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《自分書房の作り方ワークショップ》で「自分年表」に出会う #Miro革命

「就職氷河期で大学院に行かれて、そこから突然、ライターというところに飛び込まれたのはどういうアレだったんですか?」
「就職活動をしてけど内定取れなかったときに、何をやりたいのかわかんなくなっちゃったんですね。というのも……」

『Miro革命』出版プロジェクトのクラウドファンディングのリターンとして、2022年5月15日に開催された「自分書房のつくり方ワークショップ」。
この日の参加者は主催の田原真人さんと、「実は高校生の頃、田原先生に物理を習ってたことがあります」というワタルさんと私の3名。

田原さんとワタルさん、どちらもこの日初めてお会いしたいのに、どんどん話が盛り上がり、質問したいことが次々に出てくる。「初対面なのに、こんなこと聞いていいのかな」をお互い、ぴょーんと飛び越えちゃってる。そのきっかけになったのは、オンラインホワイトボードツール「miro」を使った自己紹介ボードです。

あなたという複雑で多様な生態系を、いろんなことがあって今に至る人生を、1分で編集して自己紹介として語るなんて無理ですよね。

ところが、Miroを使うようになって、何パターンかの自己紹介ボードを作るようになったら、自己紹介というコミュニケーションが、ガラッと変わっちゃいました。

第3回 自分書房ワークショップ(田原真人) 


3分間の自己紹介。文字数にすると、だいたい900字ぐらいが目安。例えば、こんな感じです。

初めまして、島影真奈美です。フリーランスのライター・編集をやっています。43歳のとき、一念発起し、社会人入学で大学院に進学した直後、夫の両親の認知症が立て続けに発覚し、思いがけず介護にかかわることになりました。今も仕事と研究、介護の三つ巴生活を送っています。「介護は突然、始まる」と聞いてはいたけれど、自分の身に降りかかってみるとまさに、それは晴天のへきれき! で、マジか⁉ と思うような出来事の連続でした。
子どもがいない共働き夫婦がある日、親の介護に直面するとどんなことが起きるのか。仕事はやめない、同居もしない、介護にまつわるお金は親の財布から! なんてことが可能なのか。どうやって、自分の生活を守りながら、離れて暮らす親の生活をサポートするのか。テンパるあまり、一時期は「介護が一段落したら離婚!」とまで思いつめたてんやわんやの日々をnoteに書いたことがきっかけで、『子育てとばして介護かよ』『親の介護がツラくなる前に知っておきたいこと』という本を出版させてもらいました。
私自身もそうでしたが、右も左もわからない状態で介護に直面するとすごく苦しい思いをします。でも、介護が始まったら介護一色の暮らしが待っているかというと、全然そんなことはなくて、実は選択肢は意外とあります。ただし、その入口はまあまあわかりづらい。
介護を理由にやりたいことをあきらめずにすむようにしたい。介護があっても、なくても、「私の人生は私のもの、親の人生は親のもの」でありたい。そのためのお手伝いすべく、親の介護や終活をテーマにしたセミナーやワークショップの企画や登壇のほか、医療・介護の専門職の方向けに「介護者支援」についてお話させていただいたりもしています。
最近の関心テーマは、スマートスピーカーなど「スマート家電」を駆使した、親の見守りです。“もう70代、まだ70代”の親が元気に年老いていけるよう、どうサポートするか。お互いにストレスなく、これからに備えるには何がどう活用できるのか。コミュにケーションをとるうえでの注意点は、などなど、試行錯誤を重ねる日々です(866字)

まあまあガッツリ語ってますが、冒頭で紹介した「就職活動で内定がとれなかったので大学院に進学し、その後、フリーライターになりました」なんて話は出てきません。

ところが、Miroで人生年表をつくり、画面表示しながら自己紹介する場合、情報量が全然違います。ワークショップの最中に15分ぐらいで作ったのがこれ。

自分書房ワークショップ中に作成した「自分年表」

自己紹介ボードに載っている情報のすべてを網羅して話すわけではありません。でも、写真やテキストがあるおかげで、自然と共通点や関心事項が見つかる。

例えば、田原さんの子ども時代。「子どもの頃から野球をやっていて、理科好きの少年で……」という説明を聞きながら、気になってしかたがなかったのが「剣舞」の写真でした。

実は田原さん、4歳の頃から剣舞(詩吟に合わせて剣を持って踊る)を習っていて、小学生のときに全国大会で優勝。「道場の”期待の星”になって、辞めるにやめられなくなった(笑)」のだとか。

おそらくは親の希望で始めた習い事(ご本人も始めたきっかけはよく覚えていない)。でも、振り返ってみると剣舞のおかげで「呼吸を合わせる」「場の空気と自分を合わせる」といったファシリテーターに必須の身体性が培われたというエピソードも(!)

こんな話、普段は出てこない!
いきなり深い話してる!
そんな驚きの連続で、笑い転げているうちにあっという間に時間が経っていく。

ワークショップのタイトルにもなっている「自分書房」は、《自分が読んできた本のリストを公開する》というスタイルの自己紹介ボードです。これまた、面白いのなんの!

「自分と同じような本を読んできている人なんだ!」と思えば親近感がわくし、その人が読んでいる本で、自分が読んでいない本があれば、「読んでみようかな」と思ったりします。
本は、一人ひとりの内面世界を形作る素材ですので、どんな素材を吸収し、その人なりに編集してきたのかを思い浮かべると、相互理解が深まります。

第3回 自分書房ワークショップ(田原真人) 

私も目下、制作中です。

「田原書房」のマネをして、本屋さんぽく作り始めてみたけど、もっと全然整列してない、カオスなつくりにしたほうが面白いかも、と思い始めてます。整然した世界も、混沌とした世界も、いかようにでも表現できちゃうmiro。独学であれこれさわってみるのも楽しいけど、最初の一歩を踏み出すときにガイドさんがいると、ぎゅいーんといろんなものをすっ飛ばして、楽しさ面白さの中心部に迫れます。

次回の「自分書房のつくり方ワークショップ」は2022年7月31日(日)20時~22時に開催。『Miro革命』出版プロジェクトのクラウドファンディングのリターンとして申し込めます(2022年5月31日まで)←あと1日!

なお、miroの基本操作から知りたい! という人は対話支援ファシリテーター玄道優子さんの「初めての方向けMiroセミナー」がおすすめ(残り3個!)

miroを使ったオンラインイベントを開催したい人向けの「主催者向けMiroセミナー」もあります。

ちなみに私は、クラウドファンディング先駆けてプレ開催された
①「初めての方向けMiroセミナー」
②「主催者向けMiroセミナー」
を受講した後、
③自分書房の作り方ワークショップ
に参加。

おかげで、さくっと初心者脱出。オンラインイベント配信中にMiro書記を担当したり、miroでプレゼンしたり、資料をまとめたり……と、すっかりmiroと仲良しになりました。

『miro革命』の完成も待ち遠しいです!

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