ほとほとつくづくな話
待ち人来たらず。
今日ではなく、明日だった。
昨夜、義母が「明日〇〇くん(義弟)たち来るんだって」と言った時からずずーんと憂鬱だった。
「何時ころ来るの?」と喉元まで出かかったが、「何時かね。昼前かね」という答えが想像できたのでひっこめた。
そして今日。
「まだ来ません」とnoteでつぶやきを投稿しながら、待っていた。
待てど暮らせどこない。
それもそのはず、午後になって確認してみたら、1日間違えたのだった。
「16日って言ってたのに」と義母は言う。
しかしそれはあやしい。義母はよく日にちが混乱する。
来てほしい気持ちが強く出て、義弟が「日曜日」と言ったのに今日にしてしまったのだろう。
義弟は出会って以来、言動は明晰、常識家であり、理論家であり、慎重派だ。兄(夫)の上を行くしっかり者だ。この家のカリスマなのだ。
間違うわけがない(笑)
腹立たしさ半分に、「明日は実家に行くから、私いないけど、よろしく」と義母に言うと、なんか慌てて、どうしたらいい?などと言う。
「お茶と、今日用意したお菓子出したらいいよ」というと「お茶はどうやって出す?」という。
なにーーー?とうとう来たか!?
つい春頃まで、朝食には自分でお茶淹れて飲んでいたのに。
「このお茶筒に葉っぱ入ってるし、この急須で淹れるでしょう」というと、
「ええー?私こんなの使ったことないよ」という。
やばやばやば!いよいよか!!
「これでお茶作って、ペットボトルに入れて、体操に持って行ってたよ」というのだが、一向に思い出せない様子。
ま、そりゃ仕方がないとしても、お茶の淹れ方まで忘れるのか?
それは健忘症の範囲か?それとも・・・。
アイスコーヒー作ってあるし、朝に緑茶も冷やしておいたから、そのまま明日出してもいいんじゃない?というと安心していた。
これ飲んでもいい?なんて、アイスコーヒーを飲もうとするから、「いや、大人5人(弟夫婦、娘、義母)だと足りなくなるから飲まないでおいて」と止めた。
「〇〇ちゃんたち(娘2人)来るろうか?」というから「私に聞いてもわかりません、とにかく、足りなくなるから」と、やめさせた。
なんか、意地悪。
書いていて情けない。
足りなきゃ買ってくりゃいいものをと、自分の意固地に呆れるのだ。
しかしこの際、意地悪くなりたい!足りなくなったら買い足しておけばいいや、なんて、なんか腹が収まらない!(こどもかー)
朝からずっと待っていた、間違いだったから、明日は来るよー、なんて話は、私はどうにも腹が立つのだ。
相手が義母だと途端に落ち着きを失くして、性格が悪くなる自分にもゲンナリくる。
ああ、だから、この人とは関わりたくない!
自分の嫌なところを引きずり出される!
無邪気に踏み込んでくる。感情をひっかきまわされる、ケロっと処理される。繰り返しそれが起こる。
義母が何か言いたげに、用がありそうに近寄ってくるのが怖い。
昨夜の晩御飯時のニュースで、116歳のご長寿さんが出ていた。
夫が「100歳なんてもう驚かなくなったね」と言った・・・
・・・まずい!来るぞ!
待ってましたとばかりに義母が「私が子どもの頃は、人生わずか50年、って言ってたのにね」
キターーー!!
お決まりのシナリオ。
今週何度目?(笑)
茶碗の隅のご飯のひと塊をパクッと口に入れて「ごっそさま!」と立ち上がり、食器をババッと重ねて持って席を離れた。
その場にいられない。
背中を向けて食器を洗いながら
「昭和20年代に平均寿命が50歳だったってか」
「それ言うなら、人間五十年だろ。信長だろ、戦国時代だろ」
「50しか合ってねぇよ!」
むしゃくしゃしながら、このアホなつぶやきを何度繰り返してきたんだろうと思う。
成長しないな、私。
その後、マル太郎のおしっこに外に出て、思いついて「人間五十年」をググると、平敦盛の謡曲だそうで。
「もっと前かよ!」と思いながら、月のない空を仰いだのだった。
*
今日もまた、2つとない一日でした。
書いてみたらなんとも大人げなく、いつまでも子どもっぽい自分に嫌気もさしますが、きっとこのまま、義母に関して悟ることはなさそう(;^_^A
つくづく思います、世の中に、悪い人はそうそういない。
いるのは、相性の合わない2人だ。
反りが合わないって言うけど、これはかなり大きな事だと思います。
「反り」は、つくづく難しい。
三十六計逃げるに如かず(追って来るから腹も立つ)。
ここまでおつきあいいただき、ありがとうございました<(_ _)>
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