
締切のある暮らしなんて一切したくない。
そんなときはライターを名乗るより、もっと別の肩書を選んだほうが誤解が生まれにくいかも。何がしっくりくるのかよくわかんないけど。
「自分がどこまでお役に立てるかわからなくて……」
大丈夫、大丈夫。「頼んでいい相手かどうか」を考えて、判断するのは相手の役目だから。過小評価されない努力はしたいけど、過大評価をされたとしても、それはこちらのせいじゃない。
思いもかけず、デカい仕事がきちゃったとき、背伸びしてでも引き受けてやりきるのか、8割ぐらいでできることにとどめるのか決めるのは自分だけど。
「どうやって自分を売り込めばいいんでしょうか」
大丈夫、大丈夫。noteに好きなこといっぱい書いたらいいよ! できれば、ただ座ってるだけで書けることじゃなくて、行動がともなう何かを書けたら最高。売り込もうとか、市場価値とかいったん置いといて。思いがけないところからお客さんはやってくるから、大丈夫。
こうやって思い出しながら書いてみると、なんか夢物語みたいなことを伝えてしまった気もするけど、でも、そんなに大きく外してもいないと思うんだよな。
あと、野放図に「やっちゃおうぜ~~~~」と言えたのは、相談してくれた彼女たちが見るからに誠実で責任感があって、性格の良さがにじみでてたから。
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たのしく飲んだ翌日、Xをひらいたら、プロフィールに「ライター」って入ってたよ。いえーい。
そして、あゆさんのnoteには「ライターお仕事依頼/自己紹介」記事も登場。どどーん。仕事早い!
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月1〜2本、ご依頼いただける方を募集しています。
執筆に慣れていけば、本数を増やせることがありますので、まずはお気軽にご連絡ください。
とのことなので、ぴぴんと来たみなさま、どなたさまもどうぞどうぞ。すぐ売れっ子になっちゃうと思うので今のうちですよ(予言)
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