見出し画像

信じたいのに信じれなくなってしまうトキと、その原因。

根拠もないのに、なぜか誰かのことを心から信じれなかったり疑ってしまう時。人を信じるって簡単なようで難しい。大切だと思う相手にこそ、余計に心配してしまったりするトキもある。人間の感情は、なんでこんなにもコントロールが難しいのでしょう。

誰かを疑ってしまう時というのは、その人から自分が"傷付けられるかもしれない"と思っていて、自分自身が傷付くことを恐れて予防線を張っている状態。

いつも私たちは何かしらで、こんな心の葛藤がある。そのとき、見えない事象に不安になりコントロールしたくなるパターンと、そのことと向き合うことを遠ざけるパターンがある。どちらも根本には、"自分が傷付きたくない"という気持ちが隠れている。無防備に相手を信じて、自由に愛せたら、もっと楽になるのかもしれない。でも傷つくのって、怖いよね。痛いよね。

相手のことを疑って、その結果裏切られたとき、「やっぱりそうだった」と傷が浅くなる。自分の心を守るための一つの手段。でもね、"自分が傷付きたくない"という気持ちのもっと深いところには、「自分を信じてあげられていない」という意識が根付いている。「自分はこの人から、裏切られる可能性がある」と感じているのは、自分の価値を、自分で信じて認められていないから。この原因を取り除けない限り、一時的に意識を逸らしたからって、根本的に解決はできない。

結局のところ私たちは、自分と対峙して、自分を信じてあげるための修行を、誰かを通して行っているだけなのかもしれない。何度疑っても、何度も信じ直せる強さを、身につけるための訓練。毎日積み重ねることで、ちょっとずつ心が安定していく。

だから、まずは自分のために、逃げないで向き合おう。痛みを感じても、また中心に戻れる強さを身につけよう。そうやっている内に、アナタと真正面から向き合ってくれる人が現れる。でもアナタが向き合おうとしない限り、その人に気付くこともない。自分が傷付くのを怖がっているうちは本当の愛には出逢えない。

世の中は諸行無常で、常に移り行くから"絶対"なんて保証はどこにもないけど。期待したり駆け引きなんて考えず、ただ相手の心に寄り添い、無防備に相手を信じれたとき、そんな自分になれたときが、本当の"至福のトキ"なのかもしれないと思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?